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自分のためのボランティア活動

昨年の8月から「優美堂再生プロジェクト」のメンバーとして、古い額縁屋さんをリノベーションするというプロジェクトに参加しています。壁や床を解体して、新しく防水・断熱加工を施して、作品が展示できるようなスペースをつくるというようなゴリゴリの施工作業から、絵画作品を提供したり、壁画を描いたり、ハンコをデザインして納品したり。先日は、アートフェアのイベントで額縁販売の店員さんをやったりなど。まぁいろいろやってます。

基本的に、週末を使ってボランティアをするのは昔から好きで。以前は東北の復興支援の活動をしたり、最近もイベントのボランティアスタッフをやったりも。

特に今年は、年初に「原稿料をまるまる全部寄付しよう」っていうような企画をやって、ささやかな金額ですけどいろんなところにお金を送ったりなどもしました。

「ボランティア」というと、なにかこう、一方的な善意の押し売りに聞こえるケースもありますが。僕の思うボランティアは、決してそうではなく。なんなら、有償ボランティアも立派なボランティアだと思います。自発的にサポートをするのであれば、それに対する金銭的な見返りがあっても良いと思うので。

その場に飛び込んで、現場にいる人々とみんなで一緒に協力しあいながら、目標に向かって進むということ。その、一体感が楽しいので。ただそれだけのために、続けているようなものです。

今回は「ボランティア」をテーマに、書いていきます。

■東北復興支援プラットフォーム「イノベーション東北」

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わりと昔からプロボノスタイルで、頼まれたら無償でもなんでもホイホイとつくって提供したりなどしてましたが。本格的に「ボランティア活動」について学んだり、取り組んだりしたのは、このGoogleが提供していた東北復興支援のためのクラウドマッチングプラットフォーム「イノベーション東北」に参加したのがきっかけ。

東北で未曽有の震災が発生した後、「なにかしなければ」とは思ってました。ちょうどその頃、六本木のGoogle社で「ベンダー」という形で仕事をしていたのがきっかけで、この復興支援のサービスについて運営担当者の方から直接話を聞く機会がありました。簡単に説明すると、「イノベーション東北」は、東北の事業社とボランティアの方々とをつなぐ、クラウドマッチングのプラットフォームです。人手やアイデアが欲しい東北の事業者さんと、都市部にいながらボランティアとしてお手伝いしたい人々を繋げるのが、このウェブサービスの役割。

僕も、いくつかのプロジェクトに参加して、東北の事業のお手伝いをしました。その中のひとつが、この後出てくる「モリウミアス」です。宮城県の雄勝に、子どもたちが自然と触れ合いながら学ぶことができる施設をつくるというもの。

ここに参加したことで、ボランティアというのが単なる善意のサポートだけでなく、現地の人や、いろんな仲間と一緒に活動して、みんなで目標に向かって進んでいくことなのだというのが分かりました。「助けてあげる」というものではなく、どちらかというと「一緒にやりましょう」という感じ。むしろ、ボランティアの我々の方が元気づけられたり、いろんなことを教わりました。もちろん、全てのボランティアがこの形ではないですけど、こういう、みんなで寄り添いながらゴールを共有する活動の仕方は良いなと思ったのです。

この体験がきっかけで「ボランティア」に対する考えが変わり、もっと積極的に、自分もみんなと一緒に楽しんだり学んだり汗を流したりしつつ、いろんな活動に参加するようになりました。

僕がGoogle社で仕事をしていたのは約2年間で、職場を離れてからもしばらくは「イノベーション東北」のいろいろな活動に参加していましたが、このサービスは2017 年 6 月 30 日に終了となりました。けれど、今でもこの時に出会った人とは交流がありますし、その後も東北に会いに行ったりもしています。

■優美堂再生プロジェクトの施工作業

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ものすごい量の汗をかきつつ、ホコリで真っ黒になりつつ、神田小川町にある築80年の建物から大量のデッドストックの額縁を運び出すというミッションが、このプロジェクトに出会ったきっかけでした。

「優美堂再生プロジェクト」という、中村政人さんが率いる東京ビエンナーレの企画のひとつ。Facebookで中村さんが「プロジェクトメンバー募集」って投稿していたのを見て、とりあえず飛び込んでみた感じです。もともと、この近くで仕事をしていたことがあったので、この建物自体の存在は知っていました。建物正面にある、富士山の看板が目印。

8月の終わりに約30人くらいのボランティアメンバーが集まって額縁の搬出を行いましたが、想定外の数の大量の額縁が出てきて、その後何日かかかって約3,000点の額縁を運び出し。その後、額縁を綺麗にして梱包する作業。建物の床や天井、壁を解体する作業。そして、柱を補強し、床や壁を作り直し、約1年かけて少しずつリノベーションしていきました。

