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Trickle夢日記:面白かった夢のまとめ

毎晩のように夢を見るけど、目が覚めるとすぐ忘れてしまう。でも、たまに覚えている時がある。

そんな時は見た夢をTrickleに記録している。せっかくなので、その中から面白かったものを選んで読みやすくまとめてみた。

語学の教科書

舞台はどこかの本屋さん。私は語学学習の棚の前に立っている。

そこに並んでいる初級フランス語の教科書が『空の色』というタイトルだった。

夢の中の私は「はじめてのフランス語だったら、『トイレはどこですか?』とか聞きたいだろ。それなのに空の色とか詩的なことを言い出すあたりがフランスっぽいな」と失礼なことを思っている。

外国人向けの日本語の教科書だって『いろどり』とかだし、空の色と大差ないネーミングなのに、夢の中の私の偏見がひどい。

近くの平台にはドイツ語の『ヘンゼルとグレーテル』の絵本もあった。なぜか著者名はヘルマン・ヘッセになっていた。しかもバインダー形式の絵本。誰かの手作りだろうか。

目が覚めてから、そういえばヨースタイン・ゴルデルの『ソフィーの世界』日本語版はドイツ語版を翻訳したものだという話を思い出した(※原著はノルウェー語)

『ソフィーの世界』の作中には、バインダーでとじられた手作りの本が出てくる。夢に出てきたドイツ語のバインダー形式の絵本は、そこからの連想だったのかもしれない。

長時間露光のような青空

私は実家の近くの住宅街に立って、青空を見上げている。空にとんでもない異変が発生していたのだ。

北の空、ちょうど夜なら北極星がありそうなポイントを中心に、飛行機雲のようなふわふわした白い線が、ぐるぐると何重もの円を描いている。そう、ちょうど星空を長時間露光した時の星の光みたいに。

下記の写真のようなイメージで、飛行機雲が何重もの円を描いていた。どこか春めいた薄い水色の空に。音もなく、ぐるぐると雲が動いて、何重もの円が一斉に青空に生まれる。

長時間露光した星の光の参考イメージ
Star trails, Long exposure, Night image.

しかも他の方角を見ると、そっちでも飛行機雲がまた別のポイントを中心にして何重もの円を描いている。すごい。

とんでもない異変だが、私は全然怖くなかった。すごい気象や!と興奮して、はしゃぎながらスマホで写真を撮りまくった。別の場所からも見ようと思って、住宅街の路地を走っていった気がする。

目が覚めて、めちゃくちゃ惜しい気持ちになった。あの空の写真ほしかったな……と思いながらスマホを見つめた。

架空の方言

私は誰かの家の縁側に座りこんで、その家の人から方言を教わっている。

その方言が話されているのは沖縄よりもさらに南の地域だという。目が覚めてから気づいたのだが、それ、もはや台湾では……?

しかも方言と言いつつ、その地域には独自の文字があって、それがタイ語に似ているのだ。これも目が覚めてから気づいたのだが、文字も全然ちがうなんて、もはや方言を通り越して別の言語では……?

しかし、夢の中の私は疑問に思わず、「全然わからん〜!」「こんな方言もあるのか」と素直に驚いているのだった。実在しない方言だったけど。

※いま地図を見てみたら、沖縄本島よりもさらに南の八重山列島は、ほとんど台湾の目と鼻の先だった。沖縄県の海域、かなり広い。

Google Map参照
与那国島や石垣島は八重山列島。
一緒に映っている宮古島は宮古列島という区分になるらしい。

夢の中でしか通じない爆笑ネタ

私はどこかの部屋で、壁にかかった大きなモニターを眺めている。モニターにはいくつかのフレーズが表示されている。

ふと画面が切り替わり、モニターにこう表示された。
「へや17Lリットル

あまりに面白すぎて私は爆笑した。勢いよく笑いすぎたので、むせて咳をしまくって、咳き込みながら目を覚ました。まだ夜中だったため、夢の余韻で愉快な気持ちのまま、のどの調子を整えて再び眠りに落ちた。

