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「障害者福祉の歴史」について学びました

東京で朝活!
本日は、スターバックスコーヒー豊島園駅前店で朝活を実施しました!

この店舗は22日で閉店。
寂しくなります。

2月からは同じくスターバックスコーヒーのエミオ練馬店でお世話になる予定です。

さて、本日は社会福祉士の勉強。
「障害者福祉の歴史」について学びました。

障害者福祉の始まりは戦後1949年

福祉三法の最後に制定されたのが身体障害者福祉法です。

これは、戦争で負傷した傷痍軍人等の救済のため、障害をおっても社会復帰できるよう更生支援する法律でした。

1960年 精神薄弱者福祉法

1947年に児童福祉法が制定され、精神薄弱児施設で障害児を入所させていました。

しかし児童施設だったため、18歳を迎えると退所しなければなりません。

成人になっても暮らせる施設を作ってほしいという活動がおこり、この活動によって精神薄弱者福祉法が制定されました。

ちなみに、精神薄弱者というのは知的障害のことで、精神障害はあたらないようです。

なお、ほぼ同時期の1959年 デンマークではノーマライゼーションが提唱され、1959年 知的障害者福祉法が制定されました。

この法律はノーマライゼーション法とか1959年法とも呼ばれていますが、「障害のある人にも、障害のない人と同じ生活を」が出発点となっています。デンマークでは障害者用の入所施設があったのですが、そこの暮らしがひどいという事から、ノーマライゼーションが提唱されるようになったそうです。

1960年 身体障害者雇用促進法

傷痍軍人の一般就労促進が図られました。
この法律では、事業主に一定の条件で障害者の雇用義務を定め、雇用すべき障害者の数を法定雇用率で定めています。

1970年 心身障害者対策基本法

心身障害者対策基本法は、1970年5月に各党各会派一致の議員立法により成立しました。障害者福祉に関する施策は、1949年の身体障害者福祉法と1960年の知的障害者福祉法(旧精神薄弱者福祉法)によって個々に行われてきましたが、障害が多様化することに対応するため、この二つの法律の上位法として1970年に心身障害者対策基本法が制定されました。

と、検索したら出てきましたが、精神障害は規定されていません。

なぜ、精神障害だけ遅れに遅れたのか、あとで調べようと思います。

1976年 身体障害者雇用促進法 改正

障害者の法定雇用率が努力義務から義務化され、さらに納付金制度も導入されました。
オイルショックで雇用不安がおきたからこその制度改定なのでしょう。

1987年 障害者雇用促進法

身体障害者雇用促進法は身体障害者のみが対象でしたが、知的障害者も対象になりました。

しかし、このタイミングでも精神障害には規定がありません。

1993年 障害者基本法

この法律ではじめて精神障害者が法律で位置づけられました。

精神障害に対する福祉が遅れている理由は障害状況が固定せず状態により変動するので、疾患であり障害ではないという国の見解があったようです。

例えば、うつを疾患と捉えるか障害と捉えるか。。

少し考えてみましたが、確かに、難しいところですね。

と、ここまで書いていましたが、別サイトをみると精神保健福祉の歴史なるものが書かれていました。

精神障害に対して全くケアが無かったわけではなく、事件がおこるたびに福祉のあり方が見直されていたようです。

精神保健福祉の歴史

1900年代は家族が私宅で監置してくださいという法律だったようです。

第2次世界大戦後の1950年、欧米の精神衛生の考えも導入されて、精神衛生法が制定。
都道府県に公立の精神病院の設置が義務付けられました。

民間の精神病院の施設整備費・運営費に対して国庫補助が行なわれた。
薬物療法が導入されるようになった。

などがあり、精神疾患の寛解率が大きく向上するようになりました。

1964年 ライシャワー事件(精神障害者の少年により、アメリカ駐日大使のライシャワー氏が傷害を受ける)により、精神障害者に対する不十分な医療が問題となりました。これにより措置入院制度が強化されました。

1984年 宇都宮病院事件(宇都宮病院で入院中の患者が看護職員によって暴行を受け死亡する事件)により、精神障害者の人権が守られないこと、社会復帰施策が不十分なことな国内外から批判が殺到しました。

入院先は選べないのに、その入院先で問題が起こった。
「措置」が「選択」に変わった背景には、責任を問われたくない行政の思惑もあるんですね。

1987年 精神保健法制定。この法律では、精神障害者の人権擁護、精神障害者の社会復帰の促進がうたわれました。本人の同意に基づく入院が明確化され、任意入院の制度が創設されました。また、入院時には書面による権利等の告知制度が設けられました。精神科病院に入院する精神障害者の人権擁護のため、入院の必要性や処遇の妥当性について審査するための精神医療審査会が創設されました。

1984年の宇都宮病院事件が社会に与えた影響の大きさが分かりますね。

そして、1993年の障害者基本法に繋がります。これにより精神障害に対する福祉が法的に明示される事になりました。


ここまで学んでようやく「精神障害に対する福祉が遅れている理由は障害状況が固定せず状態により変動するので、疾患であり障害ではないという国の見解があったようです。」という言葉の意味がほんの少し理解できた気がします。

次なる疑問は言葉に対する重み・位置づけですね。

あまり意味を理解しないまま「福祉」や「保険」などの名前を憶えていましたが、この認識があいまいだと誤解を生じる事になります。確かに福祉という枠組みでみると精神障害に対しては1993年までは何も行われていないようにみえます。

しかしながら、精神疾患としては入院先が整備され、治療が行われています。


私は基本的にはネット上だけで情報収集してますが、いくつかのサイトを見ながら勉強しないと漏れ・抜け・勘違いが起こると改めて感じました。

本日も有意義な時間になりました。
ありがとうございます。

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