井上ぱんだのパンク録 GOLDFINGER Open your eyes
二歳下に弟がいて、弟もパンクが好きで、部屋が一緒で、よく二人でパンクを聴いていた。
お小遣いをもらうとBOOK・OFFに直行して激安CDの中からジャケ買いしたり、今は廃盤になってしまったパンク雑誌を読んで、気になったバンドのCDを取り寄せて部屋ではいつもパンクロックを聴いていた。
あのとき俺らはパンクロック以外は許せなかった。
母がよく聴いていた中孝介なんて絶対に許せなかった。
そんな痛いげなティーンエイジャー真っ只中高校二年生の時だった。
修学旅行で京都に行った。自由行動の時間、かなり熱めのCDショップを見つけてCDを何枚か買った。時間行動の時間はほとんどそこで過ごした。
あのときの俺は、京都に来てもパンクロックまみれな自分に酔えていた。
パンクロックな俺は京都に来て、ベタな八つ橋を買っていくなんて事は許せなかったんだ。
本当は親と当時の彼女に八つ橋を買った。
修学旅行から帰ってきて、早くCDが聴きたい。ワクワクしながら家までチャリをこいだ。
ただいまも言わない思春期な俺は階段をかけあがると、部屋から聴いたことのない音楽が流れてた。
部屋を空けると弟が泣いていた。
『えっ?なんで泣いてんの?』
『曲がよくて』
『きもっ』
『一回聴いてみて』
からの二曲目のspokesmanでしっかり泣いた。
そんなアルバム。
ぱんだのおすすめ曲
1.going home
2.spokesman
6.tell me
9.happy
14.radio
是非!!
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