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『相棒』シーズン22-16「子ほめ」/世文見聞録125

シーズン22も後半戦。下手な予想も数撃ちゃ当たる──川口世文と木暮林太郎が、彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『相棒』シリーズについて語ります。

○『相棒22』第16話(ネタバレ注意!)

<あらすじ>
右京(水谷豊)は、薫(寺脇康文)と連れ立って、橘亭青楽(小宮孝泰)の落語会を訪れる。青楽は、薫が特命係に配属された当初、元アイドルの妻・美奈子(大西結花)を脅迫していた男を殺害した罪で服役していた人物。出所後、落語界に戻り、世話になった右京たちを復帰公演に招いたのだった。ところが、その舞台の直前、青楽がどういうわけか姿を消し、そのまま行方不明になってしまう。そんな中、都内のバーでマスターが刺殺される事件が発生。現場には、青楽の物と思われる手ぬぐいが落ちていた。調べると、被害者は元受刑者で、刑務所で青楽から落語を教わっていたという事実が判明する。青楽が何かしらの事件に巻き込まれていると察した右京と薫は、独自の捜査を開始。青楽から特に熱心に稽古をつけてもらっていたという受刑者・根津(菅田俊)から事情を聞く。しかし、根津は何かを隠しているようで、多くを語ろうとしなかった。

公式サイトより

川口世文:今シーズンは再放送で“予習”させるパターンが多いな……今回は1話だけですんでよかったけど。

木暮林太郎:21シーズンぶりの“続編”とはすごい。それと小宮孝泰の落語が相変わらずうまい!

川口:シーズン1のどのエピソードでもいいからつづきを書いてくれってアイディアを募集したんじゃないか?

木暮:何でそんなことするんだ?

川口:もちろんシリーズ全体の“終活”の一環だよ。ついでに右京さんの落語好きも久々に取り上げたかった。

木暮:その割には、さほど説明したり蘊蓄うんちくを語ったりはしなかったけどな。

川口:でも、エピソード自体には遊びが多い。犯人役は実際の落語家瀧川鯉斗たきがわこいとだったし、菅田俊が演じた受刑者の元妻の名前は「高尾紺子」──いわずと知れた「紺屋高尾」という演目から来ている。

木暮:橘亭青楽たちばなていしょうらく師匠……21シーズンぶりに再登場して、またしても悪いことをやっちゃったり、殺されたりしなくてよかったな(笑)

川口:まあ、じゅうぶんひどい目にっているけどね。ある意味で『相棒』的にも復権させたわけだ。

木暮:刑務所の「篤志面接委員」はボランティアだろうから、あの奥さんに食わせてもらっていたのかな?

川口:彼が犯した殺人は情状酌量の余地もあっただろうから出所まで21年かかったわけじゃない。やはり落語家としての復帰には時間が必要だったってことなんだ。

木暮:寄席も前回の新宿末広亭ではなくて、浅草東洋館だったしな。どっちがいいってわけじゃないけど、お席亭によってはまだ許していない可能性もあったわけか?

川口:いや、さすがにそれは深読みすぎるだろう。単に撮影許可の問題だと思うよ。あと画面にスカイツリーを入れたかったのかもしれない(笑)

幸作という名前が泣ける

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