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いにしえのPCゲームについて語ってみる その2

note 5日目だ。

前回の記事が意外と好評だったので、今日はPC-9801の話をしようと思う。

自宅のPC-8801が対応機種に含まれなくなって新作のゲームが遊べなくなるという状況に突入した話は前回した通りだ。

自宅のパソコンで新作ゲームが遊べなくなるという残念で避けようのない事態になってはいたが、古いゲームで遊び続けることはできたので、小学生だった自分はそのことをそれほど深刻には捉えていなかった。

そうこうしている父はPC-9801に買い替えた。
今回はPC-9801VM以降の機種だったので、PC-8801の悲劇が繰り返されることはなかった。

PC-9801は本当に多種多様なゲームがリリースされたので、パソゲーの初期黄金期とも言える時代だったのではないかと思う。

今でこそ、家庭用ゲーム機もPCゲームと変わらないようなフルHDの解像度で遊べるようになっているが、当時はパソコンと家庭用ゲーム機では解像度に大きな差があった。

PC-9801は専用のモニタが必要で640x400の解像度があったが、ファミコンの解像度は256×224で、これをアナログテレビに引き伸ばして写しているような状態だった。

ゲームのジャンルで言うと、シミュレーションゲームで比較してみるとこの差は歴然としていた。信長の野望の合戦を例にすると非常に分かりやすい。
パソコン版の合戦は1画面内で全てのユニットの配置や戦闘ができるので、戦局を画面全体で直ぐに把握することができる。
一方で、ファミコン版の合戦は全ユニットを1画面に表示することができず、ユニットの配置もコントローラでスクロールしないとあちこちに配置することができないし、合戦中も画面をスクロールしてどこに敵がいるのかを把握しつつ、戦う必要があった。

自分は既にパソコン版で「信長の野望」を遊んだことがあったが、友達がファミコン版の信長の野望を買ったので、家に見に行った時にこの違いを目の当たりにして衝撃を受けた。
あの大きなカセットをファミコンにぶっ刺して、楽しそうに遊んでいる友達にはあえて言わなかったが、「これはパソコンがファミコンに勝ったのでは?」と子供ながらに思った。
というのも、前回書いたように、ゲームと言えばファミコンという時代なのだ。面白いゲームの多くはファミコンにしかなく、パソコンのゲームはマイナーだったので知名度も低く、何となくファミコンに負けている感があったからだ。
後年、パソコンからの移植も多くなっていったので、少しずつそういった思いも払拭されていったのだが、自分の中では負けていたパソコンが初めてファミコンに勝ったような気持ちになったのだ。

ゲームはコンテンツなので、ハードのスペックの良し悪しは本来的には二の次でもいいし、当時の自分としてもあまり意識したことがなかった。

とは言え、PC-9801は640x400の高解像度と4096色中16色同時発色の表現力を駆使すれば、ファミコンを超えるスペックを持っていたし、非常に緻密でかつ細かな表現ができるシミュレーションゲームは独壇場だったのである。

都市と鉄道のシミュレーションゲームだった「A列車でいこうシリーズ」も、新作が出る度にどんどん進化していったし、「信長の野望」や「三国志」といった歴史シミュレーションゲームも色々な種類のゲームが各社からリリースされていた。
特にお気に入りは「天下統一」だ。一度クリアすると、全国の聞いたことないような小大名からスタートできるので、そこから天下統一への道は険しいながらも、かなりのやり甲斐があった。
ちなみに、「天下統一」の復刻版が発売しており、Windows10でもプレイできるので、興味ある方はどうぞ。

シミュレーションゲームも沢山遊んだが、PC-8801時代にRPGの楽しさを知ったので、PC-9801でも色々と遊んだ。
ザナドゥ」を作っていた日本ファルコムのゲームは一部を除いてほとんどやったのではないかと思う。

家庭用ゲーム機にも移植されたような有名なところでいくと、「イース」シリーズ、「ソーサリアン」、「英雄伝説」シリーズ、「ロードモナーク」、「ぽっぷるメイル」、「Brandish」シリーズなどだ。

その中でも、当時としてもかなり革新的で未だに同系統でそれを超えるゲームが存在しないのではないかと思われる孤高のRPGが「Brandish」だ。

RPGなのにシミュレーションゲームのようなフルマウスオペレーションで遊べる。謎解きの要素やパズル的な要素もあり、夢中になって遊んだ記憶がある。
シリーズになっているが、1の時点でシステムとしての完成度が非常に高かったが、少しずつ新要素が増えたり、ストーリーとしての繋がりもあった続編もとても楽しめた。

今の時代のPCゲームは、一部のFPSやシミュレーションゲームを除けば、コントローラでやるスタイルが一般化している。
フルマウスオペレーションなんて時代に合ってないのかも知れないが、久々に「Brandish」の続編が出ないものかな。なんて思ったりもしている。

ゲーム自体の話題ではないが、日本ファルコムのゲームはどれも音楽が素晴らしくゲームミュージックを楽しむようになったきっかけというか原点はココにあったのではないかと思っている。
その話はまた別の機会にでもしようかなと思う。

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