東京の本よみ

本をよむ人のポートレート。ストリートスナップさながらに、本を読んでいる人に声をかけ、読書姿と読んでいる本の表紙を撮影させてもらっています ※ご本人に事前に許可を取らない撮影は決して行っておりません ※毎月末日にnote更新。 https://tokyonohonyomi.jp/

【6月の撮影】 休日の公園

この日この時間この場所で、我々が声をかけることをまるで知っていたかのような、そう思ってしまうくらい、お声がけをするとすぐにうなずき、そのまま変わらない様子で目線を本に戻した。

夏の近づきを感じられるような青空が広がるその日は、
公園の噴水近くに休日のひとときを楽しむ人の姿がたくさん見られた。

読書姿を撮影させてもらったあと、読んでいた本の表紙を撮らせてもらいながら、本の話になった。

この本を

もっとみる

【6月の撮影】 雨の日のコーヒーショップ

この日は朝から雨の一日だった。

コーヒーショップのカウンター席で終わらせたかった仕事の作業をいくつかこなし、区切りがついたところでふと顔を上げると、ひと席空いた隣りに美しい姿勢で本を読んでいる女性がいた。

その佇まいから直感的に(撮影は嫌がられるかもしれないな..)と思いつつ、撮らせて頂きたいという気持ちが上回り、(NGだったらすみやかに退出しよう)と決め、そうできるように帰り支度を整えてから

もっとみる

【6月の撮影】 雑踏の過ごし方

都会的な印象の男性である。人通りの多い場所にあるコーヒーショップ、その店内には空席があるように見えたが、男性は外の椅子に座って本を読んでいた。その人が店に来た時には席が空いていなかったのかもしれないが、外の喧騒を心地よく感じながら本を読んでいるようにも見えた。

エリアス・カネッティ著「マラケシュの声」の中で、旅でモロッコに訪れた著者が、その街の持つざわめきや、異国の言語で交わされる会話、その中に

もっとみる

【6月の撮影】 心のずっと奥のほう

撮影?ああいいよ、どうぞどうぞ、と、写真の男性は快く承諾してくださった。初対面とは思えないほど気さくな方で、いろいろ話を聞くことができた。以前にも写真家の方に自身がバンジョーで参加しているブルーグラスバンドの演奏風景を街角で撮られたことがあるそうだ。そういった経緯にご本人の気さくな人柄も相まって、とても自然な感じで撮影させていただいた。

この本はじめて読んだけど面白いよ、朝から読み始めたんだけど

もっとみる

【6月の撮影】 階段の片隅で

えっ、こんなところで..!?

その日は確かに気候も良く、晴れていたけれど
まさかこんなところで読書中の人と遭遇するとは思っていなかったのでとても驚いた。

ちょうど緑が生い茂り出した頃のことだった。

そっと隣りにしゃがんで声を掛けると、おどろいた表情をしながら、

「 え、いいんですか? 」

と、その人は言った。

(私の聞きまちがいでなければ確かにそう言ったのだけれど、「私でいいんですか?

もっとみる

【6月の撮影】 偶然の夕暮れ

初夏の夕暮れは気持ちがいい。気温は20℃前後、湿度も低く、18時を過ぎてもまだ明るい。そしてまだ蚊もいない。外での読書に最適の気候だ。

写真の男性は、ちょうど読み終えたところだよ、変な本持ってきてなくてよかった、と、撮影に応じてくださった。

「東京の本よみ」で撮影させていただいた人たちが、その時間、その場所で、たまたま読んでいたその本は、その人のおすすめの本であるとか、影響を受けた一冊であると

もっとみる