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天心VS武尊の50億円興行の大成功は、テレビの終わりか、新しいテレビの始まりか

いやー、これ凄い試合でしたよね。

私は録画で見たので、そこまで熱心なファンではないんですけど。
一時期、K-1とかは毎回見てましたからねぇ。

今回はどちらかというと直前にフジテレビでの放映が無くなったというのが話題になってて、それで認識したというのが正直なところなんですが。

今回の試合は二人の今までの歴史とかが詰まってる感じで、熱くなりました。

ただ、やはり残念だったのは直前の放送中止の騒動ですね。
どうも報道によると、フジテレビが放送断念に至ったのは、直前の反社交際音声報道が影響していたようです。

まぁ、こういう経緯があるからこそ、冒頭の記事にあるように、榊原会長が「これは期せずしてなんですけど、フジテレビさんが放送を辞退して地上波がなくなったことで一気に時代が動きました。我々格闘技界の新しいビジネススキームが誕生したと言っても過言でないと思います。」と力強く語りたくなる気持ちは分かります。

ただ、一方で冒頭の記事にあるように「地上波テレビの終焉」と言って良いのかどうかは気になるところ。
結局、これだけ大勢の人がABEMAの有料チケットを購入したのは、これだけテレビが試合の知名度を上げてきたから、という背景はあると思うんですよね。

天心選手も、地上波で子ども達が無料で観れる環境で放送されることに強いコダワリを持っていたそうですが、気持ちは良く分かります。


有料放送が中心になってしまったスポーツが、徐々に子ども達にとって敷居が高くなってしまっているというのは、現在サッカーや野球など様々なスポーツで聞かれる課題。

格闘技が日本でこれだけ幅広く見られるようになったのも明らかに地上波での中継が大きかったはずで、那須川天心選手の人気の拡がりも、テレビ番組での露出が効いているはず。

逆にいうと、今回ABEMAが、生では5000円のPPVで中継しつつも、無料での配信も実施し、1週間ほどはプレミア会員はアーカイブで見れるというポートフォリオを組んで実施してきたのを、地上波のテレビ局も真似していくべきな気がします。

ある意味、サッカーも野球も同じように、無料で観れる部分を拡げていく努力が必要な気がするんですよね。

いずれにしても、今回の50億興行が、今後の日本のスポーツ中継のビジネスモデルにどういう影響を与えたと後から振り返ることになるのか、注目したいと思います。


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