朝になってみると、あの夢に出てきた意味不明な言葉の何がそんなに面白かったのか、さっぱり理解できない。

ひるなかの百鬼夜行

妖怪とか怪物みたいな、明らかに人間ではないとわかる外見の色とりどりの何かが京都の街を襲っている。昼間っから百鬼夜行みたい。

最初、私は高野川とおぼしき川の東岸に立っていて、対岸で人々が襲われるのを眺めている。かと思うと一瞬だけ、襲われている西岸の視点と入れ替わったりする。

皆、必死で逃げているけど、襲ってくるカラフルな妖怪の波みたいなものに次々に飲まれていく。飲まれた人たちは体が変貌して、妖怪の波の一部になっていく。妖怪の外見が感染しているようにも見える。

どこかのオフィスビルなどの建物も、ひとつひとつの部屋の中も、どこから侵入されたのか、次々に色鮮やかな妖怪の波に飲まれていく。

恐ろしい光景なのに、遠目からはポップなお祭りの光景に見えなくもない。まるで絵画を眺めているようで。

廃校すごろく

私は廃校になったどこかの小学校に来ている。

グラサンをかけたカメラマンのおっちゃんと、カフェで料理を担当しているおばちゃんの夫婦(ともに架空の人物)に誘われて、この夫婦が運営にかかわっているという廃校での催し物に参加するのだ。

(※京都市では戦前に建てられた古い小学校がたくさん廃校になった。古い校舎は介護やアート関係の施設に転用することもあれば、普段は閉鎖しておいてたまに催し物の会場として利用することもある。その体験が夢にも影響したらしい)

私が参加したのは、机の上を移動するゲームだった。学校の机が教室の中や廊下にうねうねと並べてある。すごろくのコマか、あるいは飛び石みたい。その机から落ちないように教室から教室へと移動するのだ。

実をいうと私は高所恐怖症である。大人の身長で机の上に立つと、視線がけっこう高くて怖い。学校の机だって新品じゃないし、そもそも上に立つ前提のものじゃないから少々ぐらつく。

おまけに机の上には、いろんなレトロゲームやボードゲームのパッケージが無造作に並べてある。ごちゃごちゃと箱が載っている机の上を渡っていくのだ。足場が悪くて、ますます怖い。

並んだ箱を踏まないように気をつけて、どうにか机から落ちずにゴールまでたどりついた。

ゴールではおっちゃんが待っていて、私の点数を数えてくれる。なんと、このゲームでは特定の箱を踏む必要があったらしい。私はほとんど点が入らず、おっちゃんをずっこけさせてしまったのだった。

張り合う男たち

この夢では、私は登場人物ではなく、ドラマだか映画だかを眺めている感じだった。

大学生から20代前半とおぼしき若者ふたりが登場する。ふたりともそこそこ筋肉がついていそうな、がっしりとした体格をしている。彼らは仲のいい友達だが、俺のほうがたくさん食えるとか、俺のほうが女友達が多いとか、そういうので常に張り合っている。

ある日、若者の片方(青いダボダボのパーカーを着た男)は、黄色い花柄の服を着た闊達そうな老婦人と仲良くなる。青いパーカーの男と、シャキシャキした老婦人は意気投合して、ふたりで遠出しようということになり、旅館へやってくる。

夢の中の私は、もしかしてこの男はものっすごい年上好きなのだろうか……あるいはおばあちゃんっ子で、自分のおばあちゃんはすでに亡くなっているのだろうか……などと考えながら眺めている。

すると、若者のもう片方が、50代くらいのダンディなおじさんと一緒に同じ旅館へやってくる。どうも青いパーカーの男を追ってきたらしい。まさか自分の友達が老婦人とふたり旅するとは思わなかったようで、ちょっとあせっている。