現在、その時の体験を「優美堂のこと」というnoteのマガジンにまとめています。11月中に、25本程度の記事を執筆する予定ですので、そちらもぜひ。

ここでの活動も、いわゆる「ボランティア」であることには変わりないのですが。その過程において様々な大工道具や電動工具の使い方などを学びつつ、普通に現代アーティストさんたちが出入りしたり、いろいろなバックグラウンドを持つ人たちが集まりつつ。その活動自体がとても貴重な体験になっています。施工作業に関わりつつ、絵を描いてギャラリースペースに作品展に提供したり、三階の壁に壁画を描かせてもらったり。この場所を通じて、いろんな人と繋がることができました。

■原稿料をまるまる寄付する企画

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これは、年初に川沿いの道を歩いていて、なんとなく思いついたプロジェクト。今年一番最初に入金のあった原稿料をまるまる全部使って、今までお世話になった方々や団体に寄付をしつつ、その方々との思い出や応援メッセージをnoteに書いていこう、という企画です。

金額は、テック系の記事を書いた時にもらった、原稿料の1万円。「たったそれだけ?」と思われるかもしれないですが、お小遣い制のサラリーマンとしては、結構な大金なのです。

まずは、通常の寄付の窓口から、4つの団体に合計8,000円を寄付しました。それぞれの寄付に対する思いは、当時のnote記事に書いています。
シリアに医薬品を届ける支援
子どもの学習意欲をテーマにしたNPO「モチベーションメーカー」
宮城県雄勝にある体験型学習の拠点「モリウミアス」
国際文化振興に関する活動「公益財団法人国際文化フォーラム」

残りの2,000円は、主にnoteの記事に投げ銭形式で「サポート」する形で使わせていただきました。本当は、もっとたくさんお渡ししたかったのですが。限られた予算の中で、なるべくたくさんの方々に感謝の気持ちを伝えたかったので、このような少額ずつの形に。

・おもちゃの交換会「かえっこバザール」でお世話になってる藤さん
・ミニサイト作り、ホヤナイト、焚火ナイト、四半期セルフレビューなど多方面でお世話になってる和田さん
・屋上をテーマに面白い企画をどんどん生み出している「東京アルプス」の皆さん
・中銀カプセルタワーにも遊びに来て下さったコグレさんとまつゆう*さん
・イベント等でご一緒した流しの四元さん
・落語会「シェアする落語」の四家さん
・日本からNYへ。歌手のSwinkyさん

以下のnote記事にもまとめています。

■東京ビエンナーレのボランティアスタッフ

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優美堂の活動とも関連して。東京ビエンナーレにもいくつかの展示にボランティアとして参加し、作業をしました。優美堂再生プロジェクトと同じく、中村政人さんによる「天馬船プロジェクト」もそのひとつ。神田川にミニチュアの木造船を流して、タイムトライアルレースをするプロジェクト。この天馬船に柿渋を塗るところから、旗を付けたりなどの準備を手伝いつつ。当日は屋形船に乗って、1万艘の小舟を川に放流する作業をしました。終わった後も、天馬船を回収して、洗ったりなど。都内の川を活用したプロジェクトの裏側も知れて面白かったです。

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東京ビエンナーレのボランティアに応募したのは、この藤浩志さんの「かえっこ」の設営に参加したかったから。3331 Arts Chiyodaの体育館に、ひたすらおもちゃを並べていきます。娘が小さいころから、かえっこバザールの工作ワークショップを担当してきたので、今回もなにかお手伝いができれば、と。

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東京ビエンナーレの会期終了後、「東京Z学研究所」の展示をしていた神田のレインボービル9Fの解体工事を手伝いました。この頃になると、もうバールの使い方もだいぶ慣れているので、「優美堂 施工チーム」の仲間と一緒に、さくさくと壁を解体していきます。石膏ボードを剥がし、インパクトドライバーでシナベニアを止めてあるネジを外し、土嚢袋に廃材を入れていく作業。優美堂で学んだスキルを活かしつつ。

■出展アーティスト&キュレーター

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優美堂再生プロジェクトを手伝い、さらに東京ビエンナーレを巡ったりなどした流れで、私も作品を優美堂に展示させていただきました。「富士山」と「優しさ」というテーマで、様々な作家さんが額縁を使って2点ずつ作品をつくるという、「千の窓展」という企画です。ボランティアという文脈からは少し外れるかもしれないですが、優美堂での活動全体が自発的なボランティアなので、この作品展への出展もその活動のひとつ。オープンに間に合わせるために、3枚の絵を一晩で描きました。「富士山」と「優美堂」というゴム印を発注して、そのハンコを使ってペタペタと絵を描く、ハンコアートの手法で。

