見出し画像

参加イベント備忘録:まじ2次元だった宝塚、谷山浩子の謎の気遣い、ボーイソプラノで天国からトトロ

今年に入ってから、ちょくちょくライブやイベントに出かけたので、メモがわりにまとめました。

宝塚歌劇・花組公演「ポーの一族」

すごかった。脇役に至るまで漫画そのまんまの髪型だった。あと衣装。皆が絵画から抜け出たようなドレスを着て惜しげもなくばんばん歌って踊る。時代が下るにつれてドレスのデザインも変わる。ぜ、贅沢〜〜!

ストーリーは、あの長さの漫画を無理やりつめこんだおかげで、かなり端折られてた。原作を読んでないと全然わかんないと思う。ユーシスの出番がほんの一瞬だったし……。ベルばらみたいに何本かに分けて舞台化してくれたらなぁ。

あとシーラ夫人。めっちゃ歌うまかった。自分でも意外だったけど、エドガーよりもシーラ夫人のほうが気になっちゃった。女役のトップの人。仙名彩世さん。

最初にポスターを見た時は「これ、どう見てもシーラ夫人が女役のトップになってるよね?メリーベルじゃないの?」と疑問に思ったんですよ。でもご一緒した方に聞いたら「年齢的な問題だと思う。トップの人が演じるには、メリーベルは幼すぎる」とのことで。納得。

お芝居のラストは宝塚恒例のあれ。舞台に階段が出現して、階段を降りながら歌って踊って、男役の人が巨大な羽を背負う例のあれ。「そりゃ宝塚は一定の年齢で卒業するしかないわ……あんだけ歌って踊って演じたあとに、最後の最後でこのダンスもこなすなんて、体力キツイわ……」と思いながら見てました。圧倒された。

お客さんは、やはりほとんど女性。男性もちらほらいたけど、若い男性の姿は見なかった。これもご一緒した方に聞いたところ「男性の比率は演目に左右される。『銀河英雄伝説』の時は男性のお客さんも多かった」とのこと。それも見てみたかったなぁ。見に行けばよかった。

谷山浩子コンサート ~デビュー45周年大収穫祭 ソロ編 京都スペシャル~

2月の京都文化博物館・別館にて。音がとてもよく響く会場。ちょうど冬季オリンピック(平昌)で、フィギュアスケート男子シングルの羽生結弦さんが金メダルを、宇野昌磨さんが銀メダルをとった日だったため、ライブ中のMCでもその話題が出た。浩子さんは田中刑事さんのことを気にしていました。

当日の選曲テーマは「恋の歌」。前半は片思いの、後半は両思いの歌でお届け。

しかし、浩子さんは「ハッピーな歌ばかりだと、ケッて思う人もいるかもしれない」とファンを気遣った結果、「両思いではあるけど明るい未来が見えない歌」をラスト直前に投入。それも「あたしの恋人」「闇に走れば」「夜のブランコ」の3連続。おいちょっと待て。

「あたしの恋人」…事故死した恋人の亡霊が今も自分のそばにいる歌。
「闇に走れば」…ふたりを乗せた車のアクセル踏んで心中しそうな歌。
「夜のブランコ」…どう見ても不倫してる歌。

このへんの「ハッピーな歌だけじゃなくてアンハッピーな歌も入れといた」という気遣いが谷山浩子って感じですね。好き。

また、前半のリクエストコーナーでは「道草をくったジャック」をリクエストする猛者が登場。歌詞カードはわずか4行、20秒たたずに終わる歌です。浩子さんも仰天して「せっかく当たったのに、シュッて終わりますけど本当にいいんですか?」と確認してた。そして本当にシュッて終わった。笑ってしまう。

最後のアンコールで、浩子さんは「気を抜くと余計に寒くなるので、気を入れて帰って下さいね。寝たら死ぬぞ!みたいな……。寝ながら歩かないように」と客席に声をかけていました。ありがとうございます。心配しなくても、寝ながら歩く人はほとんどいないと思います。

ウィーン少年合唱団

4月の京都コンサートホールにて。さすがに混んでて3階席だった。客席には着物の女性が数人。あと袈裟を着たお坊さんもいらっしゃった。でもほとんどは私も含めて普段着のお客さん。

舞台に立つのは合唱団の男の子たちと、大人の男性ひとり。その人が指揮と演奏の両方を兼ねていて、ピアノだけでなく弦楽器もこなす(楽器の名前わからなかった)

よく「天使の歌声」と言われるウィーン少年合唱団ですが、実際に聞いていたら、天使というよりも小鳥のようでした。本当にキーが高いよ……。また機会があれば生で聞きたい。できればモーツァルトの戴冠ミサのグローリアとか聞きたい(ウィーン少年合唱団のバージョンをiTunesで持ってるし、母に借りた楽譜のコピーも持ってる)

アンコール曲は「となりのトトロ」。本当にあのトトロ。天使の歌声で「♪トットロ トットーロ」って始まった時は驚きのあまりずり落ちそうになったし、斜め前の席の女性はガサッて身じろぎしてた。