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谷山浩子 デビュー50周年オールリクエスト、浩子さんも客席もくじ運を試される3時間

イベント名:
谷山浩子デビュー50周年記念コンサート~5人でオールリクエスト~

ゲスト:石井AQ、斎藤ネコ、渡辺等、山口とも
日時:2022年4月29日(金・祝)17時半〜20時半頃
会場:東京国際フォーラム ホールC

自宅勤務になってから徒歩圏内にひきこもっていたため、京都市の外へ出るのも2~3年ぶりでした。東京こんなに遠かったのか〜!

FC先行でとれたチケットは1階4列目の中央ブロック。かなり前のほう。渡辺等さんが見えやすい位置だった。

デビュー50周年でオールリクエストか……。観客からのリクエストによってその場で曲が決まるんですよ。しかも普段3人くらいでオールリクエストやってるのに、今回は5人だから合わせるのも大変なはず。告知を聞いた時「正気か?!」って笑っちゃったもんな。

ファンの有志一同による、のこちゃん猫ver.のお花

当日、参加者はチケットの半券(もぎ取るほう)にリクエスト曲を書いて入場。浩子さんがステージの上で半券をくじ引きして、当たった曲を演奏するというスタイルでした。2曲ずつくじを引いて演奏してた(ただし第一部も第二部も最後は時間の都合で1曲だけ)

なお、浩子さんは毎回「3階何列の何番の方です」と当たった半券の座席番号を読み上げてました。

というのもファンのご家族から「本当に半券に書いてあるか他の人には見えないし、浩子さんが適当な曲名を言うことも可能なのでは」という指摘が出たらしく、それをエゴサで見つけて「くっそ〜」と思った浩子さんは不正をしていないと証明するために読み上げていたのです。

客席には1700人いたので、ほとんどの人は当たらなかったけどね〜!(ちなみに私は「笛吹き」をリクエストしてました。当たらんかったわ)

セットリスト

第一部

  • まもるくん

  • 催眠レインコート

  • 鬼こごめ

  • 僕は帰る きっと帰る

  • 真夜中の太陽

  • ブルーブルーブルー

  • イーハトーブの魔法の歌

休憩(約20分)
※スタッフが譜面台に「ここで休憩を入れてください」的な指示書きを置いてったんだけど、浩子さんは斎藤ネコさんに指摘されるまで全然気づいてなかった。そのため第一部のほうが少し長くなっている。

第二部

  • 果物屋のテーマ

  • 小さな魚

  • ネムルル

  • 岸を離れる日

アンコール

  • きみがいるから …新曲

  • さよならDINO …谷山浩子本人が作曲に満足しているグランプリ受賞曲

※アンコールはリクエスト曲ではなく、最初から決まってました。

感想

50周年の1曲目に「まもるくん」を引き当てて会場を笑わせる浩子さん。さすがです。

当日は雨だったので「催眠レインコート」もちょうどよかった。

「鬼こごめ」はもともと渡辺等さんのベースが有名な歌だったそう。今回もかっこよかったです。多分アルバムの時よりパワーアップしてた。等さんのベースを聞きながらなんとなくジャズを連想してました。

等さんの楽器、3種類くらいあったのかな? ベースとマンドリンと……名前よくわかんないけど、なんかでかい縦長のやつ。あれもベース?

「果物屋のテーマ」はライブで演奏されることがほとんどない曲なので貴重だったなぁ。山口ともさんに「4拍子だけど途中で3拍子の部分が出てくる」と浩子さんが説明してたっけ。道理で微妙に歌いにくいはずだ。

「仇」も間奏の長さを説明する時に「12小節と4分の2小節あります」って言ってたような。12.5小節みたいな感じなの? 歌詞カードだと間奏の長さとか全然わかんないもんね。

そう、オールリクエストって基本的に歌詞カードだけなんですよ。浩子さんが曲名を読み上げるとスタッフさんが人数分の歌詞カードのコピーを持ってくる。譜面は存在しないのがデフォルト。

だから浩子さんが毎回「明るくさわやかな○○」と曲の雰囲気を伝えたり、「Aが3回出てきて」などと暗号のような説明をしたりする。

(たまにまちがった情報を伝えてもなぜか全員ちゃんと正しい演奏をしてて「私のインフォメーションいらないんじゃ……」と浩子さんがぼやく)

