見出し画像

海外進出するぞ!というブランドの方にぜひ読んでほしい記事。パリ展示会は甘くない


ファッション業界人も、オシャレ好きな人も。
みんなが読んでいるメディアが「fashionsnap.com」ではないでしょうか。

そんな「fashionsnap.com」の必読な記事があったので紹介します。

前回2018年6月に行われたメンズのパリファッションウィーク。
その時に展示会などで参加したブランドをリサーチ。
それぞれのブランドに聞いた生の声が集められています。

読んで感じたこと。
もう、ほんっっとうに納得感!

簡単に内容を要約すると。

・3シーズンは続けて出る覚悟が必要。
・オーダーを取っても支払いの回収で苦労する。
・トレードショーに出るかショールームで見せるか問題

といったところに「うんうん」と「分かる、分かる」と頷きながら読んでいました。

順番に説明すると、、、

・3シーズンは続けて出る覚悟が必要。

パリコレ期間中に展示会をやって、すぐにオーダーが来るほど甘くないんです。
最初の1〜2シーズンは全くオーダーがつかないことだって普通。

1件でもオーダーが付いたらラッキーなぐらい。

3シーズンぐらい続けて、ポツポツとオーダーが集まってくれば順調なイメージなんです。

なのでこれからパリの展示会に参加する予定のブランドさんには伝えたい!
「少なくとも3シーズンは続けて欲しい!」と。

「石の上にも3年」ではなくて「パリコレでも3シーズン」なんです。

・オーダーを取っても支払いの回収で苦労する。

これも地味に苦労するんです。
海外のお店やバイヤーさんって、基本信用できないです。

突然「お金ないからキャンセルして!」とか「支払いはまだ待って!」とかを言ってくる。

なので基本的にはデポジットをオーダーの30%ほどもらってから生産。
デリバリーをする前に残りの70%を振り込んでもらう。

という流れが一般的です。

で、デポジットの支払いが遅れるお店があったとしても。
早く生産を始めないと納期が遅れてしまうから、とにかく生産してしまうんです。

なのでドタキャンされたらリスキー。
オーダーを取れたと安心しても、地味なお支払いの催促の連絡で苦労したりするんです。

・トレードショーに出るかショールームで見せるか問題

もうね、どのブランドも悩んでいると思います。
やれ、「トラノイは集客力がない」だとか、「あそこのショールームはバイヤーが来ない」だとか。
みんなそれぞれパリで出展したところに不満を持っています。

そして、試行錯誤しながら自分たちのブランドを見せる場所やスタイルとしてベストなところを探している感じ。

出展料との兼ね合いもありますからね。

ただ、根本的に言えることはトレードショーやショールームに集客を頼っていたら、いつまで経ってもブランドは成長しない。
自分たちで集客できるようにならないとダメ!ということ。

なので、僕は毎日コツコツとバイヤーさんを呼ぶための努力をしているというワケです。

これからパリの展示会に参加する予定のブランドさんへ


最初の1〜2シーズンはオーダーが付いたらラッキーなぐらいの気持ちで。
パリにはリサーチで来るぐらいの感覚で参加するのがベストではないでしょうか。

そして、トレードショーやショールームなど、試行錯誤しながら集客していきましょう。

ついでに1日〜2日くらいはパリでフリーの時間を作って、いろいろなショップやショールームを歩き回るのも楽しいはず。
基本、せっかくパリに来るなら楽しまないと損ですからね〜。


いただいたサポートは金額に関わらず「大切に、大切に」最もこのメディアにとって有益だと思うコト・モノに使用いたします。