後続組は青いパーカーの男の部屋に乗りこむ。そしてダンディなおじさんは老婦人に声をかけて、ふたりでしばらく話したのち、彼女を連れて自分の予約した部屋に去っていく。

残された若者ふたりは「お前そんなやつだったのかよ、見損なったわ」「何がだよ」みたいな感じで言い争い始め、緊張感が高まっていく。

あとから来た若者は、老婦人を自分の友達から引き離すためにダンディなおじさんを連れてきたらしい。それぞれにどんな思惑があったのやら……。続きが非常に気になったのだが、そこで目が覚めてしまった。

砂色の街からの逃避行

夢の舞台は砂色の建物が並び、その合間に色鮮やかな洗濯物がひるがえる、なんだか異国情緒の漂う砂色の街。

どこかの塔の上に、孤児の女の子が住みついている。私もその子に近い年齢になっている。私がどういう境遇なのかはわからない。

この街の価値観は、わりと見慣れた古風なものだ。女は男の持ち物だし、子どもは親の持ち物だと決まっている。裏を返せば、女子どもは夫や父親に保護される。でも孤児にはそれがない。

嫌な展開が待っていることに気づいた孤児の女の子と私は、ふたりで街を脱出して別の国へ逃げようと考え、外国へ向かう列車に乗りこむ。

列車の中は、どこかの家の部屋のような見た目をしている。むきだしの木の床に砂が落ちていて、壁際には木製の棚が並ぶ。脚の壊れたローテーブルが、私たちの座席と寝床を兼ねている。他には誰もいない。

変わった内装の列車の中で、息をひそめて旅を続ける。

私たちはポストカードのような大きさの古風な地図を見ながら「このまま行くともうすぐバチカン市国だ」と言い合い、わくわくしている。

院長一家の謎

私は実家に住んでいて、三階建てくらいの病院に通っている。院長はすでに子育てを終えた年齢の女性で、私の担当医は院長の息子だった。

ところが、しばらく遠くへ行ったあとで帰ってくると、病院はなくなっていた。

あの病院はどうしたのかと母に尋ねると、院長一家にはなにやら悩みがあったらしい。院長が占い師に相談したところ、夫の事業に専念しろと言われ(夫は病院に関わってなかった模様)、妻が院長をやっていた病院は閉めることになったのだという。

私は憮然として、大勢の患者さんがいて人も雇っている職場を、そんな理由で消してええんかい、と思う。

場面が変わる。なぜか私は未成年の姿で、その院長一家の家にいる。

担当医だった若い青年が、にこにこしながら何かを話している。私の姿が変わったせいなのか、小さな子どもに話しかけるような口調だった。

どうも、院長一家の中でなんらかの揉め事が起きているらしかった。担当医だった息子と、もうひとりの息子が対立しているとかなんとか。

巻きこまれたくない!と思ったので、とりあえず誰もいない別の部屋へ移動した。ひとりになって、さて現状を把握してどうするか考えようとしたところで目が覚めた。

不思議な祇園祭

私は祇園祭に参加している。どうやら鉾を巡行する側の人間になっているようだが、鉾の姿は見えず、四条通だか烏丸通だかを周りの人と一緒にのろのろ歩いている。

なぜか巡行の最中はみかんを配ることになっていて、私のとなりを歩いている人(私は弟だと思っている)は沿道の人から、皮をむいたみかんをもらっていた。

夜になった。あちらこちらに鉾がたたずんでいるのが見える。

祇園祭をやっているエリアの空だけをドーム状のもので囲って、街明かりの中でも星空が見えるようにするという、魔法じみた特殊な技術が披露される。

そのおかげで、鉾の背景に星空が見える。山奥のように大量の星が見えて、祭りに参加した人は皆すごく興奮している。

でも正直なところ、あまりにも多くの星が頭上を埋め尽くしているので、都会の星空しか知らない人はちょっと怖がっている。

この夢はここで終わりだが、他にも祇園祭の夢を見たことがある。別の夢では、双白龍だか双白玄武だか、対になった白い想像上の動物をあしらった新しい鉾ができたと聞いて見に行こうとしていた。

