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W杯日本代表メンバー26人(+1人)

【GK】

1 川島永嗣 GK ストラスブール(仏)

言わずと知れた日本のレジェンドキーパー。今季は一度もリーグ戦に出場していないが、長年培ってきた経験を背にチームの精神的支柱・最年長として存在感を放つ。緊迫する国際大会の場で幾多のPK機会を跳ね返してきた実績も兼ね備えており、PK戦に突入した際には専門ストッパーとして出場する可能性もあるか。

12 権田修一 GK 清水エスパルス

今大会の守護神最有力。予選から監督のファーストチョイスで居続け、抜群の反射神経とシュートストップ性能を武器に主に至近距離からのシュートを止め続けてきた。ハイボール処理やビルドアップに不安はあるものの、若い頃からの代表経験の多さなども含めて総合的に見れば彼がNO.1だといえよう。

23 シュミット・ダニエル GK シント=トロイデン(白)

身長197cmの超大型GK。その高さを活かしたハイボール処理や足元の技術に定評があり、権田の弱点をそのまま長所にしたような補完性に優れた存在。しかし飛び出しの判断やシュートストップ性能では懸念が大きく、安定感に欠ける印象。空中線が強い相手に対するカウンターとして起用される可能性はあるだろう。

【DF】

5 長友佑都 LB FC東京

代表キャップ数通算2位のベテランサイドバック。圧倒的な体の強さ・しなやかさと無尽蔵のスタミナを武器に世界的なウィンガーを悉く跳ね返してきた。足元の技術に不安はあるものの対面性能は未だ衰えておらず、今大会でも強豪国の誇る快速WGを封じるべくスタメン起用が有力視される。髪赤くした。

26 伊藤洋輝 LB・CB シュツットガルト(独)

めきめきと頭角を表す新星ディフェンダー。LB・CBを無難にこなせるユーティリティ性や左利きを活かした3バックLCBとしての起用可能性はバックアッパーとして頼りになる。対面性能は発展段階にあるため並み居る猛者を止めるのはまだ厳しいかもしれないが、層の厚みを持たせてくれる存在には間違いない。

3 谷口彰悟 CB 川崎フロンターレ

Jリーグを代表するCB。上背こそ平均的だが競り合える強さは持っており、川崎仕込みの優れたビルドアップ能力も兼ね備えている。国内組ながら国際舞台においても安定したプレーが可能で、怪我人が多く先行きが不透明なCB事情のことを考えるとスタメンとして出場する機会もあるかもしれない。

4 板倉滉 CB・CDM ボルシアMG(独)

個人的な今大会キーマン。今季首位を走るボルシアMG不動のCBであったが、膝の大怪我により離脱。幸い大会直前に完治し復帰した。彼の存在・クオリティの高さによって冨安SB・3バック・終盤ボランチでのクローザー起用と戦術の幅は大きく広がる。起用法次第でチームの命運を分ける超重要人物だと言えるだろう。

16 冨安健洋 CB・RB・LB・CDM アーセナル(英)

日本、いや今や世界最強ディフェンダーに仲間入り。圧倒的な対人守備に天才的なポジショニングセンスを併せ持つ守りの要。古典的CBとして使うもよし、SBに置いて相手エースWGに蓋をするのもよし、森保監督が日本一のアンチドーテをどう使うかは見ものである。怪我だけ心配だがいかに。

22 吉田麻也 CB シャルケ04(独)

代表をまとめるキャプテン。外国人顔負けの空中戦の強さと周りへのコーチング、ロングフィードの正確性などで長年日本の守りの中心を担ってきた。プレー精度は年々落ちてはいるものの、プレーする選手にとっては必要不可欠な精神的支柱。四年前の悔しさを知る主将として、チームを念願のベスト8に導きたい。

2 山根視来 RB・RWB 川崎フロンターレ

足元の技術に優れたサイドバック。川崎で培ったポゼッションのノウハウを内外へのランやワンタッチパスで表現する。相手を押し込んだ時に真価を発揮し、積極的な攻撃参加でカオスを作り出す。守備面における不安こそあるものの、3バック時のWBなどシステムによっては適任となる箇所があるだろう。

19 酒井宏樹 RB 浦和レッズ

恵まれたフィジカルから圧巻の対面性能で人ごと潰しにかかる。相手が前を向く前に刈り取る超プレスでネイマールやエンバペなどを悉く完封した実績を持ち、バチバチにやり合うパワーは未だ健在。技術不足から攻撃時にハマるシーンこそあれど、右サイドに絶対的な平穏をもたらすのは彼以外いないだろう。

【MF】

6 遠藤航 CDM・CM シュツットガルト(独)

ブンデスでデュエル王の不動地位を確立した和製カンテ。攻撃の芽を未然に摘み、エリアに侵入された際も他を寄せ付けないデュエル勝負でボールを奪取する。身長は低いものの空中戦にもある程度の強さがあり、強靭なフィジカルとボール刈り取り能力で中盤を支配する。替えの効かない日本の心臓。

7 柴崎岳 CM・CDM レガネス(西二部)

楔の縦パスで一気に攻撃のスイッチを入れる中盤の舵取り役。ロシアW杯では主軸として長短のパスでチームをベスト8寸前まで導いた。守備強度の問題から今大会は主に控えになると予想されるが、出場した際にはゲームチェンジャーとして、ワールドクラスとも言える縦パスで状況を打開してほしい。

13 守田英正 CM・CDM スポルティングCP(葡)