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さらに、9月4日と5日に優美堂ボランティアスタッフ有志による、「yu-bido- art Relation」という作品展が開催され、私も壁画で参加させていただきました。この時も、「富士山」と「優美堂」の文字をゴム印にして、ペタペタと壁に押していく、ハンコアートです。

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そして、優美堂の活動で嬉しかったのは、「キュレーター」としてもお手伝いさせてもらったこと。東京ビエンナーレに参加しているアーティストの方にお声がけして、優美堂の「千の窓展」の第二期・第三期に出展していただきました。作品の展示に使う額縁を探すお手伝いと、作品展の詳細や日程のご連絡。設営した後のご連絡等。こちらも、私はボランティアとしてのお手伝いです。

■東リ町アートフェスにも出展

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優美堂再生プロジェクトで一緒に活動した方が、10月2日から16日に藤沢市片瀬町で「東リ町アートフェス」という芸術祭を開催するということで、11点のハンコアート作品を描いて提供しました。アートフェスの展示やイベントの会場が地元の商店を中心に11か所あるということで。それぞれのお店や施設の名前をハンコにして、それを使って11枚の絵を描きました。

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ハンコの制作費と、材料費、交通費など含めるとそれなりにお金がかかっていて。かつ、1枚描くのに1時間はかかるので、それに見あう制作費となると本来は数万円はいただかないと割が合わないのですが。今回は完全に無償でのご提供。作品に、ハンコとインクパッドもつけて、会期終了後はそれぞれのお店にプレゼントしました。

「日曜アーティスト」を名乗って、趣味の創作活動をしているのですが。本業が他にあるので、こういった趣味の制作に利益を求めなくて良いのが利点です。なので、こういった活動に気兼ねなく参加することができます。

■仲間と勉強会や大人の遠足

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ボランティアとはちょっと違いますけど、よく知人と一緒に勉強会イベントや、大人の遠足を開催することがあります。2018年頃から、月に一回のペースでなにかしら遊びの企画を実行してました。最近は、リアルに集まることが難しくなったりして、オンラインで行ったりもしていますが。こちらも、個人的な趣味のひとつですね。

この勉強会を開催するきっかけになったのが、2018年4月22日に開催した「機械翻訳と電子書籍」をテーマにした勉強会。Google翻訳を使って文章を100以上の言語に自動的に翻訳して、その内容をまとめて、電子書籍をつくってKindleで販売してみようという、なんとも実験的なワークショップ。これが割と好評で、その後も同じテーマで何度かやったのと、オンライン学習プラットフォームの「Schoo(スクー)」というところで講師もやらせてもらいました。

他にも、お金のいらないフリマ企画とか、アンバサダーについて語る飲み会、都電を貸し切りにして旅をテーマにした写真展など。一応、ベースのテーマとしては、「テクノロジーとクリエイティビティをテーマに、みんなで学びながら遊ぶ」っていうのがあって、とりあえず思い付きの企画で毎回いろんなことをして遊んでいます。

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2018年の第一回開催から、定期的に何度か行っている勉強会のテーマ。電子書籍づくり。Googleの無料ツールを活用しつつ、簡単にKindle本を作成して、販売しようというもの。今年は、4月から6月にかけて3か月間、伴走型のワークショップでKindle販売を目指してオンラインで勉強会を開催しました。電子書籍の簡単な作り方や、ストーリーテリングの手法、そしてマネタイズに関することなど。みんなで知識や経験を持ち寄りつつ、遊びながら学ぶという企画です。

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こちらは、都電荒川線(東京さくらトラム)をまるごと貸し切りにして、その車内で旅をテーマにした写真展を開催するという企画。2018年と2019年に開催してとても好評でした。2020年以降の開催は中止にしましたが、またいつか再開したい企画です。

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2019年10月から11月にかけて、銀座八丁目にある黒川紀章さん設計による「中銀カプセルタワー」に一か月間住んで、そこでひたすらいろんなワークショップや勉強会企画を開催しました。アイヌの楽器演奏を聴いたり、ドローンを飛ばしながら宇宙食を食べたり、オリジナル御朱印帳をつくったり、消しゴムハンコでコマ撮りにチャレンジしたり、日本酒を飲みながら昆虫食や、コグレさんとまつゆう*さんをゲストにnoteの勉強会、チェコの会や、銀座建築ツアーなどなど。めちゃめちゃ充実していて、楽しい一か月でした。

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リアルな場所での勉強会としては、これが最後になってるかもしれない。2020年3月に開催した、神楽坂の劇場でマーケティングについて学ぶという内容の勉強会です。この後、この勉強会の内容も、「Schoo」でのスピンオフとして、一般の方を集めてオンライン授業となりました。

