『相棒』シーズン22-16「子ほめ」/世文見聞録125
シーズン22も後半戦。下手な予想も数撃ちゃ当たる──川口世文と木暮林太郎が、彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『相棒』シリーズについて語ります。
○『相棒22』第16話(ネタバレ注意!)
川口世文:今シーズンは再放送で“予習”させるパターンが多いな……今回は1話だけですんでよかったけど。
木暮林太郎:21シーズンぶりの“続編”とはすごい。それと小宮孝泰の落語が相変わらずうまい!
川口:シーズン1のどのエピソードでもいいからつづきを書いてくれってアイディアを募集したんじゃないか?
木暮:何でそんなことするんだ?
川口:もちろんシリーズ全体の“終活”の一環だよ。ついでに右京さんの落語好きも久々に取り上げたかった。
木暮:その割には、さほど説明したり蘊蓄を語ったりはしなかったけどな。
川口:でも、エピソード自体には遊びが多い。犯人役は実際の落語家の瀧川鯉斗だったし、菅田俊が演じた受刑者の元妻の名前は「高尾紺子」──いわずと知れた「紺屋高尾」という演目から来ている。
木暮:橘亭青楽師匠……21シーズンぶりに再登場して、またしても悪いことをやっちゃったり、殺されたりしなくてよかったな(笑)
川口:まあ、じゅうぶんひどい目に遭っているけどね。ある意味で『相棒』的にも復権させたわけだ。
木暮:刑務所の「篤志面接委員」はボランティアだろうから、あの奥さんに食わせてもらっていたのかな?
川口:彼が犯した殺人は情状酌量の余地もあっただろうから出所まで21年かかったわけじゃない。やはり落語家としての復帰には時間が必要だったってことなんだ。
木暮:寄席も前回の新宿末広亭ではなくて、浅草東洋館だったしな。どっちがいいってわけじゃないけど、お席亭によってはまだ許していない可能性もあったわけか?
川口:いや、さすがにそれは深読みすぎるだろう。単に撮影許可の問題だと思うよ。あと画面にスカイツリーを入れたかったのかもしれない(笑)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?