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文章力を磨く「一文」のつくりかた

文章力を磨くには、文章の最小パーツである「一文」のつくりかたを知る必要がある。』

これは竹村さんの WORDS 文章教室で学んだことの1つです。まず最初に「一文」を制することで、最終的に文章を制することができるという意味です。また、人に届いてはじめて文章は完結します。情報過多の時代で、「一文」に分かりやすさや面白さがあると、読者に読んでもらうきっかけとなることが期待できます。

この note では、WORDS 文章教室で学んだ「一文」をつくるうえで気をつけたいポイントとその具体例を一緒に紹介したいと思います。

ポイント全てが絶対的正解ではありません。しかし、文章の中でポイントを使うべきかどうか意識することができる能力があると、文章を書く力が一段とよくなります!

□ なるべく一文を短くする

竹村さんは「いい文章とは過不足のない文章」と考えています。言い過ぎてもなく、少なくても十分に言い足りている文章です。過不足のない文章を作るコツは、一文をなるべく短くすることができるか、文章を半分にすることができるか考えるようにすることです。

【△な文】
朝起きると、空が晴れていて、本当に気持ちよかったので、うちで飼っている犬と一緒に家の近くの公園を散歩して歩いた。(56文字)

◎な文
朝、晴れていて気持ちよかったので、愛犬と近所の散歩をした。(29文字)

 一文が短いと、文章の内容も分かりやすやすくなります。リズムも生まれます。

【△な文】
AはBで、Cでもあるんですが、Dという場合もあり、Eの場合はFが重要です。(37文字)

◎な文
AはBである。AはCでもある。また、Dという場合もある。さらに、Eの場合はFが重要である。(45文字)

□ 余計な「私はー」を削る

なくてもいい「私はー」は余計なので削りましょう。

【△な文】
私は「ダイ・ハード」が好きだ。(15文字)

◎な文
「ダイ・ハード」が好きだ。(13文字)

□ 余計な「思います」を削る

「思います」は結構な頻度で使われます。余計な「思います」は削るようにしましょう。

【△な文】
私は文章がうまくなりたいと思っている。なぜなら、思いを正確に伝えたいと思っているからだ。(44文字)

◎な文
文章がうまくなりたい。思いを正確に伝えたいからだ。(25文字)

□ 逆説でもない「ですが」を使わない

「ですが」は逆説があるときに使います。逆説でもない「ですが」は使わないようにしましょう。

【△な文】
今日のランチは恵比寿の洋食屋さんに行ったのですが、そこで食べたオムライスが最高でした。(43文字)

【◎な文】
今日は恵比寿の洋食屋さんでランチをしました。オムライスが最高でした。(34文字)

□ 余計な「という」を削る

頻繁に使いたくなる表現です。「という」を使わずに表現できるかどうか一度考えてみましょう。

【△な文】
僕の夢は出版社を作るということです。(18文字)

◎な文
(僕の)夢は出版社を作ることです。(13~15文字)

□ 「ので」は迷子になりやすい

「ので」を使うと、無駄な言葉や不要な結論があとにくる可能性があります。

【△な文】
僕の夢は出版社を作ることなので、お金をたくさん貯めています。

◎な文
僕の夢は出版社を作ることです。

□ 「かかり」と「受け」の関係に気をつける

主語と動詞の関係に気をつけましょう。

【△な文】
僕の夢は出版社を作りたい。

◎な文】
僕の夢は出版社を作ることだ。
僕は出版社を作りたい。

□ 重複表現に気をつける

重複表現「〜たり」や「や」の使い方に気をつけましょう。

【△な文】
昨日は姪っ子と遊んだり、仕事をしてとても忙しかった。
昨日は姪っ子との遊びやすごく働いてとても忙しかった。

◎な文】
昨日は姪っ子と遊んだり、仕事をしたりして、とても忙しかった。
昨日は姪っ子との遊びや会社の仕事で、とても忙しかった。

また、同じことを2度書かないようにもしましょう。

【☓な文】
迷子の子供がいた。
朝食を食べた。

【○な文】
迷子がいた。
朝食をとった。

□ 「いろいろ」や「さまざま」を使いすぎない!

便利な「いろいろ」や「さまざま」を使いすぎないようにしましょう。数字を用いて具体性があるといいです。

【△な文】
今日は本当にいろいろあって、いろいろと忙しかった。

◎な文】
今日は会議が3件、営業が2件、夜は会食と、本当に忙しかった。

□ 「、」の位置は正しいか

「、」の位置で文章の意味が異なってしまいます。「、」の位置に気をつけましょう。

【△な文】
真っ白で、きれいな会社で働く水野さん。
真っ白できれいな、会社で働く水野さん。

◎な文】
真っ白できれいな会社で働く、水野さん。

□ ひらがな、カタカナ、漢字のバランスに気をつける

漢字が多すぎると文章がかたく見えてしまいます。ひらがな、カタカナ、漢字のバランスに気をつけましょう。漢字にするかどうか迷ったら、「ひらく」(=ひらがなにする)ようにするといいそうです。同じ文章でも印象が異なります。

【△な文】
僕は上手に泳ぐ事が出来る。

◎な文】
ぼくは上手に泳ぐことができる。

□ 固有名詞を使う

固有名詞があるとストーリーが生まれます。

【△な文】
交差点にあるコンビニで、会社の同僚に出会った。

◎な文】
南青山三丁目交差点のセブンイレブンで、同僚の伊藤くんに出会った。

□ 印象的な言葉や数字を使う

印象的な言葉や具体的な数字を使うことができるか常に検討しましょう。見城さんのツイートには強い言葉や印象的な表現がみられます。

□ 言葉の感覚を磨く

Twitterを利用して、言葉の感覚を日々磨きましょう。

(現在、こちらに関するnoteを執筆中。まもなくnoteリンクがこちらに貼られます。)

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