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ツナマヨぱん、化学調味料味¥128

古びたスーパーの、新しいそれより少しだけ暗い店内照明。
スーパーと家を往復しては毎日買っていたツナマヨぱんの、化学調味料にまみれた味。

生ぬるい風と冷たい風が交互に吹く日々。薄いグレーの雲に、ところどころ濃いグレーのかかった、どんよりと鬱々とした空。
クーラーの効いた、ひんやりとしたロフト付き8畳のアパート。


気まぐれにくる、サークルからのLINE。
サークル帰りの1人の帰り道。そしてその帰りにまた寄る、古びたスーパー。
しなしなの野菜と、2割引5割引のシールばかり貼られた、賞味期限の切れそうな惣菜たち。きっと、あと少ししか生きれない。


カートをよたよたと押すおばあちゃん。お香みたいな匂いがして、私はそれが嫌いじゃなかった。むかし遊んだおばあちゃんちの、お饅頭が入った戸棚を開けたときの匂いみたいで、すごく懐かしくなるから。

初めて髪を染めた日の、鼻につく染髪料の匂い。1度シャンプーしただけじゃ落ちなかった。鏡に映してみると、違う人に見えた。
自撮りして、田舎の母に送ってみた。褒めてくれた。それ以外、私がLINEをする相手とかは、いなかった。

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