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タイムライン型の古き良きSNSは、おすすめショート動画型に駆逐されてしまうのか

やはり、今米国で熱い議論が繰り広げられているのが、このテーマのようですね。

Facebookが7月21日に、ニュースフィードメインだったものを、動画メインのユーザーインターフェースのアプリに切り替えると発表。

実際に今アプリを開くと、「ホーム」「プロフィール」「Watch」「フィード」という並びに。
フィードが四番目に格下げされ、その前に動画の「Watch」が並んでいるのが非常に象徴的な方針転換と言えるでしょう。

ファストカンパニーの記事にもあるように、ザッカーバーグは2019年の段階で、Facebookをフィルターバブルを創り出したと批判されたニュース中心のプラットフォームから、プライベート中心にシフトしようとしましたが、その転換はビジネス的にもあまり良い結果を生まず、TikTokの急速な台頭を許した結果、FacebookもTikTokの後追いをするという流れになったようです。


記事は、これを元に「ソーシャルネットワーキング時代の終焉」と結論づけています。

日本だとInstagramもTikTokも写真SNS、動画SNSとくくられることが多いので、Facebookの方針転換でSNSの終焉と言われてもピンと来ない人が多いかもしれませんが、元々のSNSはFacebookやmixiのような人間関係を拡張するサービスのことでした。

現在のTikTokやInstagramのReelsのようなサービスは、もはや人間関係は関係なく、AIがユーザーの興味を分析してお勧めの動画を表示するという仕組みのため、実際問題として「ソーシャルネットワーキング」がサービスの中心にあった時代は終焉し、レコメンデーションエンジンの時代に突入しているのは間違いないでしょう。

歴史を振り返ると、実際に現在のタイムライン型のユーザーインターフェースを発明したのはTwitterで、それをFacebookはTwitterを買収できなかったので完コピし、さらにエッジランクというミニレコメンデーションエンジンの仕組みを組み合わせた側のプレイヤーでした。

それが15年の時を経て、こうやってFacebookのニュースフィードよりもさらにレコメンデーションエンジンに特化したTikTokの仕組みが主流となり、Facebookがそれを真似をして自らの仕組みを変えるというのも、時の流れを感じる話です。


ここで個人的に注目したいのは、はたしてこのソーシャルネットワーキングの終焉は、そのままタイムライン型UIの終焉につながるのか否か。

日本は何と言ってもツイッターが非常に人気のある国で、まだまだタイムライン型のUIが使われている国と言うことも言えます。
ある意味、日本語という象形文字の言語が、一覧でずらっと文字が並んでいても比較的情報が入ってくる言語ということも影響しているのでしょう。

ただ、若い世代のコミュニケーションや情報摂取が文字から動画にシフトしているのは間違いない流れ。
LINEもFacebookに先んじてタイムラインを動画中心のVOOMに切り替えていますし、最後の砦のツイッターまで動画中心のUIに切り替えてしまう未来があるのかないのか。

文字中心の昭和世代の人間としては、非常に気になるところです。


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Facebookの方向転換で、今の姿のSNSは恐らく廃れようとしている:日経クロストレンド(この記事は2022年8月18日 0:56まで無料で読めます) https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00079/00166/?gift=QnsVVHJnVUz0GQH5YiZuw2u7C9RikXNfwD%252BpCeQNx%252FY%253D&n_cid=nbpnxr_gift

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