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「パーセプション」を正しく理解することが、マーケティングやPRの基本になるようです。

「認知度は高いなのに売れない。その理由はパーセプションにあった」という帯のメッセージが非常に印象的な本田哲也さんの書籍「パーセプション」。

副題に「市場を作る新発想」とはいっているように、この本はPRストラテジストの本田哲也さんの書籍ではありますが、PRだけの本ではなく市場を作るという意味でマーケティング分野の方にも非常に重要な書籍と言えると思います。

私がパーセプションという言葉を強く認識するようになったのは、音部大輔さんの「パーセプションフローモデル」を学んでからですが、冷静に考えるとパーセプションってPRモデルのど真ん中に入ってるんですよね。

パブリシティーで露出や認知を高めるだけではなく、PRの目的は生活者の認識を変化させるパーセプションチェンジ、そして最終的には生活者の行動を変化させるビヘイビアチェンジという構造。

先日、足立さんが講演で「パーセプションって新しい言葉のように思ってる人も多いですけど、そもそも「認識」ですよね」とお話しされてましたが、決して新しい概念ではないんですよね。

ただ、やはりマスマーケティングでもデジタルマーケティングにおいてもまだまだ「露出」や「認知向上」を重視することが多く、その先の生活者の認識が変わっているかと言うことを軽視しがちな印象はある中で、あらためて「パーセプション」を学ぶことが大事だなと感じている次第です。


特に、この書籍を読んでいて大事だなと思っているのがこちらの図。

パーセプションとは「世の中がどう認識し判断するか」という消費者視点での認識であるのに対し、ブランドは「企業が何を伝えどう行動するか」という企業視点で伝えたいこと。

この両者の視点には必ずズレが発生するわけですが、その重なり合う部分にオーセンティシティという「ブランドの正当性」があるという点。

この重なりが薄いところで、いきなり大きなキャンペーンとかを取り組んでも、ウソっぽくなるし成果も出にくくなるわけです。

この書籍「パーセプション」では、5つの活用法の視点から様々な企業のパーセプションチェンジの事例が出てきますので、パーセプションを体系的に理解したい方は必読の本になっていると思います。

「パーセプション」という単語を分かってるような分かってないような状態だったという方は、絶対にこの本を買ってしっかり理解された方がよいと思います。


ちなみに、個人的には、こうした生活者の「パーセプション」を確認し、自分達のブランドイメージとのズレを確認するのにnoteやTwitterを使っていくのが良いのでは無いかなと仮説を持っており、水曜日のイベントで本田哲也さんにいろいろ聞いてみたいなと思っているところです。

なお、書籍の冒頭部分は本田さんのnoteにも公開されていますので、こちらも是非ご覧ください。


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