トドメの接吻の挿入歌「Flash Love」と「Captain N」の関係

まずはこの2曲を聞いていただきたい

Ken Arai / トドメの接吻(キス)オリジナル・サウンドトラック Flash Love
https://www.youtube.com/watch?v=-4ykDTSEhcQ
便宜上途中からの再生でリンクを貼っております
トドメの接吻(キス)」は日本テレビにて 2018年放送の連続ドラマ(通称 ドメキス)で使われていた劇中曲です。

Stieven Silo / Captain N
https://www.youtube.com/watch?v=VGjFYOwtMRA
もともとテレビゲームの音楽のリミックスをリリースしており趣味のDJでも非常にお世話になっておりました。こちらは Ninty 9 Lives (現在休止中)というダンスミュージックレーベルから2016年にリリースされたオリジナル曲です。
FutureHouseで非常にかっこよく当時キラーチューンとしてお世話になりました。


こちらの2曲どう思うかは人によって様々であるとは思います。

当ドラマはメインテーマが菅田将暉さんの「さよならエレジー」でかつ本人も出演していて
主演の山﨑賢人さんをはじめ、門脇麦さん、新田真剣佑さん、新木優子さん、志尊淳さん
という、当時気鋭で旬真っ盛りのキャストで10代20代狙い撃ちの話題作でした。

キスでタイムリープするというストーリーで内容はともかくそれなりの視聴率でした。
劇中曲もかっこよく、フジテレビのヒットドラマ 鍵のかかった部屋 の曲も手掛けていたKen Araiさんで納得したのを覚えています。
中でも最初に聞いていただいた「Flash Love」はエンディングのスタッフロールあとに次回に続く惹きで盛り上げる演出時に使われており
私の好きなStieven Siloの曲をリミックスして起用する大胆な演出もこのドラマを最後まで見た要因の一つでした。

(この人まだ言ってる…)

ドラマ自体は何度かHuluで見直しており、その度にドラマのスタッフロールや挿入曲の記載もなかったことを気にかけてました

つい最近、トドメの接吻のサントラが配信されて居るのを知り、久々にCaptain Nのリミックスを聞き、DJでも利用しようとアクセスしたのですが
楽曲のクレジットを見てもどこにもSteven Siloの文字はなくKen Araiさんの「Flash Love」というオリジナルとしてリリースされておりました。

どこを見ても

Music by Ken Arai
Produced by Ken Arai
All Music Composed, Arranged and Mixed by Ken Arai
Mastered by : Takeo Kira (TEMAS)
Manufactured and Distributed by VAP Inc. Japan

と、なっており徐々に疑問に感じるようになりました。
しかし前述のとおり、日本テレビ制作で豪華俳優陣によるドラマであり
盗作であるなどといったことは梅雨ほどにも思っておりません。
それなりの視聴者が居たであろうが昨今まで指摘がなかったのは

  1. 「クレジットはないが正しいライセンスを取得したリミックスである」

  2. 「該当のフレーズやコード進行はフリーまたは有償のサンプル素材として提供されておりKen Araiさん、Steven Siloともにそれを利用している」

  3. 「偶然の一致で双方が明らかなオリジナルと認定されている」

の、どれかなのだと考え確認を続けてみました。

結論

結論としては”2”のサンプリング元が同じということでした。

こちらサンプルパック「Sample Tools Cr2 ”Wobble House 2”」に収録されているものでした

https://sampletoolsbycr2.com/product/wobble-house-2/
(Demo1の後半で確認ができます)

こちらSteven Siloにも確認したところ、

「よく分かったな、Captain Nはサンプルにメロディーを重ねているが、Ken Araiさんは1トラックとして利用しているからより印象が残りリミックスのような違いになったんだろうな、tom2が心配するような自体はなく共にリーガルだ」(意訳)

と回答を頂きました

なぜこんなことを言ったか

この投稿は自分への戒めですが、私も誤解していたように
いつか誰かに「炎上するように焚き付けられる」のを危惧してまとめました。
音楽にはサンプリングや似たフレーズの利用した曲は無数にあり
それを見つけては、脊髄反射的に盗作だとSNSで投稿してバズらせて誤解を生み作者などに迷惑をかけぬようしっかりとした確認をするようにしましょう。


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