見出し画像

生きててよかったこと1

夏の朝ランニングをする。

日中に比べれば走りやすい。されど日差しは容赦ない。

足を持ち上げる、足を前に出す、地面を踏み台にして跳ねる、それからもう片一方の足を…何千回。そして大量の汗をかく。全身の毛穴から、それとも皮膚からにじみ出て、雫となる。その汗はだんだんとシャツを湿らせる。汗のダマが肌とシャツを接着する…

ノルマに到達する。

助走して慣らしてから止まる。公園の水場で思う存分水を浴びる。汗を流す拭く。自動販売機で水を買う。公園の木陰のベンチに座ってごくごくと半分くらい飲み干す。感じる。全身に染み渡るのを感じる。だってさっき身体の水分は出ちまったんだから。

暑いから汗がまだ少しだけ滲み出る。しばし落ち着く。太陽に少しだけ雲がかかる。太陽と地球の間にある空気に注がれた光が薄まる。気温が下がる。優しい風が吹く。純粋に涼しい。

最高。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?