僕はお婆ちゃんの孫だから

病院へも連れて行くし

買い物だってしてあげる

部屋の掃除や片付け

庭木の手入れ

何だってやってあげる

ねっ

本当の孫じゃなかったら

誰がこんな事する?

だからもうそろそろ

信じてくれてもいいんじゃない

孫はいないなんて言わないで

僕を認めてよ

お婆ちゃんは少しだけ

忘れっぽくなってるだけさ

一緒に暮らし始めて

そろそろ1年になるね

僕が本当の孫だと

信じはじめてるよね

遺書に僕の名前を書いてくれたら

僕の計画も第二段階に入れるから

僕だって

本当のお婆ちゃんのように

思い始めているから

なるべく苦しまないように

眠らせてあげるよ

通帳と印鑑の在り処は

もうわかっているけど

最後の手段だけは

使わせないで

僕はとっても優しい孫だから

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