鏑木 由多加

地主系一棟もの不動産賃貸業者。全8棟(オフィスビルとレジ。新宿区・渋谷区・千代田区所在…

鏑木 由多加

地主系一棟もの不動産賃貸業者。全8棟(オフィスビルとレジ。新宿区・渋谷区・千代田区所在) 元の家業は大衆向け旅館業、昭和50年代に家主業へ業種転換。 旧実家兼賃貸マンションを中心にリノベーション工事を200件以上企画、実施。攻めの賃貸経営をしている。(つもり)

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ポンコツオーナーの不動産経営ごっこ

『大家さん』 って聞いてどんなイメージ持ちますか? だいたい、いつの時代も副業的な位置付けや、不労所得の代表で『大家さん』は語られているかと思います。 実態はともかく、なんとなくお気楽そうなイメージ。 僕自身も子供の頃から友達と親の仕事について話すとき、 『地主はいいよなー』 『大家って働かなくても金貰えるんだろ』 なんて耳にタコができるくらい言われ続けきました。実際のところ父親の生活も聞きかじるサラリーマン家庭のそれとは大きく違い、なんとなく楽そう。 父親の日常

    • 大家業と訴訟。

      皆さんは裁判所にいったことはありますか? ぼくは仕事絡みで2,3回か行ったことがあります。 原告として、被告として。 できれば裁判になる前に、お互いの話し合いで解決できるのが一番いいのでしょうが、双方平行線で落としどころが見つからないときは、最後の方法で裁判所に判断してもらっています。 昨日久しぶりに霞が関の東京地方裁判所に行ってきました。今回はこちらが訴える側の原告で、内容は部屋の明け渡しです。 原因はシンプルに家賃滞納。 学生が入居者でその親が契約者です。 入居

      • 火事になったらジャンプ!! ポンコツ大家の叫び(父ちゃん編)

        前々回のnoteが『ポンコツ大家の叫び(母ちゃん編)』だったので ポンコツ大家の叫びシリーズは2回目にして最終回ですが、今回は父親編。 うちの両親の仕事(大家業)を手伝い始めるまで、ぼくはけっこう父親のことを尊敬していました。普段はおちゃらけてても、しっかり稼いでいるんだし、たまに家にくる取引先とのやり取りを見ても、相手が気を使ってくるから、きっと仕事もできる偉い人なんだろうなと。 ただ、一緒に仕事をし始めてその尊敬心は一瞬にして瓦解しました。 家にくる取引先はすべて工事

        • やすいが一番。フリーレント。大家さんのこませ。

          今回は家族の話から離れて、少しだけ本業の大家さん業のお話。 ひとたびネットを見れば、不動産投資にまつわるノウハウやHOW TOのサイトやブログは沢山あります。 実のところ、ぼくもそういうサイトを見て、 「ほー、そうなんだー」 「それ、まるごとパクれる!」 なんて思ってみているくらいなので、だからというか、極力投資話と違った切り口で大家さん業の内情なり、実態を書いていきたいと思っています。ただ、それだけだとネタに困ることもありそうなので、いちおう大家さんっぽいことも少

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        ポンコツオーナーの不動産経営ごっこ

          実家は神楽坂の旅館

          所有している収益不動産のほとんどはリーマンショック以降、他の方が建築して所有されていたものを、銀行借入を利用して収益不動産として購入したものです。ただ、そのうち実際に僕が住んだことがある建物が2棟あります。 いずれも建て替え前の古い建物の時代で、1棟は40年前に建替えられた旅館です。余りにも昔過ぎて、普段思い出すことはないのですが、ブログを書き始めて、その建物のことや、むかし父から聞いた旅館時代の話を思い出すようになりました。 プロフィールにもありますが、不動産賃貸業にな

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          ポンコツ大家の叫び (母ちゃん編)

          両親の不動産賃貸業を手伝い始めた当初はいろいろぶつかりました。 膝から崩れ落ちるような感覚を何度となく味わった気がします。 実家が自宅兼賃貸マンションだったせいもあると思いますが、管理が入居者目線ではなく、自分たちが良ければそれでよいというスタンス。 モンスター住人に悩まされる大家さんも多いと思いますが、うちの場合けっこうなモンスター大家さん。 その中で語録的に印象的だった2人の言葉を思い出してみました。 まずは母親編 母その1 大手仲介会社からの空室問い合わせの電話

          ポンコツ大家の叫び (母ちゃん編)