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学生の視点から、ものづくりにおける”リサーチ”の意義を考える

初めましてこんにちは。コールは基本全マシ、二郎系ラーメンを愛する明治大学2年生の桐生と申します。

今回の記事は、デザインにおける“リサーチ”の重要性を中心に、お話ししていきたいと思います。

前回のnoteを見てくださった方は、このプロジェクト「東京地下ラボ」をご存知だと思いますが、まだと言う方はよければ、こちらの記事をご覧ください!


既に開催された、有名CMディレクター中島信也さんを特別講師に迎えた8月20日に首都大学東京でのワークショップに次ぎ、
今回8月26日に、フィールドワークが開催されました。このフィールドワークこそが、今回の記事の中心である“リサーチ”にあたるものです。そして今回はこのフィールドワークで学んだことを抽象化し、ものづくりの“リサーチ”を考え直そうというものになります!

では、経緯説明はこれくらいにして、「ものづくりにおける”リサーチ”の意義を考える」について!↓↓

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・活躍するクリエイターほど、“リサーチ”に時間をかけていた。


ものづくりとは、正解のないものです。自分なりの想像心を使って、正解だと思うものに近づけていくことしかできないとても難しいものです。そんなものづくりという難題を、みなさんは普段どのように解決していますか?

そんなものづくりという難題には、まずきっかけとなるアイデアが必要です。それを探るのが“リサーチ”です。リサーチを前提とし、ブレストを行ったり、参考作品を見てみたり、自分の好きなデザイナーさんや作家さんの作品を見たりしてインスピレーションを得たりするわけです。これらもすべてリサーチと言い換えられますよね。

この きっかけ探し =“リサーチ”の作業って、簡単なようで実はとても時間がかかったりしますよね。ものづくりに限らず、企画を立てたり進路の計画を立てたり、人生の目標を立てたりと、きっかけ探しは日々絶えない難題です。

では、世の中で活躍しているクリエイターの方々は、この“リサーチ”の作業をどのように行なっているのでしょうか。

ここで突然ですが、皆さんは田根剛さんをご存知でしょうか?

田根剛さんは、海外の有名な建築デザインのコンピティションや、“エストニア国立博物館”のコンピティションでも優勝している、今世界でも注目されている日本の建築家です。

その田根さんが、以前開催した大規模個展「未来の記憶」は、田根さんのものづくりに対する圧倒的な熱量の“あるスタイル”で話題になりました。

そのスタイルを一言で表すと、田根さんは“リサーチの鬼”だったのです。

建築物を作るのに対し、普通であったらその土地の地形や風土を調べ、どのような建築が正解なのかを模索していくらしいのですが、田根さんはその土地に住んでいる人の人格や、その土地の歴史、それに関連するイメージなど、とにかく関連するものを全てリサーチしまくるのです。

エストニア国立博物館も、エストニアの人々の意思を継いだデザインを考え尽くされたそうです。戦争の歴史やエストニア人の人格、文化までも深掘りし尽くしたものでした。国立の博物館というぐらいなので、エストニアの人々が受け入れられるような意義を持って初めて、コンピティションで優勝できたと言います。細かい内容はとてもセンシティブなものなので、ここでの明記は避けます。(気になった方は調べてみてください!)

そんな田根さんでさえも、リサーチはしても仕切れないと言うのです。

そろそろみなさんもリサーチの重要性に気づいていただけましたか?

きっかけ作りの段階で妥協をしてしまうことは、みなさんもちろんあると思います。僕も同じです。

ですがこの記事をきっかけに、きっかけ作り=リサーチに力をかけ、今までの自分の作品を超えてみませんか?

1つものを作る時に、誰にどんな気持ちになって欲しいのか。どんなことに悩んでいる人たちがいて、その人たちは何を求めて苦しんでいるのか。常に深掘りしてリサーチすることで、今までとは違う、より本質に迫ったものづくりができるようになると思うのです。僕もモノを作る時はそうでありたいと思います。

本質的なものとは大体抽象的なものです。具体例を沢山の数出すことで、初めて抽象的な本質にたどり着くと僕も思います。

そして、今回の東京地下ラボは下水道の魅力を伝えるために、下水道のリアルに徹底的に触れるのです!

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・まずは根本から。下水道局の役割や、PR方法を“詳しく”知る。


それでは、実際に行なったフィールドワークについて。

私たちは今回、若者に知られていない下水道を、若者に知らせないといけないわけです。ならば当然、伝える側である私たちが大きな熱量を持っていないとターゲットにメッセージは届きません。

根本から下水道に対して詳しくなり、実際に行われている下水道施設の1日見学、パンフレットなどの配布、映像の視聴など、今実際にされているPR方法にも触れます。

このフェイズは、クリエイターがクライアントにヒアリングをするようなものです。

「いま私たちはこんな状態で、こんな課題があります。どう解決したらよろしいですか?」と、クライアントから助け舟を要求されているわけですから、当然、相手の現状「何に悩んでいるのか」を知らないといけないわけです。

そして今回下水道局のPR方法を見て、参加学生の皆さんは

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「伸び代、ありますねえ。」

という反応でした。これはこれからに期待できるということですね!

