見出し画像

自分の人生の主人公は、自分でしかない

こんにちは!inteeの中川です。

年間で数百名の学生のファーストキャリアの支援として、キャリア相談を実施しているのですが、多くの学生が、「自分の幸せのためではなく、他人を納得させるための意思決定をしている」と感じています。
もう少し具体的に言うと、以下のような質問をよく受けます。

「英語を勉強した方が良い?」
「プログラミングやった方が良い?」
「留学はやっぱり行っておいたほうが良い?」


語弊を恐れずに言うならば、これらの質問は、世間に溢れている正解をただなぞるような行為であり、自らの内から溢れ出る動機に沿った意思決定ではないと思うんです。

そのような動機で何か新しい取り組みを始めたとしても、
熱中できるようなモチベーションはない。
ほとんどの人はただやっただけになって特に学びがない状態、
もしくは長く続けることはできないと思います。

自分らしい意思決定とは?

これを言語化するのはなかなか難しかったのですが、私の中でしっくりきている表現をすると、「自分の望む未来を獲得するために、今何をすべきかを決断すること」だと思います。

例えば、自分が行きたい企業を抽出する時に、その企業に入った後の未来って描けていますか?

企業のブランドや肩書き、給料など目先のキラキラしている部分に囚われてないか、自分の本質的な欲求は満たされうる意思決定なのだろうか?ということにはしっかりと目を向けてみて欲しいです。

大抵の場合、上記で挙げたようなものはその企業に入りたい理由であって、その企業に入ってから頑張れる理由ではないと感じます。

では、「自分の望む未来を獲得するために、今何をすべきかを決断すること」を行うために必要な要素を自分なりに考えてみました。

①自分が何者なのかを認識するために「好きなこと」「得意なこと」「大事にしていること」を掛け合わせて考える。

・好きなことが欠けていると、自分のやっている仕事自体に面白さを感じられません。
・得意なことが欠けていると、仕事でつまづくことが多く「この仕事を続けていていいのか?」と感じます。
・大事にしていることが欠けていると、充実感はあっても大事なことを置き去りにしている感覚があります。

②望む未来を、在りたい姿(=Be)と、それを実現するためのやりたいこと(=Do)から考える。


自分は何者なのかという確固たる認識を持ち、「もっとこうなりたい」という未来を想像することで、大量に溢れている世の中の選択肢から自分に必要なものを選んでいける行けるようになると思います。


ただし、注意点があります。
自分の望む未来に向かってまっすぐに進めればこれ以上なく良いのですが、
そんなに上手くいくものではありません。
なぜなら学生は社会出たことがなく、社会に出た後のことを明確に描くなんてそうそう出来るものではないからです。
難しく考えすぎないでください。

望む未来はふとした出来事(例えば結婚とかがよくある例)で変わりますし、思いもしないチャンスが目の前に転がってくるかもしれません。

今の自分にとって何がベストなのか、これなら自分は絶対幸せだな!!
と胸を張れる状態なのであれば、良い決断なのだと思います。
この就活の時期で「決め切る」のではなく、「望む未来は変わるかもしれない、その揺らぎも楽しんで行こう!」くらいの心意気で良いんです!


終わりに

今回、自分の幸せのためではなく、他人を納得させるための意思決定をしている学生が多いことに対して、問題提起する形となりましたが、日本の社会構造上、仕方のないことでもあると思います。

これまで学生の皆さんは「学業」という決まった指標の則り、それに向けて日々打ち込んでいれば、この先の未来が明るくなると思って取り組んできたのではないでしょうか。また「学業」に打ち込んでさえすれば、家族や周囲の人から文句を言われることのない人生を送ってきたでしょう。
しかし、社会に出た後、万人に共通した指標などありません。

自分の望む未来は自分で決め、そのプロセスを描き、実行していくしかないのです。陳腐な言葉になってしまいますが、人生に決まりきった正解などない。自分が決めた未来を自分で正解にしていくしかないんです。

今日はこの辺で!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?