実体

男「あまりに美人だったので、つい」

取調官「宇宙人なのに?」

男「出来心で」

取調官「それであなたは彼女のシャワールームを覗いた」

男「驚きました」

取調官「何に驚いたのですか?」

男「彼女は服を脱ぎさらに脱ぎ捨てたんです」

取調官「何を脱ぎ捨てたと言うのですか?」

男「地球人の体です」

取調官「じゃああの女は地球人とは違う姿をしていた?」

男「いえ違います」

取調官「えっ?」

男「地球人と同じでしたが、かなり不細工でした」

取調官「不細工というと?」

男「お笑い芸人の○○よりは少しマシな程度でした」

取調官「それはひどい」

男「でしょ」

取調官「それでその女はシャワーを浴びたのですか?」

男「いえ、見る気が失せたので帰ろうとしたんです」

取調官「その後、何かあったんですか?」

男「するとその女はその不細工な体も脱ぎ捨てたんです」

取調官「不細工じゃなかったんですか?」

男「ごく普通でした」

取調官「普通の女性と言う事ですか?」

男「いえ、ごく普通の宇宙人でした」

取調官「つまり、あの美しい姿は見せかけだった・・・」

男「そしてその宇宙人は私に襲いかかって来たんです」

取調官「襲われて、どうなったんですか?」

男「こうなりました」

(男が被り物を取り、宇宙人の姿に)

取調官「うわっ、どうしたんですかその姿は」

男「こうなってないのは地球上であなただけですよ」

取調官「待ってくれ!私もかぶりものを取るから」

男「あなたもすでに変わっていたのですか?」

取調官「私のかぶりものはこれです」

(取調官、カツラを取る)

男「おおーっ!」

(スキンヘッドのカツラの下からロン毛が現れる)

取調官「これでどうだ!」

男「ダメーッ!ガブ」

取調官「ギャーーーッ!」

こうして地球人はみんな宇宙人化し、争い事の無い真の平和が訪れ、いつまでも幸せに暮しましたとさ

めでたしめでたし

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