実際に下水道の施設見学は、誰でもできるということがあまり知られていませんが、中々に面白い場所です。ですが、効果的なPR方法という点ではまだまだ伸び代があります。

実際の見学の様子の写真をご覧ください。このように、普段とは違った、鍾乳洞の中にいるような気分になれます。

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ここにリサーチの大切さがあるのです。

「下水道施設は実は見学ができる
 →音の響きがとても神秘的な空間。
 →下水道の中での音の響き方で、情緒的な表現をできないだろうか?」

といった具合に、リサーチした断片的なもの全てがアイデアに繋がりうるわけなのです。

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・下水道という要素が見えないところに、魅力を伝える鍵がある。


実際の下水道施設を見学した後は、「下水道がどれだけ環境に貢献しているのか」を学ぶために葛西海浜公園にて、ビーチコーミングビンゴを行いました。

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参加学生が班に分かれ、それぞれお題に沿った植物などを拾ってきます。

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実は海辺には、下水道施設によって水が綺麗に保たれているから生存できている生物がたくさんいるということに気づきます。これも、リサーチしないと気づけないことの1つなのです。

普段海を見たとき、

「下水道がちゃんと機能しているから、今日も海は綺麗だなあ」

とはならないですよね笑。もしそうなら今回のプロジェクトは発足していませんね。

ですが、今回の参加学生達は違います。

下水道の先進性や重要性をみっちり教わり、何時間も施設見学をしているわけですから、

「いやあ、下水道がちゃんと機能しているから、今日もやっぱり海が綺麗だなあ」

となるわけです。

実は、これこそが私たちが若者に求めているゴールだったりします。

この気持ちにまで若者を持っていくにはどんな映像作品を作ればいいのだろう。

夕日に照らされた水平線を背景に、若者達は想いを馳せるのです。

dっsっd

自分たちがものづくりをする側になった途端に、急にそのものに対する愛と専門性が高まるのはとても素敵なことですよね。

その熱量を反映させて、ぜひ今回のプロジェクトを成功させて欲しいなと感じております!

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・リサーチをしたら、頭の中は「下水道の魅力」でいっぱい!


これだけ下水道に関して専門性を高めると、参加学生にはすでに下水道に対する愛が生まれてしまっているといっても過言ではありません。

これもリサーチがなかったら起き得ないことです。

愛のこもっていない作品はやはり、愛されることはないと思います。

前回の中島信也さんの講演でも書きましたが、広告にできることは、人の気持ちを“少し”プラスに動かせるぐらい。つまり、作品に熱がこもっていないと、そもそも人の心なんて“少し”も動かせないと思うのです。

リサーチをするというのは、対象に愛や熱量を高めていく行為でもあるということに、今回にフィールドワークを通して気づきました。

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・リサーチを経て感じたこと


今回、普段は気にも留めないような、下水道の重要性について真摯に向き合うことによっていろいろなことを感じました

今回、特に僕が感じたのは

「下水道は、縁の下の力持ち」

ということです。

下水道が無いと身の安全が保証された生活が送れないことは、考えれば誰でもわかることです。ですが、下水道に限らずインフラというのは興味がない人からすればあって当たり前のもので、一々気にも留めないのです。この構図って、息子が、お父さんの仕事に興味を持ってくれないのと同じだと思いました。笑
つまり、息子にとってのお父さんも、下水道も、影で活躍する縁の下の力持ちなのです。

今回のリサーチによって初めて下水道のイメージ像が作り上げられてきました。やはり、ものづくりにリサーチという工程は欠かせないものですね!

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・まとめ


今回の記事のまとめです!

・活躍するクリエイターほど、リサーチに時間をかけている。
・リサーチによって、根本から対象を知っていく。
・リサーチによって、愛や熱を深める。
・下水道は、縁の下の力持ち!

という感じでした。今回はかなり私桐生の言葉で書いてしまったのですが、いかがだったでしょうか?


参加学生はそれぞれ違ったインスピレーションを得て、作品がどんどん魅力的になっていくのが感じられます。まだまだリサーチの段階ですが、どんな作品ができていくのかこれからとても楽しみです!

寂しいですが、今回の記事もそろそろ終わりに近づいてきました。

最後に少し、重要告知と昨年の活動について紹介いたします!

〈告知〉
多数の広告賞を受賞している

ライゾマティクスの齋藤精一さん、

「東京防災」を手がけたNOSIGNERの太刀川英輔さん

による、公開講座+公開ブレストが

10月17日に首都大学東京で開催されます!

今回のプロジェクトに関連して、「都市のインフラ×クリエイティブ」の可能性について熱く語ってくれるみたいです!

そしてなんと、東京地下ラボに参加している学生でなくても参加できます!

先着200名様限定招待みたいなので、クリエイティブや都市のインフラ、もちろん下水道に興味のある方などは、この機会に申し込んではいかがでしょうか?
申し込みはコチラから→(https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSca_IAmPrGi7gKYOS3GBSjdBz2lXI49T5AOglPdXRKBXyqVCA/viewform)

東京地下ラボ・昨年の活動


実は、昨年の東京地下ラボでは映像ではなくZINEを作成しました!
一応桐生の作品も受賞しているので、気になった方は見つけてみてくださいね!笑

以上、二郎系ラーメンを愛する広報チームの明治大学2年生、桐生でした!

ではまた、次回の記事でお会いしましょう!


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スキありがとうございます!下水道の魅力をますますお伝えしていきますね♪
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東京地下ラボ by東京都下水道局

「東京地下ラボ 」は、下水道の新たな可能性や魅力を発信するプロジェクトです。ワークショップやフィールドワークを通じて、ソーシャルやアート、テクノロジーなど多角的な視点で下水道を掘り下げます。noteでは、プロジェクトで学んだことや感じたことを、参加メンバーである学生が発信します。
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