Tokyo Neon Lovers

東京のネオンの一部になりたい。雨の夜と居酒屋で知らない人の誕生日を祝うことが好きです。

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最近の記事

懐中電灯とチョコの話?

私にとって人生なんていつもお先が真っ暗だけれど、来週健康そうなランチを食べに行く予定だとか、今年も初雪を肌に感じるとか、そういう小さな目標で、ちょっとだけ先が照らされる。懐中電灯で暗闇を照らすみたいにぱっと先が開ける。 ちなみに今のところ、私の人生は2月の頭に大切な人の誕生日を祝うとこまでしか見えていない。あ、やっぱり2/14にその人にチョコレートをあげるまで。あわよくば、3/14にお返しのクッキー期待してもいいかな。 と、こんな具合に人生がとりあえず3/14まで照らされる。

    • 承認欲求を満たすだけのSNSはすぐ終わるって誰かがいったのに

      承認欲求を満たすだけのSNSは すぐ終わるって誰かがいったのに。 まだ終わらないの?まだ終わらないよ 相変わらず私は暗い部屋の片隅で 体育座りしたまま りんごのミュージックを巡回している。 どこに行っても、みんな、 24時間で消える金冠日食を回している。 ホーム画面でくるくる回っている。 23歳で、もう世の中の流れに ついていけなくなったけど きっとこれからもついていけない。 もし、無人レジの使えないおばあちゃんや スマホを持たないおじいちゃんに なってしまったら。 きっ

      • これは2019年の夏に書いた言葉たち

        ‪今年も暑くなってきた、とふと壁を見ると、いつからか部屋にずっと飾ってある絵が目に入った。「暑中お見舞い申し上げます。2015.08」‬ の文字と、青い水彩画。4年前か、と記憶を辿る。 あれはたしか、高校3年の夏。生きる意欲とかあらゆるものへの興味をなくして、学校に行かないでふらふらしていたとき、昼下がりのタイムラインに流れてきて久しぶりに興味を起こした絵。ネットプリントできることを知って、数十秒後にはすぐにサンダルを引っ掛けてコンビニにむかっていた。あの頃に珍しいバイタリテ

        • 仕事したくないと言っていた友達はなぜ仕事に染まっているのか?

          この前の3月31日まで大学生だったのに、4月1日から急に働き始めた。大学生が終わって、就職を選んだからだ。 別に仕事をしてみたかったわけじゃない。ただ、これ以上勉強する気がなかったから。かと言って興味のある分野もなくて、働いてから探そう、兎にも角にも社会に出てみなければ何もわからない、という気持ちで就職した。 大金持ちになりたいわけじゃない、これから人生の道を探っていくわけだから、高給でなくてもプライベートの時間がある程度確保できる職種にしようと考えながら就活して、だいたい

        懐中電灯とチョコの話?

          Twitterの情報の波に疲れてしまった人へ

          この記事を見てくださった方は、情報の波に飲み込まれて気持ちが疲れていないでしょうか。 3月のわたしがそうでした。Twitterを開けば流れて来る、新型コロナに対する不確実な情報や新型コロナは今後こんな風に広がって、世界はこうなるという予想。それに対する誰かがリツイートした誰かの不安、そしてそれにリプライで加えられる誰かの不安...。 Twitterトレンドのうち半数近くが、コロナに関する言葉で埋められていました。 わたしは次第に疲れてしまいました。どうして誰かの言い争いを

          Twitterの情報の波に疲れてしまった人へ

          言いようのない幸福感

          毎朝決まった時間に同じ人を見かけることや、週末の夕方にはあそこに絶対あの車がいることが意外とストレスになっています。人間は変化を恐れる生き物だから、わたしだって変わらないものに惹かれる。けれど、要素が少なければ少ないほど変化する部分は相対的に少なくなります。わたしは早く人混みに紛れてしまいたい。 変化する様子を見守って、変化の中で透明になって混ざったり混ざらなかったりしたい。積み上げたものを傍に置いて、また別の場所へ行きたい。 腰を下ろせるところが見つかったら座ればいいけど

          言いようのない幸福感

          どうしてそんなに未来のこと、今すぐ決められちゃうのか不思議だな、何があるかなんてわからないのにどうして決められちゃうんだろう。

          どうしてそんなに未来のこと、今すぐ決められちゃうのか不思議だな、何があるかなんてわからないのにどうして決められちゃうんだろう。

          お気に入り紹介 BLANC comme NEIGE

          風邪のはやるこの時期 特に持っておきたいウェットティッシュ。 seriaで10枚入り3個セットで¥110で購入しました。 100均だとゴテゴテの超ラブリー模様やいかにも男性向けです!!って感じのデザインに偏りがちですが、これはかなりすっきりしている。すっきりしているし、万人受けしそう。 シンプルでミニマル好きの心をくすぐるデザインです。 なんとなく北欧っぽくて気に入っています。 ところでこのウェットティッシュ、下北沢のseriaで見つけました。地元のseriaではこのデ

