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『ジェイムズ・ボンド映画の基礎知識 増補改訂新版』note版

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Amazon Kindle電子書籍『ジェイムズ・ボンド映画の基礎知識 増補改訂新版』から、最新の「増補パート」を毎週1作、シリーズ全25作、順に公開していきます。
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ジェイムズ・ボンド映画アクション進化論24『007/スペクター』

Amazon Kindle電子書籍『ジェイムズ・ボンド映画の基礎知識 増補改訂新版』から、最新の「増補部分」を毎週1作、全25作分、公開していきます。 ☝ すべてを先に読みたい方は、こちらから。Kindle Unlimited対応です。 第24作『007/スペクター』『慰めの報酬』が『カジノ・ロワイヤル』を「補完」したように、『スペクター』もどこか『スカイフォール』の「補完」を意図したように感じる。 「スペクター」という伝家の宝刀をようやく抜くことができたわけだし、前作

ジェイムズ・ボンド映画アクション進化論23『007/スカイフォール』

Amazon Kindle電子書籍『ジェイムズ・ボンド映画の基礎知識 増補改訂新版』から、最新の「増補部分」を毎週1作、全25作分、公開していきます。 ☝ すべてを先に読みたい方は、こちらから。Kindle Unlimited対応です。 第23作『007/スカイフォール』 クレイグ=ボンドの3作目にしてシリーズ最大のヒット作である『スカイフォール』は(あくまでアクション視点から見て)本当に「ボンド映画」なのかという疑問が起きる。むしろ、それを超えた何かではないのか?  

ジェイムズ・ボンド映画アクション進化論22『007/慰めの報酬』

Amazon Kindle電子書籍『ジェイムズ・ボンド映画の基礎知識 増補改訂新版』から、最新の「増補部分」を毎週1作、全25作分、公開していきます。 ☝ すべてを先に読みたい方は、こちらから。Kindle Unlimited対応です。 第22作『007/慰めの報酬』『慰めの報酬』は、いかに前作を「補完」しているかに注目しないと正当な評価ができない。  プレタイトルのカーチェイスはカット数は多いが尺が非常に短い。本来ならタイトル後のシエナでのアクションと合体させてもよか

ジェイムズ・ボンド映画アクション進化論21『007/カジノ・ロワイヤル』

Amazon Kindle電子書籍『ジェイムズ・ボンド映画の基礎知識 増補改訂新版』から、最新の「増補部分」を毎週1作、全25作分、公開していきます。 ☝ すべてを先に読みたい方は、こちらから。Kindle Unlimited対応です。 第21作『007/カジノ・ロワイヤル』 ブロスナン=ボンドが「掟破り」の時代だとしたら、クレイグ=ボンドは「型破り」の時代であることはすでに述べたとおり。白黒映像のプレタイトルからしてそれは一目瞭然で、シリーズの「リブート」に相応しいはじ

ジェイムズ・ボンド映画アクション進化論20『007/ダイ・アナザー・デイ』

Amazon Kindle電子書籍『ジェイムズ・ボンド映画の基礎知識 増補改訂新版』から、最新の「増補部分」を毎週1作、全25作分、公開していきます。 ☝ すべてを先に読みたい方は、こちらから。Kindle Unlimited対応です。 第20作『007/ダイ・アナザー・デイ』 40周年20作目のこの作品は、15周年10作目の『私を愛したスパイ』同様、過去の「総集編」的な印象が強い。ガンバレルシークエンスからして「遊び心」に溢れている。  プレタイトルは前作同様かなり長

ジェイムズ・ボンド映画アクション進化論19『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』

Amazon Kindle電子書籍『ジェイムズ・ボンド映画の基礎知識 増補改訂新版』から、最新の「増補部分」を毎週1作、全25作分、公開していきます。 ☝ すべてを先に読みたい方は、こちらから。Kindle Unlimited対応です。 第19作『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』 ブロスナン=ボンドの3作目『ワールド・イズ・ノット・イナフ』は国際テロリスト・レナードとの死闘を描くのかと思いきや、実は『ゴールドフィンガー』タイプの展開で、プロットも込み入っていたが、

ジェイムズ・ボンド映画アクション進化論18『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』

Amazon Kindle電子書籍『ジェイムズ・ボンド映画の基礎知識 増補改訂新版』から、最新の「増補部分」を毎週1作、全25作分、公開していきます。 ☝ すべてを先に読みたい方は、こちらから。Kindle Unlimited対応です。 第18作『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』 ブロスナン=ボンドの2作目『トゥモロー・ネバー・ダイ』は『007は二度死ぬ』や『私を愛したスパイ』の延長線上にある話で、敵はかつての「米ソ」ではなく「英中」の対立を煽る。ボンドの制服姿が見られ

