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幼少期における自然体験の必要性について

プロフィール

国際基準資格を取得し、子ども達が安全にチャレンジできる場を作ります。

自然体験の必要性について

自然体験とは、文字通り自然の中で様々な体験をすることです。都市生活では味わえない森の空気、波の音、虫の声、土の香りなどに触れ、五感を駆使することで自然を肌で感じる経験が可能になります。それらを通して自然の偉大さ、命の大切さ、環境の尊さを理解するきっかけにもなります。対象は大人だけでなく、特に子供にとっては非常に有意義な体験になります。

効果

子供が自然体験をしたほうが良い理由はいくつもあります。一つは、現代社会で少なくなってきた五感をフルに使う機会を親が作ってあげることです。都市生活ではなかなか経験できない自然の中での遊びは、子供に自然に対する理解を深めるだけでなく、五感を使った直感や感性を育みます。例えば、泥んこになって遊ぶことで皮膚感覚を、自然の音をききながら遊ぶことで聴覚を、様々な香りが混じる自然の中で呼吸をすることで嗅覚を鍛えることができます。

また、自然体験は子供がリスク管理能力を身につけることも促します。自然の中で行うアクティビティには自ずとリスクが伴いますが、それを自ら判断し、適切に対処することで生活の中での問題解決能力や危機管理能力が向上します。

自然体験が子供にもたらす役割

自然体験が子供にもたらす役割は大きく二つに分けられます。まず、心身の成長を促進する役割があります。触れる・感じる・見る・聞く・嗅ぐなど、五感をフル活用する体験は多様な情報を処理し、解釈する脳の発達を助けます。また、自然の中で遊ぶことは身体を動かす絶好の機会であり、体力や柔軟性、バランス感覚といった体の機能も鍛えられます。

次に、自然への理解と尊敬の心を育む役割があります。自然環境と直接接することで、自然のもつ生態系や環境問題、そして生命の尊さといったものを身近に感じ、理解する機会を手に入れます。これらの経験は、子供たちが将来、持続可能な社会を築くための感性や視点を育む重要な要素となります。

自然体験×学習効果

自然体験が子供の学習能力と人格形成にどのような影響を与えるのでしょうか。都会で育つ子供たちが単に遊びとして自然に触れるだけでなく、さまざまな生態系を学び、それを自分の生活習慣に反映させることが必要なのではないでしょうか。心と脳の健康に重要な自然体験は、子供の創造性、問題解決能力、そして科学的思考力を育む可能性を秘めています。

自然体験は子供の発想力も刺激します

自然に身を置くことで、子供たちは自由な発想・思考を刺激されます。新しい生物を見つけたり、未知の物質を扱うことで刺激される好奇心は、自分だけのオリジナリティを生み出す創造性につながるのです。また、自然環境の変化に対応するためには、一つの固定された考え方だけではなく、多角的な視野から物事を見る力が必要です。このような柔軟な思考力は、自然体験を通じて培われます。


身に付けて欲しい、自己解決能力

自然環境は予測不能な出来事が起こる場所です。天候の変化、動物の出現、植物の成長など、自然は決して一定のパターンはありません!!
このような自然環境での体験は、子供たちにとって問題解決の機会を提供します。自然の中で生じる問題を解決する過程は、その場で思考し、アイデアを出し合い、適切な行動をとるという一連の流れを学びます。これらの経験が子供たちの問題解決能力の向上に大いに貢献するることは間違いないです。


自然は常に実験の場

自然の法則に触れ合うことは、子供たちの科学的思考力を育てる絶好の機会です。植物の生育や昆虫の行動、天候の変化など、自然の中には科学的な法則が隠れています。これらを観察し、理解することで、物事を論理的に考え、仮説を立てて検証するという科学的思考の基礎が身につくのです。また、自然を通して得た知識は、学校教育などによってさらに深めることが可能となります。このような科学的な視点は、子供たちが社会に出た時に必要なスキルを身につける大切な機会です。

自然体験が子供の健康に与える影響


日々の生活の中に自然体験を取り入れることは、子供の健康を大きく向上させる要素となります。コンクリートの街並みの中で過ごすよりも、木々や草花、小川や海に触れる時間を持つことで、様々な感覚を刺激し、肉体だけでなく心の健康も保つことができるのです。以下では、具体的に自然体験が子供の健康にどのような影響を与えるのかについて考えていきます。


体力の向上
自然体験は筋肉の発達や心肺機能の向上に大いに寄与します。遊び場が緑豊かな公園や林ならば、走り回ることで足腰を鍛え、木を登ることで上半身の力もつけることができます。また、小川で水遊びをする際には全身を使い、心臓と肺の健康にも良い影響を与えます。適度な運動は、免疫力を高めて風邪やインフルエンザを予防する効果もあるのです。常に室内にいるよりも、身体を動かす機会の多い自然体験は、子供の健全な体力の育成には欠かせない活動でしょう。

ストレスの解消
都会の喧騒から離れ、静謐な自然の中で過ごす時間は、子供の感じるストレスを解消する効果があります。無数の植物から発生するフィトンチッドは、心地よい香りと共に心を安定させ、リラックス効果を与えます。また、風の音や鳥のさえずり、波の打ち寄せる音など、自然の音はストレスを軽減し、集中力を高めます。また、自然の中で過ごすことで得られる達成感や喜びは、ポジティブな感情を引き出す効果もあります。そのため、自然体験は子供のメンタルヘルスケアにも効果的です。

自然体験と心の健康
自然体験は、子供の心の健康にも大きな影響を与えます。周りの環境に感じる感動や驚きによって、好奇心や創造力が育たれます。また、自然の大きさや美しさを目の当たりにすると、自分が一部の存在であるという認識が生まれ、他者や社会への配慮・共感の感情が育つでしょう。さらに、自然環境の中で直面する困難は、問題解決能力やスキルを高め、自我を形成するための重要な経験になります。結局、自然体験は、子供の身体的、精神的な成長に大いに寄与する事が予測されるのです。