カナメのレシピ批評

私が幼い頃に住んでいた団地の一室で、カナメという小学生くらいの女の子が両親と一緒に暮らしている。

同じく小学生くらいの私はカナメの両親の知り合いの娘らしくて、その家に預けられている。

両親が仕事でいないあいだ、カナメはお留守番しながらひとりで料理をする。

カナメの両親は娘を大事にするあまり、健康志向が少々強くて、その手の組合に加入しており、その組合の会報がリビングのテーブルに置いてある。会報に載っているのは大変ヘルシーなレシピである。

カナメはレシピどおりに料理をつくって、その結果を自分のノートにまとめている。ノートの中では毎回、いかにそのレシピでつくった料理がつまらなくて味気なくておいしくないのかをシンプルに酷評している。

その酷評っぷりが面白くて、私はノートを読みながら爆笑している。

クビキリビッチな彼女

この夢では、私は登場人物ではなく、アニメを眺めている感じだった。

最近よくある異世界を舞台にしたファンタジーなアニメである。画面は全体的に暗めの青がかっていて、ちょっとダークな感じ。

主人公は冒険者の女の子で、同じパーティの男とつきあっている。お互い若くてお盛んであり、下半身は見切れるものの、ふたりがエロスに励む場面も普通に出てくる。ちょっとエロいアニメだなと思いながら眺めていた。

ある時、女の子がいつものように男とやっていたら、その最中に謎の黒い影が飛んできて、一瞬で男の首を切り落としてしまった。ちょっとエロいアニメがとたんにスプラッタなアニメに!

女の子は驚き悲しんだはずだが、常に死と隣合わせの職業ゆえか、わりとすぐ気持ちを切り替えて別の男とつきあい始めた。ちなみに「つきあう=男とすぐ寝る」である。ある意味めちゃくちゃシンプルな生活だな。

ところが、またもや行為の最中に謎の影が飛んできて、男の首を切ってしまう。

どうやらこれは偶然の事故でもなんでもなくて、誰かが彼女に呪いじみた魔法をかけて、彼女と寝た男を殺そうとしているらしい。

それに気づいた女の子は、犯人を捕まえるため、いろんな男と寝始める。ただし、殺されるかもしれないリスクを男に黙ったままで。

いやいやいやちょっと待てやお前、他にもっと方法あるやろ! 毎回お前の相手した男が首切られるやんけ! 夢の中の私はツッコミを入れるが、アニメは止まらない。

魔法がどこまで作用するのか確かめるため、彼女は隠し通路を通って、とある男の家に潜り込んで男と寝たりする。やっぱり男は腰を振っている最中に殺されてしまい、彼女は隠し通路から全力で逃げた。逃げるんかい!

どうも彼女は性欲が旺盛らしい。それはそれとして、この女……やばい。相手の男を殺すことに対してなんも思わんのか? いつも元気にあえいでいらっしゃいますけど、まさか殺されるスリルに興奮してんの?

当然だが、そんだけ男と寝まくって男が殺されまくってたら、残った男たちは彼女を避ける。すると彼女は別の街へ移動した。

自分を知る者のいない街へやってきた彼女は、趣向を変えようと思いたち、今度は娼婦のふりをする。路上で客となる男を捕まえ、路地裏で立ったまま男とやり始めたところ、いつものように黒い影が飛んできて、その男の首を切り落とした。はい、新たな殺戮です。

犯人も仕組みもわかんねえ!と彼女が頭をかかえたあたりで目が覚めた。いや、頭をかかえたいのは私のほうですが……。結局なんも解決しとらんし、大勢の男があなたのせいで殺されたんですが……。

とんでもない夢を見ちゃったな、というのが正直な感想である。こんな夢を見た自分にちょっと引いた。

こうしてまとめてみると、自分が面白いと思う夢の傾向もなんとなく見えてきて興味深い。そしてオチに使った夢があんまりな内容で申し訳ない。