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f5.6 写真撮影は光の射す瞬間に

辺りは梅雨の空。
緑が蒸し返すような香りがする。

曇り空の日は多いけれど、
にわか雨が降ったあとには、虹が顔を出す。

わたしは昨年の梅雨の時期、雨季のバンコクにおりました、旅の音楽家(@nagareruiota)と申します。


「花のある生活。」の相方であるアクセサリー作家が、個展をおこなう
ことになりました。

個展で展示する作品うちのひとつ "コンセプト写真" の撮影を、
わたくし旅の音楽家が任命頂きましたので、ちょいとお話しをしたいと思います。

お付き合い頂けましたら幸いです。


写真撮影の舞台に選んだのは、国立駅周辺。

| 国立駅の 一橋大学。
| 西国分寺駅の クルミドコーヒー
| 立川駅の 立飛ホールディングスみどり地区

の3箇所を、写真撮影地に選びました。


一橋大学はロマネスク様式で建てられた講堂や、レンガ作りの校舎、緑の多い森のようなキャンパスが特徴です。
無料の市民講座や、学外向けの図書館閲覧などが可能になっています。


梅雨の曇り空の色でも、光が射した一瞬を捉える事ができるのではないか?
そう考えました。

アクセサリー作家「何時に集合しようか!ランチとかしちゃう?」

旅の音楽家「大学に学食があるから確認MTしながら食べましょうね。←女子らしくない回答」



洋服は潔く2枚よ。

次は、コンセプトに合ったアクセサリーと、洋服選びです。


アクセサリー作家「ちょっと写メ見て!明日はどの服がいいと思う?」

旅の音楽家「モノクロ写真になった時に、"黒色側"ででるような濃い色目の服がいいな。←盛り上がりのない回答」

アクセサリー作家の商品の中でフラッグシップになっている、
ラナンキュラスのバングルを付けて撮影をする事にしました。

旅の音楽家「ドキドキ。実は手が震えて壊しちゃったりしませんように。。」

(※アクセサリーの樹脂は、何重にも塗り重ねるというテクニックを使った丁寧な製法で、強度には全く問題はないそうです!!)

これは飴色系のカフェで撮影したい!


光が射す瞬間を待つ

夏の始まりの、午後のまどろみの時間。

一人は大量のアクセサリーと服が入ったカバンを、一人はたくさんのカメラの入ったドラムの機材袋を担いで、歩いている。

緑の多い木漏れ日の中、ベンチに座って汗を流している。


光が射すタイミングを見計らいながら、
蚊に刺されながら、
静かに写真を撮影していく。

アクセサリー作家「撮られ慣れてないから恥ずかしいよ。でも思いっきりカッコよく撮ってよね。」

旅の音楽家「おしゃべりしながらのほうが、自然な表情で良いみたい!
ねえ、好きなものは?」



アクセサリー作家「ハンバーグ!
私ミート矢澤のハンバーグが好きなの。」

旅の音楽家「食べ物かい!」

f5.6、ネックレス

学食でご飯を食べている間に、急な雨が降ってきた。

突然バケツをひっくり返したようなスコール。

虫かごを持ったかわいい男の子たちが、木の幹の中で雨宿りしている!

雨季のバンコクを思い出すわ。




私はあのとき、日本から逃げ出したのだった。

■関連記事 [歩き続ければ、景色は見え続ける] MOCA BANGKOK バンコク現代美術館へ鉄道+徒歩での行き方。


想像のナナメ上をいくような事が次々と起こって、決して容赦はしてくれない。

願いというのは叶ってしまった瞬間に現実との擦り合わせになる。

だから歩き続けなければ、景色は見え続けない。



子供の居る生活。親や家族との時間。音楽。健康・・・

本当に欲しかったものはなんだったのかしら?


女性のライフストーリーが、ひしひしと突き詰められる。


飴色のコーヒー店

雨が止んだタイミングで大学を出て、雑貨屋GEORGE'Sさんに寄る。

真っ先に流木商品を見つけてリサーチをするアクセサリー作家

ショーウインドウの外側から、その瞬間を写真におさめる旅の音楽家

西国分寺駅にあるクルミドコーヒーに向かう途中で、ホッと腰を落ち着け…るわけもなく、ワーカホリックめ。あ、私もか。

地下の席。木の一枚板が見事で、相席。

最終撮影地の立川に着いた時には、もうすっかり夜だった。

閉店寸前のお店まで行くため駅からタクシーを使って、額の購入をしに行く。


購入をし終わったときには、

またスコールが降り出した。


私たちは走り出しながら、思いっきり笑う。

「次はいつ空いてる?気晴らしに仕事しようよ!」

楽しい気持ちに嘘は無い。

雨が降ればどこにも行きたくなくなる。

江戸時代は、雨季になると川の水かさが増えて川止めになったそうだ。

その際、降り止まない雨はないとは、よく言ったもので。


雨がやんだら、

もっと思いっきり泳ぎきってみようか。

当たり前じゃないカタチだってありの、それぞれの30代

心の声に正直になって歩き続けてみよう。


明日は七夕だったわね。


旅の音楽家・前田紗希  studio iota label


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お花、旅、音楽、の日々つれづれコラムです。
アクセサリーデザイナーと旅の音楽家という女性2人によるインテリアブランド「TOKYO BENZAITEN by studio iota label」と申します。
流木やドライフラワーなどボタニカル素材を使用したインテリアを企画・販売し、アウトドアライフを送ってます。

🌻Aromariage フラワージュエリー展🌻
7月31日(月)〜8月4日(金)
麹町画廊にて個展をさせて頂く事になりました。
今回は水墨画をお借りして、モノクロの水墨画×フラワージュエリーという新たな試みにも挑戦しています。【水墨画家 hitomi】
またプロカメラマンによるコンセプト写真の撮影をして頂き、よりフラワージュエリーの魅力が伝わる内容になっているかと思います。【撮影 前田 紗希(studio iota label)】
展示を見ながらお食事も出来ますので、楽しんでいただけましたら嬉しいです。ほぼ毎日在廊する予定ではおりますが、ランチとディナーの間はお店が開いていませんので、お越しいただける際はご連絡頂ければ幸いです。

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