自然体験がもたらす人間関係の変化
近年、自然体験を通じた学習や人間関係の構築が重視されるようになりました。都市部の喧騒から離れ、山や海などの自然の中で過ごすことで、物事の捉え方や対人関係にプラスの影響をもたらすことが多いと言われています。自然と向き合うことで身につけることのできるスキルや感情が、人間関係にどのように影響を及ぼすのでしょうか。

コミュニケーションスキルの向上
自然体験を通じて身につけることのできる一つの要素が、コミュニケーションスキルです。山登りや釣り、キャンプといったアクティビティでは、自分一人では克服できない困難がしばしば出現します。そうした状況下で、他人と協力し合うことで問題を解決する体験は、自己主張や他人の意見を理解・尊重するなど、コミュニケーションスキルを向上させます。また、自然の持つ予測不能な要素、例えば天候の変化や野生生物の行動などに対応するためには、素早く情報を共有し、意思の疎通を図る能力が求められます。結果的に、そのような体験を通じてよりよいコミュニケーションを学び、人間関係を深めることができるのです。

他人への思いやりの気持ち
自然体験は、他人への思いやりの気持ちを成長させる手段でもあります。自然環境下では、単独で行動するよりもグループで協力しながら進むことが多く、共同作業が求められます。例えば、テントの設営や食材の調達などでは、互いの適性や役割分担が必要となります。その過程で他人の頑張りを直接見る機会が増え、自然と感謝や尊敬の念を覚え、思いやりの気持ちが育まれるのです。また、自然の中で感じる生命の尊さや大自然の驚異は、人間以外の存在に対する敬意を育てることにも繋がります。人間関係の向上だけでなく、より広い視野で世界を理解する力を育んでいきます。

自然体験することで感じる喜び
自然とは、私たち人間が紡ぎ出すあらゆる創作物に比べて非常に美しく魅力的な存在です。それは山の緑、川のせせらぎ、海の波立つ風景、野生の動物たちの息づかい、四季の変化といった素晴らしい風景に触れ、感じ、考えることで生まれる何よりも深い満足感、それが自然体験の喜びと言えるでしょう。

新しい発見の喜び
自然体験を通じて、私たちは多くの新しい発見ができます。かっこうが卵を温める雄雌の移ろいや、季節による木々の葉の色の変化、あるいは星々の移動など、人間の創り出す物が持つ制約からは見つけることのできない奇跡や美を、私たちは観察し、学んでいくことができます。自然の偉大さや素晴らしさを実際に体感することで、自然に対する愛や尊敬の念、そして人間の存在そのものを理解することで、人間と自然との関係について考える機会が生まれるのです。

また、人間が自然に接することによって感じる新しい発見の喜びは、私たちの心に満足感を生むだけでなく、自己成長や学習態度にも非常に有益です。新たな知識を得ることは、自分自身の視野を広げ、他者とのコミュニケーション能力を向上させ、自己の生きる世界を広げる助けとなるのです。

自然との触れ合いがもたらす幸福感
自然との触れ合いは、私たちに素晴らしい体験をもたらすだけでなく、心の平和や満足感をももたらします。自然の中で露天風呂に浸ること、森の中を歩くこと、野生の動物を見ること、星空を眺めること、これらのすべては心を癒し、心地よい疲労感を感じさせてくれます。そのような瞬間には、日常生活のストレスを忘れることができ、心の安らぎを感じることができるのです。

また、自然こそが最高のアート、私たちに美しい風景や感動的な瞬間を提供します。それを体験することは、感謝と敬意を私たちに教え、私たちの生活の中でどれだけ小さなことでも大切に生きることを意識させてくれます。それは人生の喜びを最大限に引き出し、私たちに幸福感をもたらすのです。

自然体験を通じて育まれる自立心

自然という大きなフィールドの中で、一から十まで自分自身の力で行動する体験は、何物にも代えがたい学びです。自立を促す助けになり、自己肯定感も高まります。山や川、森といった自然環境の中で、自ら手を動かし、考え、行動する。その結果として生まれることを経験する。それは自然体験の中でしか得られない価値ある体験でしょう。

決断力の向上

自然の中では思わぬ天候やトラブルに遭遇することもあります。その際、自分の安全を守るために迅速かつ的確な判断を下す能力が求められます。こういった経験を通して学ぶことができるのが、決断力の向上です。自然の中で身を置くことで、どうすれば良いのか、どう行動するべきなのかを、自分自身で考えて決断しなければなりません。行動と結果のリンクが明確であるため、正しく判断した結果を体験することで自信にもつながります。適切な判断力は生活のさまざまな場面で必要となる価値あるスキルです。

生活スキルの習得

自然体験を通じて得られるもう一つの重要な要素は生活スキルの習得です。例えば、キャンプではテントを立てる、食材を調理する、火を起こす等、生活に必要な知識や技術を習得します。また、自然の中で過ごす中で、コミュニケーション能力や協調性、リーダーシップを育む機会もあります。無人島生活のような状況では、サバイバルスキルが問われる場面もあるでしょう。これらは自宅での生活でも活かすことができ、自分自身の力で生活する自立した存在になるために必要な力を育むことができます。


まとめ

自然体験の効果は多岐に渡りますが、事前の計画と準備も必要です。
また、自然相手なので危険も伴います。子供達が全力で安全にチャレンジできる環境を作るのが私の役目でもあります。その為に、WFA・WEA・LNTという国際基準の資格を取得し場を設けています。
今後も様々な体験を提供していきます。


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