ジェイムズ・ボンド映画アクション進化論17『007/ゴールデンアイ』

Amazon Kindle電子書籍『ジェイムズ・ボンド映画の基礎知識 増補改訂新版』から、最新の「増補部分」を毎週1作、全25作分、公開していきます。 ☝ すべてを先に読みたい方は、こちらから。Kindle Unlimited対応です。 第17作『007/ゴールデンアイ』 5代目ボンド、ピアース・ブロスナン登場。近年、最初に観たボンド映画が『ゴールデンアイ』だという人が多くなったように感じられるのは、考えてみれば当たり前の話で、これは前作から6年間も待たされて「満を持して

ジェイムズ・ボンド映画アクション進化論16『007/消されたライセンス』

Amazon Kindle電子書籍『ジェイムズ・ボンド映画の基礎知識 増補改訂新版』から、最新の「増補部分」を毎週1作、全25作分、公開していきます。 ☝ すべてを先に読みたい方は、こちらから。Kindle Unlimited対応です。 第16作『007/消されたライセンス』 ダルトン=ボンドの「B面」といえるのが『消されたライセンス』である。タイトルからしてボンド自身が英国情報部の「外」にいることを示し、全体のトーンをこれまでのシリーズと一線を画したものにしている。

ジェイムズ・ボンド映画アクション進化論15『007/リビング・デイライツ』

Amazon Kindle電子書籍『ジェイムズ・ボンド映画の基礎知識 増補改訂新版』から、最新の「増補部分」を毎週1作、全25作分、公開していきます。 ☝ すべてを先に読みたい方は、こちらから。Kindle Unlimited対応です。 第15作『007/リビング・デイライツ』 4代目ボンド、ティモシー・ダルトンが就任。ムーア=ボンドより遥かに若返ったが、すでに40歳代にはなっていて、ジョージ・レイゼンビーのような「肉弾」というよりは「エッジの効いたアクション」が向いてい

ジェイムズ・ボンド映画アクション進化論14『007/美しき獲物たち』

Amazon Kindle電子書籍『ジェイムズ・ボンド映画の基礎知識 増補改訂新版』から、最新の「増補部分」を毎週1作、全25作分、公開していきます。 ☝ すべてを先に読みたい方は、こちらから。Kindle Unlimited対応です。 第14作『007/美しき獲物たち』 今でこそ在任期間においてはクレイグ=ボンドの15年間に抜かれたが、12年間で7本に主演したムーア=ボンドは最多登板(『ネバーセイ・ネバーアゲイン』を含めたコネリー=ボンドと同数)である。  最後の敵に

ジェイムズ・ボンド映画アクション進化論13『007/オクトパシー』

Amazon Kindle電子書籍『ジェイムズ・ボンド映画の基礎知識 増補改訂新版』から、最新の「増補部分」を毎週1作、全25作分、公開していきます。 ☝ すべてを先に読みたい方は、こちらから。Kindle Unlimited対応です。 第13作『007/オクトパシー』 ジョン・グレン監督の2作目。ここからの2本はムーア=ボンド版『ゴールドフィンガー』と呼んでいい。まずは『オクトパシー』だが、アクションシーンの手数の多さと秘密兵器をほぼ封印した状態(時計とペンだけ)がつづ

ジェイムズ・ボンド映画アクション進化論12『007/ユア・アイズ・オンリー』

Amazon Kindle電子書籍『ジェイムズ・ボンド映画の基礎知識 増補改訂新版』から、最新の「増補部分」を毎週1作、全25作分、公開していきます。 ☝ すべてを先に読みたい方は、こちらから。Kindle Unlimited対応です。 第12作『007/ユア・アイズ・オンリー』 この作品から計5作品を担当するジョン・グレン監督が初登板。第6作以降、編集や第2班監督を務めてきた人で、ピーター・ハント監督の流れを汲む生粋の「アクション映画監督」だ。彼が前作からの軌道修正を実

ジェイムズ・ボンド映画アクション進化論11『007/ムーンレイカー』

Amazon Kindle電子書籍『ジェイムズ・ボンド映画の基礎知識 増補改訂新版』から、最新の「増補部分」を毎週1作、全25作分、公開していきます。 ☝ すべてを先に読みたい方は、こちらから。Kindle Unlimited対応です。 第11作『007/ムーンレイカー』 前作が『007は二度死ぬ』+『ゴールドフィンガー』だったとしたら、『ムーンレイカー』は『二度死ぬ』+『サンダーボール作戦』である。主題歌を歌うシャーリー・バッシーまでが三回目の登板を果たし、スタイルを確