見出し画像

【シャニマス】鈴木羽那と郁田はるきWINGの感想

とうとう郁田はるきと鈴木羽那のWINGが実装された。シャニソンではすでに両名とも実装されていたものの中核となる話はやはりenza版で描かれるのでずっと楽しみにしていた。早速読んでみたので今回はその感想を書いていきたいと思う。

鈴木羽那WINGの感想

まずは羽那のWINGについての感想を書いていきたいと思う。羽那の方のWINGは全体的に導入という感じでそこまで羽那の内面が深堀りされなかった感じがする。

シーズン2のコミュでひとめぼれのガチ恋ファンが出てきて面白かった。こういうオタクの生々しさを描くのがシャニマスならではだと思う。羽那はこのようなファンに対する対応は得意だけど、撮影に関しては苦手のようだ。このあたりの得手不得手をどういった意図で描いているかはわからないけど、何かしらの伏線な気もする。

イベントスタッフが推していたアイドルが引退して、そのアイドルが羽那と似ていたという話は今後にもつながりそうな感じがする。美しくあるために引退したアイドル。羽那もファンが多くなり有名になった先でどうなるのかという伏線にも思える。現段階だとやはり布石段階で本番は今後に期待といった感じである。

全体的にシャニPの話のようにも思えた。ネットでたまたま見つけた羽那をアイドルにしてしまった選択は正しかったのか、というテーマを描いている面もあるような気もする。

最後は羽那に呼ばれ寮まで会いに行くシャニPの姿が描かれる。このシーンの後に凛世が窓から2人の様子を覗いているシーンを入れれば愛憎劇が始まりそうな感じになるかもしれない。凛世と羽那の絡みは見たいのでそのうち越境でやってほしいと思う(シャニマスの越境は供給が薄いので先になりそうではあるけど)。

羽那のコミュはこれからの布石という風に感じたけど羽那のアイドルへの想いとかアイドルを続ける理由みたいな話があまり出てこなかったので意図的に描かれなかったのかもしれない。というのもWINGに優勝したらどうなるのかという話も出てきたりして、本人の意思を意図的に描かず漠然とアイドルをやっている風に見せているように感じるのである。

この感じの描き方はちょっと違うけど初期の美琴にも近い気がする。美琴も初期は自我があまりなく、単にアーティストとして在らねばならないという漠然とした目的意識をもとにアイドルをしていた感じがある。羽那の場合も他人(シャニP)の期待に応えるという漠然とした目的意識は持っているが、本人としてはどう在りたいのかという点が希薄なのでそういった話になっていくんじゃないかと思った。

つまり明言こそされていないものの羽那は他人のためという意識が強く自分の意思でなにかをしたいという感じではないのかもしれない。初見はあまり情報がないなと思ったけど、読み直してみると直接的ではなく婉曲的に描こうとしているものがあるんじゃないかと思えてきた。なのでこのあたりの羽那の内面が今後どう描かれるか期待したい。

郁田はるきのWING

ここからははるきのWINGについて書いていこうと思う。

はるきのWINGは率直に言って相当良かったと感じた。はるきの内面が深く知れたというか、今まではフワッと「クリエイター的な感じなのかな?」と思ってるくらいだったけどそれが深掘りされた感じでとても良い。

自分が一番良いと思ったはるきのWINGコミュはシーズン4の『色づいていく』である。足を止めて聴いてもらえるようにどうしたらいいか歌い方を考えているはるきが自分の考えを話すシーンがあるのだが、ここではるきの創作に対する考え方が丁寧に描かれていて良かった。

はるきはファンのためだけに「足を止めて聴いてもらえるようにしたい」と思っているわけではなく自分がそのようなものを作りたいという想いがあるからそういう姿勢で歌い方を考えている節がある。このあたりの考え方がクリエイターっぽい感じがする。

他人を喜ばせるために作るのと他者に刺さるものを作りたいという欲求は似ているようで少し違うと思う。はるきの場合はWINGを読む限り明らかに後者が目的になっていると思う。これは自己満足にものを作るというわけではなく、あくまでも他人に刺さるものを作りたいという欲求である。

この欲求は自分もちょっとわかる面がある。ブログを書くというアイドルに比べると小さい表現活動ではあるが、書く際はやはり少なからず他人に伝わるものを書きたいという欲求がある。これははるきと同じく他人のためというわけではなくあくまでも自分のために作りたいという気持ちがあるのだ。

はるきはぽわっとしているけど、実はやたらと考えがしっかりしている。ここで「いえ」とシャニPの解答を一部否定して自分の考えをはっきりと言葉にできるのはすごい。

あとこの記事を書くために一部読み直していて思ったけど、単に他人に刺さるものを作りたいというだけでなく、アイドルを含む広い意味での表現活動において新しい世界に対する見方を獲得したいという面もあるのかもしれない。表現として形にする過程で見えるものがあるというか、そういったものを追いかけたいという気持ちが強そうに感じた。

はるきのWINGは様々な表現者の考えをそのまま言葉にしているという風に思えた。アイドルも表現者の1つだし、クリエイター的な面もある。はるきのコミュは今後もそういった表現者の葛藤みたいなものが描かれるのかもしれない。WINGではそのあたりが丁寧に描かれていてとても良かった。

まとめ

WINGということなので基本的には布石という感じがしたけど、個人的には満足なコミュだった。羽那はこれからという感じで期待だしはるきのコミュもとても良かった。

ただこの2人とルカの絡みが全然想像できない。おそらく来月か再来月くらいにはコメティックのイベコミュも来ると思うのでとても楽しみ。余談だが、WINGが面白かったので勢いで新イベントのロードトゥハッピーホリデーも読んでしまった。若干シャニマスから遠ざかっていたけど、これを機にまたシャニマス熱が再燃しそう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?