2019年初旬から4月末までの国内時価総額トップ企業の変化

2019年が始まって、GWに突入しました。
時価総額は2019年の始まりからどのように変化したのでしょうか。

・2019年1月初旬

・2019年4月末時点

前回より新しくトップ10入りしたのは、
・ファーストリテイリング
・武田薬品工業
の2社です。
それぞれの特徴を見ていきましょう。

ファーストリテイリング

ブランド名はユニクロ・ジーユーです。アパレルの会社ですね。

BSは下記図。(バフェットコードより)

季節商品もあり、年間で販売する前提で仕入れいていると考えられるため、流動資産が多いですね。
固定資産は、有形固定資産(店舗や土地)が半分以上を占めます。

事業系統図は下記図。

設備の投資しようとしている状況として、下記のような計画が発表されています。

店舗販売が中心のため、新規店舗計画が売上の向上に直結します。
海外への展開を中心に考えていることが見て取れます。
LifeWearという概念が世界に響くかどうかにかかっていると言えます。

LifeWearはあらゆる人の生活を、より豊かにするための服。 美意識のある合理性を持ち、シンプルで上質、 そして細部への工夫に満ちている。 生活のニーズから考え抜かれ、進化し続ける普段着である。

(決算資料より引用)

武田薬品工業

医薬品の会社です。
事業概要図は下記図です。

薬品の企業のため、研究開発費が非常にかかります。
研究開発を行なったが、製品につながらない研究も多数あります。

BSは下記図のようになります。

研究開発による特許等が無形資産として、計上されるため、固定資産が大きくなる傾向があると言えます。
特許の有効期限は申請から20年で、特許切れを利用したジェネリック医薬品が近年では注目を浴びています。
注目を浴びる背景としては、薬価が通常より安いため、健保組合の負担がへらせられるためと思われます。

また、武田の強みは、「オンコロジー(がん)」、「消化器系疾患」、「ニューロサイエンス(神経精神疾患)」の3つの重点疾患領域と「ワクチン」に研究開発分野を絞り込み、事業活動を行なっています。

癌はこれからの高齢社会の中、付き合い方を考えなければならない病気の一つです。
今からの時代に対して、強みがあると言えます。

脅威としては、ジェネリック医薬品の台頭となるでしょう。
武田の強い特許が何かチェックすることは、この企業を知る上で、重要になりそうです。

最後に

次回は、多数の決算報告がされる6月以降が定点観測として面白いかなぁと思っています。

お読みいただきありがとうございました。

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