SynthesizerV AI 小春六花、夏色花梨、花隈千冬の今回のマイナーアップデートのスキップにつきまして

日頃よりいつもSynthesizerV AI 小春六花、夏色花梨、花隈千冬をご使用頂きましてありがとうございます。

本日発表されたSynthesizer V AIのマイナーアップデート(Version1.10.0、RLHFの実装)についてですが、小春六花、夏色花梨、花隈千冬については各ライブラリのアップデートを一度見送る決断をいたしました。

その理由についてご説明させて頂きます。

今回実装されたRLHFの仕様についてですが、全ライブラリを対象に、ユーザーが好ましいと選択したAIリテイクデータを学習し、それを全ライブラリに反映される仕様になります。
(※ユーザー打鍵の学習結果から好ましいと思われるデータが選ばれ、各ライブラリのデータの中から近しいデータが選ばれる仕様と説明を受けております。)

ただ、この仕様は全体のライブラリの好みの傾向が、個々のライブラリにも影響を受けることになります。
当然ライブラリによって好ましいビブラートの揺れの大きさなどは違いますので、ライブラリによっては好ましくない結果も生まれ得ると考えます。

今回、βテストの結果において弊社ライブラリについては、ビブラートが大げさになる傾向が感じられ、キャラクターイメージからの乖離を感じました。

また、キャラクターのあるライブラリとして、ある程度同じような傾向の歌い方に集約すること、それから、デフォルトの歌い方がRLHFの結果に自動的に大きく左右されるようになる事に疑問を感じて居た所、近日行われる次回アップデートでRLHFをデフォルト設定をライブラリ側の決断でオフに出来、ユーザーがオンにできるような仕様を考えているとのお話を受け、今回のアップデートを見送り、RLHFがデフォルトでオフにも出来る次回のアップデートを待つ決断をいたしました。

Synthesizer V AIについては、アップデート毎にキャラクターの歌唱感が変わってしまうという声も寄せられております。
今回のスキップにより、キャラクターの歌唱感を少なくとも次回アップデートまで保つ事も出来ると考えます。
(仮に今回RLHFを導入してデフォルトがオンの状態になり、次回RLHFデフォルトをオフにした場合、アップデート毎に歌唱感に大きな変化が生まれるため)

尚、弊社のデフォルトのキャラクター性・ライブラリの方向性の保持の話であり、ユーザーの皆さまには自由にビブラート感を含め、次回実装されるRLHFの使用、各種パラメーターの設定を行い、歌わせて頂けますと幸いです。

また、当仕様により好ましい結果を得たというお話も多くあるようです。他社様のサードパーティ・キャラクター・ライブラリの判断を批判するものでは断じてありません。
あくまで弊社のライブラリについて、歌唱データのβテストでの結果を踏まえた決断になります。
Synthesizer V AIの今後のアップデートにも期待しております。

RLHFの実装を楽しみにしていただいている皆様には申し訳ございませんが、次回アップデートをお待ち頂けますと幸いです。

何卒、ご了承のほどよろしくお願いいたします。

合同会社TOKYO6 ENTERTAINMENT