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小学生サッカー動画撮影の極意②【本当に必要な機材編】

前回の【心構え編】へのご好評の声(幻聴)にお応えしまして、僕が手放せない機材をランキング形式で紹介します。

1位タイ 三脚

何よりもこれがないと始まりません。撮影者に求められる最も重要なことは「録り逃しがないこと」です。どのプレイが数秒後の得点、失点のきっかけになるのかは予測不可能なんです。なんとなく得点の匂いが感じられるとしても、それは選手が身に付ければよいものなので、撮影者は”一度も見返されない場面”も含めて全てを記録する覚悟が必要です。

30分の試合を炎天下で4本5本と確実に撮るためにも、集中力と体力が必要な手持ちスタイルはリスクしかありません。まだ手持ちでやってる貴方!「もっと早く買えばよかった」と言う未来は見えてますので、すぐに導入してください。スマホの人も専用ホルダーが売ってます。

三脚のサイズは大きいほど良いです。可能なら延長ポールも欲しいところです。上から見た方が断然見やすい(後述)ので視点の高さを決める三脚の高さは大変重要です。すり鉢状の客席があるグラウンドや河川敷などで斜面に立つと、三脚を前に置くことで低くなり撮影者は腰を曲げて録ることになります。そこで延長ポールです。その下がった分を埋めてくれるので腰を守りつつ、見やすさもアップでいいことづくめになります。

同率1位 ビデオ雲台

急に聞きなれない単語が出てきて引かれるかもしれませんが、どうかお付き合いください。

まず、雲台というのは三脚とカメラの間に入れる「縦横右左の角度を決められる/変えられるもの」です。雲の台なんてカッコいいですね。市販のものは自由雲台とか3wayとか書いていますが大体は静止画用なんです。カチッと止めて人物や夜景が綺麗に撮れますよって箱に書いてあります。しかしサッカーの被写体は絶えず動いていますので静止画用の雲台を用いると次のどちらかの不具合が起こります。

「ユルユル」で使う → 常にハンドル、もしくはカメラを持っておくことになります。手を放すとカックンとお辞儀をしたり太陽見て自滅したりします。

「キチキチ」で使う → カクカクした画面移動になり軽い三脚だと浮いたり傾いたりするので録るのもストレスですし、後で見ると酔いそうになります。

どちらの場合も、せっかく三脚に乗せたのに楽にならない上に、見る人は酔うのですが、これでやってる人がまだ多いようです(現場調べ)。それも仕方ないところがあります。安価な三脚は最初から雲台機能がついた一体型が多く、そこいらの電気屋さんで買うとだいたいこれになるからです。

そこで「ビデオ雲台」、もしくは「フルード雲台」というカテゴリの商品を採用してください。割高ですが、あるのとないのとで大違いです。フルードとは流体のことです。丁度良い粘りのある固さで操作できるので、手を放してもそこで止まってくれますし、動くときはヌルっと動くので、見る人にも優しいです。

3位 踏み台

ここまでの話はこれを言うための前菜だったと言いたいくらい素晴らしいアイテムがこちらです。踏み台と言われてもピンと来ないかもしれませんが、車の屋根を洗う人が使う「上が広い脚立」です。これを持ち込むと約3mの高さから撮影できるので一番遠いコーナー付近でも誰が奥にいるのかを把握できます。高さ イズ 神。三脚やビデオ雲台がなくても見やすい動画を録れるという屈強な精神力と腕を持っている人がいたとしても、高さはどうにもなりません。

せっかく振り返りに使うなら何が起こっていたのかを鳥の視点で見た方がイメージする力は伸びますし、オフサイドの駆け引きやアイコンタクトがあったのかどうかを確認できる「価値の高い記録動画」に必要なのは高さだったのです!ババーン!!

それを突き詰めた「7mくらい上から超広角で全部記録するカメラ」も売ってるようです。本気出したらそうなるってくらい、高さ イズ 神である証拠です。

この踏み台、他所のチームの人が使っているのを一度借りたことがあって、見やすさに感動して導入したのですが、それ以降その人達にも会えず、全然普及もしていません。

三脚の足を十分広げられないので受け皿と、片手で運べるようにキャスターをつけると完璧です。超目立つし、場合によってはいい場所を開けてもらえるという副次効果があったりします。


ここまで読んでいただいた貴方はきっとよい撮影者になれますが既におなか一杯と思われるので4位が「外付けマイク」であることを記して次の「ご好評の声」が来るのを待つことにします。

よいサッカー撮影ライフをお過ごしください。

おまけ


ちなみに今僕が使っているのは別のものなのですが、今からサッカー撮影のための三脚とビデオ雲台を買うなら、以下のもの一択だと思います。


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