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プロのドローン操縦者「DJIスペシャリスト」になるために知っておきたいこと

□ はじめに

プロのドローン操縦者として認められた「DJIスペシャリスト」の資格があると、国土交通省へ無人航空機に係る飛行許可申請を行うとき、無人航空機の操縦の知識や能力に関する確認を簡略化することができます

「DJIスペシャリスト」になるには、プロのドローン操縦者を養成する「DJI CAMP」を修了し、試験に合格する必要があります。

2年毎に資格の更新が必要で、再度試験を受けて合格する必要があります。DJI社の公式テキストと国土交通省のホームページを参考にすれば、ドローンに関する情報をアップグレードすることができますが、特に重要な情報をまとめてみました。

※ こちらに記載された情報は古くなる可能性があるので、常に公式情報を確認しましょう。

□ DJIスペシャリストとは?

DJIスペシャリストは、DJIインストラクターの指導によるDJI CAMP(座学教育と実技指導)を受講した、10時間以上の飛行操縦経験がある操縦者です。DJIスペシャリストは、DJIインストラクターから教育、監督、技能資格証明を受け、実際の業務に従事します。
SEKIDO「DJI CAMP ~DJI CAMPスペシャリスト 育成プログラム~」より

「DJI CAMP技能証明書」の有効期限は交付日より2年間。

□ ドローン操縦者の行動規範

DJI CAMPが求めるドローン操縦者の行動規範には以下のものがあります。

・人命の尊重
・法律・運用ガイドラインを守る
・「思いやり」と「譲り合い」の心を持つ
・「かもしれない」に心がける
・マルチコプターの特性を把握する
・操縦者としての「社会的責任」を果たす

□ 保守点検基準

マルチコプターの保守点検は、いずれか早い方での実施が推奨されています。

・半年に1回
・累計飛行回数200回以上
・累計飛行時間50時間以上

□ フェルセーフ機能

安全確保のために、操縦電波が切れたり、電源が切れたりするようなトラブルを日頃から想定し、安全対策として広く安全の確保された場所で、フェルセーフ機能を運用する必要があります。

・ジオフェンス
最大飛行高度、最大飛行距離を設定する機能。

・ゴーホーム
万が一機体を見失ってしまった場合、操縦者の意思で自動帰還モードにする機能。

・ホームロック
万が一機体を見失った場合、ゴーホームを用いず、ホーム方向を固定させ、手動操作で帰還させる機能。

・ホバリング
接続が遮断されるとその場に留まり続け、バッテリー残量が少なくなるとその場に着陸する。

□ バッテリーについて

・マルチコプターでは、充電式のリチウムポリマー電池(リポバッテリー)を使っています。リチウムポリマー電池に限らず、バッテリー一般に言えることだが、バッテリー温度が20度以下、もしくは50度以上ではバッテリー性能が著しく低下する。表示上100%の充電率でも低電圧によって突如20%になってしまうこともある。

・使用前には必ずバッテリー温度が20度以上あることを確認し、それ以下の温度だった場合はしっかりと温めて使用するか、目の前でホバリングして十分機体を温めてから飛行させる。

□ 小型無人機等飛行禁止法

対象施設周辺地域(対象施設の敷地又は区域及びその周囲おおむね300メートルの地域)の上空においては、小型無人機等の飛行を禁止されています。

罰則:1年以下の懲役又は50万円以下の罰金

□ 用語集

・FC
慣性計測装置。機体の傾き、慣性を計測するジャイロ、高度を割り出す気圧センサー、GPSなどの情報から演算し、機体を制御する指示を出す頭脳。

・GPS
全地球測位システム。

・IMU(Inertial Measurement Unit)
機体の傾き、慣性を計測するジャイロ、高度を割り出す気圧センサーが内蔵されており、機体の状況を把握する重要なユニット。

□ その他注意点

・マルチコプターの電源は、①コントローラー②機体の順番で入れる。

・地上で風速5m/s以上の場合、状況を見て飛行を中止しなければならない。

・風下に向かって飛行させると、プロペラにかかる空気の流れが少なくなるため、揚力を失い失速することがあります。マルチコプターに後ろから風が当たることを「背風」と呼びます。背風の状態になると、急激に高度が下がることもあり、非常に危険です。

・多数の人が集まる催し場所上空で飛行する場合、風速制限は「○m/s」以下。

・国土交通大臣の承認が必要となる飛行の方法の夜間飛行とは、日没から日出までの夜間時間帯に飛行すること。

・許可とは、一般的に禁止されている行為に対して、一定の条件の下で解除すること。

・国土交通大臣の承認が必要となる飛行の方法の物件を投下する飛行をする場合、5回以上の物件投下の実績が必要となります。

・マルチコプターに搭載する1.2815GHzおよび5.7GHz周波数帯の映像伝送装置の操作には、国家資格である第三級陸上特殊無線技士資格と無線局開局が必要。

・飛行速度と風速の和が7m/s以上となる場合には、飛行を行わないこと。

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