見出し画像

Mobiviaは、フレンチテックの"Dawex"と共同で設計した自動車データ交換プラットフォームの提供を開始

この車種のタイヤは、いつ頃交換するのが適切か?定期的に修理される部品はどれか?車両メンテナンス専門会社Mobivia(Norauto、Midasなど)の調達管理会社のMGTSは、Dawexの技術をベースにしたデータ交換マーケットプレイスを開始。このプラットフォームにより、大量のデータをセグメント化し、車両に関する貴重な情報を得ることができる。

Norauto、Midas、ATUブランドで自動車整備を専門とするグループであるMobiviaは、データマーケットプレイスを開始する。より正確には、Mobiviaの調達を管理する法人であるMGTSが、車の利用や個人の移動に関する情報を一元化することを目的としたプラットフォームを提供することを、2022年5月11日に発表した。このプラットフォームは、スタートアップ企業であるDawex社の技術によって実現したもの。

車両部品情報

5,000万人以上の顧客を持つMGTSは、多くのデータを生成している。Dawex社の共同設立者兼共同CEOであるFabrice Tocco氏は、「これだけ幅広い顧客をカバーしているMGTSは、市場を代表するデータを持っています」と述べる。このグループは、自動車のブランド、使用状況、修理の状況などに関する多くの情報を収集している。「このデータから、どの車種のどの場所で、どの部品が最も多く修理されているかなど、自動車の機能に関する多くの情報が得られます」とFabrice Toccoは説明する。

自動車メーカーや補修部品メーカー、特にタイヤメーカーは、こうした情報に特に関心を持っている。同様に、車両を再販する際の残存価値を計算することで収入を得ているフリートマネージャーは、この情報を使って予測モデルを調整することができる。実際には、再販時にどのような修理が必要で、いくらかかるかを把握し、何キロ走ったら売るのが合理的かを判断することができる。また、保険会社にとっても、モデルや地域によって提案を変えることができるため、有益な情報となる。

Dawex technological brick(ダウェックス・テクノロジー・ブリック)

このパートナーシップにおいて、Dawex Data Exchangeはテクノロジーブリックを提供する。Fabrice Toccoは、「Dawexは、あらゆる種類の組織(公共および民間)が、活動分野を問わず、高いレベルのガバナンス、トレーサビリティ、および規制に準拠した安全な方法でデータ交換を行うためのソリューションを提供します」と要約している。ホワイトラベルのソリューションは、データの収益化、データ交換のためのパートナーシップの設定、サプライヤーや顧客との関係の加速など、さまざまな目的で使用することができる。

また、どのデータを、どのような理由で、どのようなパートナーに、どのような利益をもたらすために配布するかという戦略的な選択を企業が行えるよう、Dawex社は支援する。データ共有プラットフォームは、ビジュアル、コンテンツ、データの記述方法、利用条件など、お客様のニーズに合わせてカスタマイズされる。

DawexのFounder

データ交換のための "オーケストレーター"

Mobivia社の中央購買部は、自社を「データ交換のオーケストレーター」と位置づけながら、自社のデータを第三者に販売したいと考えている、とFabrice Toccoは説明する。この目的は、プラットフォームを第三者に開放し、MGTSが公開するのと同じレベルのセキュリティ、トレーサビリティ、機密性を備えた独自のデータを共有し、販売できるようにすることです。

データのセキュリティとトレーサビリティの問題については、ブロックチェーン技術に取り組んでおり、必要に応じてプラットフォームに追加することが可能です。ブロックチェーンは奇跡のソリューションではありません」とFabrice Toccoは言う。いずれにせよ、2015年に設立されたこのスタートアップは、小売、自動車、宇宙、観光、農業、農産物、空港など、さまざまな分野ですでに多くのクライアントを獲得している。多くのプレイヤーがデータ共有の重要性を認識するようになった今、その技術は今後も注目されるに違いない。



https://www.usine-digitale.fr/article/mobivia-lance-sa-plateforme-d-echange-de-donnees-automobiles-concue-avec-dawex.N2002397

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?