攻守にバランスのいい何でも屋。川崎仕込みのセンス溢れるパス回しで攻撃を活性化しつつ、守備時は効果的にインターセプトを狙いしなやかにボールを奪取する。攻撃時は比較的自由に動き回りプレス回避をしながら前進させるため、守備型の遠藤とのタッグは予選から絶妙だった。怪我の復帰が急がれる。

17 田中碧 CM デュッセルドルフ(独二部)

こちらも川崎出身。止める・蹴るの基礎能力が非常に優れており、ボールを奪い取った後も冷静に味方に繋ぐことのできる選手。高さもある程度あり、長い足でボールを絡めとる。懸念としてはフィジカル面の弱さやスタミナ不足が挙げられるが、消耗の激しいこのポジションでは出番は多いに与えられるだろう。

15 鎌田大地 CAM・CM フランクフルト(独)

現在の日本サッカー最高のプレイヤー。中盤に必要なものをハイレベルに兼ね備えたバランス型で、特にトラップの技術は世界でも有数。所属チームでは意外な守備力やスタミナを買われてボランチをしながらも幾つものゴールに絡み、得点嗅覚にも優れる。欧州での評価は鰻登り、世界のCAMベスト10にも選出された。

【FW】

9 三笘薫 LWG・LWB ブライトン(英)

日本待望のドリブラーが遂に覚醒。世界一のプレミアリーグでもその実力を遺憾なく発揮し、錚々たるディフェンダー達を置き去りにしてきた。指摘されてきたフィジカル・守備面もプレミア仕様の身体に進化して死角なし。ジョーカー起用が予想されるが、十八番の反発ステップ→縦突破をW杯の舞台でも見せてほしい。

11 久保建英 LWG・RWG・CAM・ST レアル・ソシエダ(西)

ソシエダ移籍を転機に急成長を見せる日本の至宝。所属チームでは2トップの一角を任され、今までになかったようなゴールに直結するプレーの数が急増している。またかつての主戦場だった右ではなく、左サイドから縦に仕掛けて左足で高精度のロークロスを送ることも多くなり、代表でも左WG最有力となっている。

24 相馬勇紀 LWG・RWG・LWB 名古屋グランパス

高精度のクロスが持ち味のサイドプレイヤー。両足を使える器用さがあり、右足カットインに見せかけて縦に突破しそのまま左足で味方にセンタリングする能力に長けている。アップダウンの動きも献身的に行い、小柄でフィジカル的には不利なもののWB起用も可能である。攻撃停滞時のジョーカー起用が基本か。

8 堂安律 RWG・CAM・CM フライブルク(独)

ドイツで評価を上昇させる東京五輪のナンバー10。特段テクニックやスピードにスペシャリティはないため予選でのアピールは微妙だったが、「決めれる時に決め切る」メンタル・決定力は誰よりも強い。強豪相手にワンチャンスを掴む戦い方には必要不可欠、大会本番で勝負を決定づけるとしたら間違いなく彼だろう。

14 伊東純也 RWG・RWB スタッド・ランス(仏)

森保Jを象徴する右の縦。他を寄せ付けないドリブルスピードで一気に縦を突破し、幾たびとチャンスを演出してきた。本戦でも強豪相手にはロングカウンターでとにかく彼を走らせるという戦術が取られるだろう。またクロスだけでなく得点能力にも優れており、左の突破に対して中で合わせるのも上手い。

10 南野拓実 ST・CF・LWG・CAM モナコ(仏)

森保就任以降、信頼され続けてきた攻撃ポリバレント。巧み(拓実)なターンから即座にシュートモーションに入り、やや強引にでも決め切る。またクロップ直伝のプレッシングにも定評があり、とにかく休まず走り回る。技術不足は否めないが、背番号10を背負うものとしてチーム躍進に貢献したい。

18 浅野拓磨 CF・LWG・RWG ボーフム(独)

ジャガーの異名を持つ快速ストライカー。前田と役割は似るが、縦横無尽に駆け巡る前田に対して浅野はまさしく縦の槍。一瞬の隙をついて裏へ抜け出し、テクニックなど関係ないと言わんばかりにがむしゃらにネットへボールを入れる。森保監督とは広島時代からの間柄。怪我から復帰したばかり。

20 町野修斗 CF 湘南ベルマーレ

中山の離脱によって招集されたJ得点ランキング2位のクリニカルフィニッシャー。チーム全体として決定力に不安を抱えるためゴールの感覚・嗅覚が残っている選手を、というのが原口などを抑えて選出された理由だろう。決定力とフィジカルに優れたフレッシュな彼がどのように起用されるかは見ものだ。

21 上田綺世 CF セルクル・ブルッヘ(白)

裏抜けの感覚に優れたストライカー。上背もあるため、代表ではボールを収めるポーチャーとしての役割も任されるだろう。決定力は常に懸念されているが、相手DFを剥がす動きはトップレベルにある。本大会では控えとなることが予想されるが、途中出場で勝負を決めるスーパーサブになれるか。

25 前田大然 CF・LWG・RWG セルティック(蘇) 

爆発的なスピードと人類離れしたスプリント回数で相手に猛プレスをかけるフロントランナー。プレス強度は世界的に見ても素晴らしいものがあり、そのプレスはボールを持たれる展開となることが予想されるW杯では大きな価値がある。肝心のゴールにはあまり期待はできないが、監督のファーストチョイスにはなるだろう。


(おまけ) 中山雄太 LB・CDM ハダースフィールド(英二部)

東京五輪主将。中盤出身ということもあり攻撃時のポジショニングに優れ、状況を見てオーバーラップとインナーラップを使い分ける頭脳を持っている。また左利きであるため左SBからそのままクロスを放てるのも利点。対面性能自体は長友にやや劣るため、ポジション争いは依然熾烈。※怪我による代表離脱が決定


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