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なぜ弁護士には左翼が多いと思われるのか

弁護士、大学教授、評論家の中には、「世の中」の世間感覚からいって左翼のきれいごとはおかしいと思っていても、保守の側で理論武装ができないから、昔語りの左派リベラルを表向きは語っているという人が案外多い。本当は思想がないのですが、弁護士、大学教授というインテリの世界では見識がないというわけにもいかない。
一生懸命覚えて、これをオウム返しにいって突然、護憲派になり、軍備増強に反対し、中国に忖度するというのがいます。特に、弁護士会の会長とか役職につく連中。こいつらは優秀なんだけど、基本的にノンポリで企業利益に奉仕してきたのですが、会長になるために、憲法改正等についての意見を表明する必要が生じ、会内多数の穏健な左派思想を持論にして唱えだすのです。 

本当は、弁護士は、左派が多いのではなく、強力で弁のたつ左翼思想家ないし弁舌家の影響力がつよいということなのです。本人たちは無思想です。本当に無思想です。
或いは、突如、学生のように思想に目覚め、青臭い左寄りの言説を学び出すのです。無思想な日和見は、インテリの世界では「ひだり側」につくということなのです。案外、保守派の思想をもっともらしく整理して述べるのは難しいということなのです。 

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