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人魚姫を黒人女性が演じるという話が物議を醸すのは、人種差別かアニメ実写化問題か

これは本当に難しい議論ですね。

「リトル・マーメイド」の実写版の予告編が公開された後に、日本でも主人公のアリエル役がハリー・ベイリーという黒人女性が演じることに、さまざまな反応が出ているそうです。

実際に、予告編動画へのツイッター上の発言を軽く眺めてみたところ、歌声を絶賛する声がある一方で、確かにある程度批判の声があることも確認できてしまいました。

ディズニー側は、歌唱力を元に彼女を主人公に抜擢したそうですが、アニメのリトルマーメイドを見慣れている人からしたら、主人公は白人であるべきと考える人がいることは理解できます。

ただ、この記事の執筆者であるバイエ・マクニールさんからすると、そもそもハリウッド作品では白人のプリンセスがあまりに普通でありすぎたかという歴史も指摘しつつ、黒人が人魚姫にふさわしくないと思ってしまっている可能性についても指摘されています。

この辺の感覚は、なかなか日本にいると分からないですよね。

おそらく感覚的には、ドラゴンボールの実写化問題と同様に、漫画やアニメのイメージをそのまま実写映画では再現して欲しいという思いがツイートに出ているんだと思いますが。

一方で、過去に日系アメリカ人女優がリトルマーメイドのアリエル役に起用されたことが批判されたと聴くと、ハリウッドがこうやってマイノリティにチャンスを与えること自体をアジア人が批判するという構造には、難しいブーメラン的要素も存在していることを感じてしまいます。

ちなみに、実際には公開されたら興行的に大成功して、これが普通になるという未来を個人的には期待してしまいます。

実際に、マーベル初の黒人ヒーロー映画となった「ブラックパンサー」は記録的な大ヒットになりましたし。
(残念ながら、主役のチャドウィック・ボーズマンさんはガンでなくなってしまいましたが、この映画は本当に歴史に名を刻んだと思います)

Netflixでイカゲームが出てくるまで視聴数トップに君臨していた「ブリジャートン家」は、多数の有色人種が貴族として配役され批判されていましたが、そんな批判を吹き飛ばして大ヒットしたのです。

そういう意味では、実写版リトルマーメイドも、こうやって事前に人種問題がクローズアップされればされるほど、実は興行的には成功するのではないかなと思っていたりします。

多分、それによって、私たちの思い込みも無意識の偏見みたいなものも徐々に変わっていくのかな、ということを期待したいです。


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