          お気に入り紹介 BLANC comme NEIGE

          11月

          誰のことも興味ないと思った わたしが気を使う相手とは?そんな人いるのかな、わからないや 好きだから態度が変わるのか心理学学んでも確証バイアスから抜け出せないし、偏見も差別も免れられない。 人間を辞めるしかそこから抜け出せないから人間辞めたいな。 Fさんの本しか読むことが出来ない11月に出くわす度、こうして宗教は生まれてしまうんだと思う。 ただの人の言葉なのに、どうしてこんなにも救われるのか、なにが宗教かわかんなくなっちゃうな、宗教なんて絶対ハマらないと思ったのに、心の拠

          香水論

          わたしにはお気に入りの香水がふたつある。 ひとつは、JILLSTUARTのwhite floral。知り合いのお姉さんから、もう使わないから、とほとんど残っているそれを譲り受けた。 純真無垢な、白いブーケ。 太陽の光を浴びて、白い薔薇やマーガレット、チューリップが笑う。 あどけなさが残るスイートな香りを、19才のわたしは友達みたいに思っていた。 もうひとつは、LANVINのモダン・プリンセス。これは初めてのバイトで初めてもらったお金で買ったもの。 仙台駅にほど近いデパート

          まだ行けない。

          東京にまだ行けない。 東京のネオンの一部になりたいと思ってからどれくらい経っただろうか。 就職活動を終えたわたしは、東京に内定しなかった。来年からもまた、地方にいる。 理由は単純に、就活がめんどくさくなってしまったからだ。たった1時間の面接のために東京まで夜行バスで向かったり、カフェ代や時にはホテル代を払って就活することに疲れてしまった。それなら電車で20分、日帰りでできる就活を選んだ。 でも不思議とあまり後悔はない。もちろん、はやく上京したいなって思いは常

          まだ行けない。

          社会は窓の向こう側で、世の中を外側から見てるみたい

          少し前から感じていた「世の中を外側から見るような感覚」が日に日に強くなっている気がする。 あなたがどこか旅行へ行った時のことを思い出してほしい。初めての土地に遊びに来て、15:00くらいにホテルにチェックインして部屋に入り、荷物を下ろして、大きな窓から駅前や大通りをいそいそと歩いてゆく人々を見た時の、あの感覚。 わたしが社会というものを考える時、それと似たような感覚がそこにはある。 でもそれは居心地の悪いものじゃない。むしろ、快適。 わたしはそうして生きるものだと身体が

          社会は窓の向こう側で、世の中を外側から見てるみたい

          きのこ帝国を知らない

          きのこ帝国の活動休止。 わたしはバンドをあまり聞かない。 きのこ帝国なんて、去年まで名前すら知らなかったのに。 バンドウーマンの友達が、電気の通ってないエレキで弾き語ってくれた「クロノスタシス」。あの夜。 夢とか希望みたいなものはなくて、ただ、時間と孤独と世の中に対する絶望を持て余していたあの夜。 「クロノスタシスって知ってる?」 「知らない」と私が言う。 「きのこ帝国の、名曲だよ」 その夜から狂ったように聴いた「クロノスタシス」。結局、わたしはきのこ帝国の曲をそれし

          きのこ帝国を知らない

          ツナマヨぱん、化学調味料味¥128

          古びたスーパーの、新しいそれより少しだけ暗い店内照明。 スーパーと家を往復しては毎日買っていたツナマヨぱんの、化学調味料にまみれた味。 生ぬるい風と冷たい風が交互に吹く日々。薄いグレーの雲に、ところどころ濃いグレーのかかった、どんよりと鬱々とした空。 クーラーの効いた、ひんやりとしたロフト付き8畳のアパート。 気まぐれにくる、サークルからのLINE。 サークル帰りの1人の帰り道。そしてその帰りにまた寄る、古びたスーパー。 しなしなの野菜と、2割引5割引のシールばかり貼られ

          ツナマヨぱん、化学調味料味¥128

          ドーナツってブラックホールに似てる

          「ドーナツの穴は存在するのか」って議論は、けっこう昔からある。みんなが話している。高校の倫理の先生も、哲学の授業中にドーナツの穴の話をしだした。 そう、ドーナツの穴は周りの可食部があるから存在しているのであって、穴だけを肉眼で見ることは出来ない。 ブラックホールも似ている。ブラックホールの周りにある光やチリといった事象が飲み込まれる「事象の地平線」というものが存在するから、黒い穴として観測できるらしい。 ブラックホールだって、単体で見ることはできないのに、存在している。

          ドーナツってブラックホールに似てる

          予定を放り投げ、今すぐ海が見たい

          明るい昼下がりにのろのろと起きて大学に向かう途中で、急に海が見たいと思った。その考えは強烈にわたしを海へと駆り立てていった。 用事は別に今日じゃなくてもいい。さぼってどこか高いところにでも登ろう。わたしは海がすぐに見えるところに住んでいるから、世界で一番幸福だと思っている。 あたりを見回すと、留学生が暮らす寮の外側に取り付けられた非常階段が目に止まった。灰色で錆びついた螺旋状のあれ、登ってみたい。でも、見つかったらどうしよう。留学生や、管理人のこわいおじさんとかに 「Wha

          予定を放り投げ、今すぐ海が見たい