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ゲイカップルが北海道の土地を購入①

北海道の中で住むエリアも決まり、いよいよ土地探し開始です!
SUUMOやHOME'Sを見ても、正直十勝エリアの土地はあまり掲載されていないので、「ネットじゃ探せないのかなぁ…」と感じていましたが、偶然発見した十勝毎日新聞社が運営している「すーまるnet」は、情報量多く、定期的に新着物件も掲載されるので、東京にいても、スムーズに土地を探すことができました。

僕たちの土地の条件は、「土地が広いこと」「眺めがいいこと」「ほどよく田舎で、ほどよく便利」などなど、ワガママな要望が多かったので、この条件に当てはまる土地は、十勝だとほんの僅かだったので、すぐに絞り込むことができました。

早速、気になる土地を見つけたので、不動産会社へ電話で問い合わせし、土地の見学をお願いしました。東京の不動産会社のように「今日・明日で決まってしまうかもしれないので、すぐ来てください」と急かされることは一切なく、「こちらは北海道時間なので、1ヶ月以内くらいで現地に来れそうな日はありますか~?」ということだったので、ふたりで見に行くことができる2週間後の日程で調整をしてもらいました。

ちなみに、不動産会社には、この時点では「パートナーと伺います」とだけ伝えて、僕たちがゲイカップルであることは伝えませんでした。案の定、不動産会社の担当者からは「奥様といらっしゃるのですね。かしこまりました。」と…(汗)

電話ごしにゲイカップルであることを伝えなかった理由としては、それぞれが考える”ゲイカップル”の勝手なイメージだけが先行して、僕たちのことをよく知らないまま、不動産会社や売主さんのテンションが下がってしまうのを避けたかったからです。
わざわざ北海道まで、気になる土地を見に行くのに、門前払いされてしまったら、悲しいですし、ショックも大きいので…。

補足しておくと、今僕たちが住んでいる「マンション」は、新築分譲マンションを購入したので、売主は企業(法人)となり、モデルルームの見学予約をする時点で、ゲイカップルであることを伝えても、僕たちは何事も問題なく、スムーズに購入することができました。

しかし「土地」となると話は別です。一戸建てを建てるような土地のほとんどは、個人の方が所有しているので、不動産会社に仲介してもらうものの、売買するのは個人同士となります。

つまり、売主から「この人たちには売りたくない!」と言われてしまえば、それまでで、どんなに気に入った土地だとしても、買うことができないのです。

このことを、不動産に精通している知人に相談してみると「売主には、ゲイカップルであることを伝えずに、仲介会社の担当者に、うまいように対応してもらった方がいいかもしれないね。」とアドバイスをもらいました。(つまり、売主には、ゲイカップルであることを隠すということです。)

せっかく気になった土地なので、ゲイカップルであることを隠して買うことも一つの方法ではあったのですが、僕たちの土地には、それが難しい理由がありました。

それは、検討している土地の周りの土地も、売主さんの兄弟や親戚が多く住んでいる土地だったということです。(畑が多い北海道では、あたり一帯がその一族の土地のような場所は、よくあるみたいです。)

そのため、購入する時にうそをついてその場をやりきったとしても、いずれわかってしまうことだなぁ~と思いましたし、ゲイカップルであることを理由に近所の人々と関係性が悪くなるのであれば、最初から伝えた方がいいなぁ~とも考えるようになりました。

そこで、僕たちは、土地を見学しに行った時に、不動産会社にも、売主さんにも、その場で「僕たちはパートナー同士です。どうぞよろしくお願いします。」と、伝えることにしました。

さて、この「一発勝負」がうまくいったのかどうかは、次回の記事でまとめたいと思います。

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