打楽器担当のともさんに向かって説明してることが多かったな。「ペコッみたいな(かわいい感じの)音を入れると合わないのでやめてください」とか、「この曲はペコッみたいな音を入れても大丈夫です」とか。

ちなみに「ネムルル」は譜面がありました。最近の曲はがんばって譜面を用意したんだそうです。特に「ネムルル」は新しいので一緒に演奏したことがあるのは栗コーダーカルテットだけだったとか。新しい曲はリクエストされないことが多いのでうれしいです、とは浩子さんの談。

そして斎藤ネコさんはしょっちゅう、この曲わからんわ〜みたいなリアクションして、浩子さんに「何度も一緒にやったから知ってるはずだよ!」とつっこまれてました。そしていざ始まったら普通にじゃんじゃん演奏してるネコさん。あのリアクションは何だったのか。

AQさんは浩子さんに「打ち込みありとなし、どっちにします?」と確認したり、浩子さんから「この○○で合ってるよね?」と確認を求められたりしてました。縁の下の力持ち。

アンコールの前後に皆がひとことずつしゃべるコーナーでも、AQさんは「皆さんが聞いてくださって初めて音楽になる」という趣旨のコメントで客席への感謝を述べていらしたし。きれいに話がまとまって浩子さんも締めくくりやすそうだなーと思いながら聞いてました。

そうそう、今日のAQさんはスーツに青いシャツでしたよ。いつもの無国籍ファッションじゃなかったので少し驚いたよ。

皆さんの衣装、第一部ではジャケット(浩子さんは紺色の丈の長いケープみたいな上着)を羽織り、第二部ではジャケットや上着を脱ぎ、アンコールではTシャツ姿になってました(ただし浩子さんはワンピースのまま)

今回はくじ引きの際、ステージの背景に毎回当たった曲名が表示される仕組みでした。発表年・収録アルバム名も一緒に表示される親切設計。

さらにアンコールは2曲ともアニメが流れました。特に「きみがいるから」のアニメは歌詞が演出の一部になってた。新曲だからかな。この曲はバックコーラスの男性ふたりが登場して一緒に歌ってた。

で、アンコールも終わって演奏者が全員ステージを去ったあと、ステージの背景に今回のライブのスタッフロールが流れる演出だったんですよ。お客さんも「Thanks お客様」みたいな感じでスタッフロールに載っててさ。まるで1本の映画を見終えたような気分になれて、新鮮でよかったです。

あっ、書き忘れてたけど照明も面白かったっすよ。いちいち曲の雰囲気を説明してる暇がないので「照明さんにも歌詞カードを渡すので大丈夫です!」と浩子さんが最初に言い切ってた。

そして本当に毎回いろんな光の演出があった。私の席からは近すぎて見えない演出も多々あったと思う(2階席からはよく見えたそうです)

今回当たったリクエスト曲は、いいあんばいに浩子さんが比較的弾きやすい曲ばかりだったらしく、浩子さんは「これも私のくじ運のおかげ」と笑顔でした。残りの4人もぶっつけ本番(あるいは即興)とは思えないほどバッチリまとまってた。安定感あるぜ。

まぁ、浩子さんが歌い始める前に若干練習したり、演奏の途中で改めてやり直したりする展開も多少あった気はしますが。よく覚えてない! でも面白かったし楽しかった! 生演奏ってやっぱりいいなぁ。

そうそう、リクエストの最後の曲を選ぶ時、浩子さんが「あと35曲くらいやりたい」とおっしゃってて私も同感でした。でも35曲ってアルバム3枚分あるし終電なくなるよね〜!

50周年記念グッズ

わかっちゃいたけど物販は50周年のグッズを買い求める人々で長蛇の列でした。私も開演前にカステラと記念本を購入。カステラとTシャツは完売したそうです。

文明堂東京の50周年記念カステラ。45周年の時より大きい

カステラは明日のおやつに食べます。

記念本はコットンバッグがセットになってました。

50周年記念本『ARIGATO 谷山浩子 100年の半分』とコットンバッグ

このnoteを書き終えたあとでゆっくり読むよ。