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【プレビュー】第1節甲府戦に向けて 〜20周年イヤーの幕開け 新エンブレムとともに勝ちにいく姿を〜

いよいよ、2024シーズンの幕が開ける。徳島ヴォルティスはホームで、ヴァンフォーレ甲府を迎え撃つ。

キャンプでの積み上げ

チームが始動したのは1月9日。例年であれば、高知キャンプからスタートしていたが、今シーズンは「まずは、自分たちの場所から」という吉田 達磨監督の思いから、徳島スポーツビレッジで2日間、トレーニングをおこなったあとに、1次キャンプの高知、2次キャンプの宮崎に向かった。

1次キャンプの高知では「チームとしてチャンスを多く作ることにトライしていきたい」(吉田監督)と、アタッキングゾーンへの侵入、サイドからのクロスなど、主に攻撃の意識に比重を置いたトレーニングが目立った。ミーティングでは昨シーズンの攻撃のデータを用いながら、改善点などを選手たちに伝えたという。選手たちからも「わかりやすく、イメージしやすかった」という声が聞こえた。

高知キャンプでは例年には無かった、2試合のトレーニングマッチを組み、より実践的な感覚も掴んでいった。高知中央高校に3-1(30分×2本)、四国学院大に7-0(40分×2本)と得点が多く生まれ、トレーニングの成果も随所に見られた。
「チームがやろうとしていることを意識して、できたと思います」と西谷 和希選手は振り返った。

2次キャンプの宮崎では、Jクラブとのトレーニングマッチを中心に、「強度と質」を追い求めた。
そして、吉田監督からはプレシーズンの取材を通じて「スピード」という言葉がキーワードとして、何回も挙げられた。スピード感を持った攻撃など、今シーズン新たに取り組んでいった。
トレーニングマッチでは結果こそ出せなかったが、試合の中で今季の狙いであるその"スピード"について表現できる場面もあった。「ハイテンポ、ハイプレスの中で狙いを持って戦うという点に関してよくできたと思います。怖がらずにボールを受けて前に運ぶことを何度も見せてくれましたし、コンビネーションもいくつも見えて、球際も引かずに出ていけました。」(鹿島戦後、吉田監督コメント)

いよいよ、開幕。

キャンプを終えたチームは、約3週間、徳島で甲府戦に向けて準備を進めた。
「特に先週くらいから変わってきました」と指揮官が語るように、開幕が近づくにつれて、チーム内に活気が出てきた。”いよいよ開幕、やってやろう”。そんな気持ちがトレーニング、行動に現れてきたのかもしれない。
新しく就任した副キャプテンが積極的に要求し、ベテランが声で盛り上げ、キャプテンがプレーで選手たちを引き締める。それにみんなが乗っていく。いい潤滑がチームに溢れ、甲府戦に向かっていく。

開幕戦の相手となる甲府は、すでにアジアチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦で2試合を戦い、仕上がりは早い。Kリーグ・蔚山と対戦し、1戦目を0-3で落とし、2月21日におこなわれた2戦目を1-2で敗れベスト16での敗退が決まった。2戦目の後半では、注目のアタッカー陣、ファビアン・ゴンザレス、ピーター・ウタカ、アダイウトンが出場し、ゴールに迫った。
「一足先にJ2では体験できないプレッシャーの中で戦ってきています。それを敵地や国立でもやってきて、大きな舞台を既に経験しています。しかも速い、強い、上手い、全部を持っている相手と対戦しているということは、脅威というより、経験値をだいぶ積んだなと思っています」と吉田監督は古巣・甲府を警戒する。

今シーズンからキャプテンを務める永木亮太選手は甲府戦に向けて「キャンプや徳島でのトレーニングを通して、勝つための準備をしてきました。開幕戦はホームでできるアドバンテージがありますし、絶対に落とせない試合です。38試合の内の1試合なので気負い過ぎないように、やってきたことをしっかりと出して結果がついてきてくれればいいなと思います。」と力強く語った。

開幕戦は、明日、2月25日(日)14時キックオフ、対戦相手はヴァンフォーレ甲府、鳴門大塚スポーツパーク・ポカリスエットスタジアムでおこなわれます。
チケット販売中 https://www.jleague-ticket.jp/club/vo/
イベント情報 https://www.vortis.jp/game/match/topics.php?game=2024022508

20周年イヤーの幕開けになります。新たなエンブレムを身にまとい、全力で戦います。スタジアムで共に戦い、勝利を掴み取りましょう!