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そんな企画のひとつでもある。僕の個人的な趣味で、アーバンアルピニストという肩書を勝手に名乗って「登らない山登り」というのをずっとやっています。都内にある富士塚や、山のつく地名や公園、もしくは飛鳥山や愛宕山といったような「山」と名がついているけど地図上では山ではない場所へ、なるべく登らずに登頂するというチャレンジです。これもたまに、大人の遠足企画として知人を誘ってやろうとするのですが、これがなかなか人が集まらないんですよね。一番最初にやったのは、品川で早朝に富士塚に登るという企画。この時は、僕を含めて参加者が3名でした。翌年はもう少し増えて、6名とか。直近では、東京ビエンナーレの期間中に優美堂を起点として神田周辺でツアーを行いました。この時は、主催が優美堂だったので、有料でのツアーでしたが。

個人で主催する勉強会やツアーは、だいたい無料でやることが多いです。知り合いの、興味ありそうな方にお声がけするという方式で。都電を貸し切りにするときなど、開催にお金がかかるときは実費を割り勘で。たまたま、会場を無料で提供してくださる方や、イベントで使う文具や製品を提供してくださったメーカーさんなどの協力のおかげで、無理なく出費を抑えて、無料で開催できています。

ここ最近、しばらく開催できてないですが。またそろそろ今度はリアルでの開催を検討したいです。

■「チェコフェスティバル2021」のスタッフ

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2018年から、「チェコ親善アンバサダー」をやらせてもらっています。現在は、50人~80人くらいのアンバサダーがいるので、それほど珍しい肩書ではないですが。このアンバサダーという活動も、ボランティアに似ています。任命はチェコ政府観光局から正式に行われますが、活動自体は個人が自発的に行うことも多いので。他にもいくつか「アンバサダー」という肩書をいただいていますが、どちらかというと「ファンの代表」というようなものが多いです。最近の、マーケティング手法のひとつですね。

毎年行われているチェコフェスティバルで、2019年と2020年はイベント内で登壇して、チェコの魅力について語るというプレゼンテーションをさせていただきました。今年は、10月22日~24日に渋谷ストリームホールで開催され、私はスタッフとしてお手伝いさせていただきました。チェコ政府観光局のブースでパンフレットを配ったり、ホール入り口の案内や、会場内の消毒など。昨年は、チェコフェスティバルはオンライン開催だったので、久しぶりに皆さんに会うことができてうれしかったです。

■「東京エクストリームウォーク100」のボランティアスタッフ

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これもまたつい先日。10月30日から31日にかけて行われた、東京エクストリームウォーク100という、100kmを歩くイベントに、ボランティアとして参加しました。2019年に開催された第一回の大会に出場した際に、周りのスタッフの方がすごく優しくて素晴らしかったので、今回は僕もその恩返しとしてボランティアに応募してみました。主に、ゴール付近で手荷物をお戻しするという作業。これはいわゆる、「ザ・ボランティア」という仕事でしたね。個人的なつながりがあって参加したのではなく、ボランティア募集の呼びかけに集まった人たち。作業を割り振られて、一日そこで働いた後は、QUOカードと記念タオルをもらって解散、と。こういうボランティア活動も悪くはないですけどね。僕はどちらかというと、特定の誰かのためにサポートしたい感じなのかも。

■3331 ART FAIRE で優美堂出張販売の店番

前項の東京エクストリーム100と同じ日に、3331 Arts Chiyodaでアートフェアが開催されていて。そこに優美堂の期間限定ポップアップショップが出店するということで、事前に額を綺麗に磨くという作業と、当日の店番をお手伝いしました。

10月30日はオープン時間の12時から20時まで、ほぼ一人で店番。途中、2回ほど中村政人さんに店番をお願いして、展示を見たり、ランチを食べたりしつつ。その日だけで40点近くの額縁を販売しました。額縁を売るというのもひとつの目的ですが、アートフェアに訪れたお客さんに優美堂について知ってもらうというのも大事な活動なので、優美堂の映像とパネルを展示している前で、いろいろ解説したり、質問に答えたり。

たくさんの人たちが訪れてくれました。優美堂の千の窓展に出展してくださったアーティストの方や、私の知り合いも。優美堂の新しい看板をデザインしたOJUNさんもいらっしゃって、額縁を購入していただきました。さらに、優美堂の元店主である三澤さんも。そこに置いてある額縁についていろいろお話を伺うことができて、とても勉強になりました。額装以外にも、額縁の活用法もあることを知ったり。

というわけで、ここ最近の個人的なボランティア活動をまとめてみた感じですが。「ボランティアってなんだろう?」ってよく考えます。モチベーションはひとそれぞれ。会社の活動の一環として参加する人もいますよね。ボランティア活動をした後、会社に報告して、それが評価につながるというような。あるいは、学生さんがボランティアに参加して、その活動を履歴書に書くというような。そういうのも全然ありだと思います。利他的と思えるボランティアをあえて利己的に活用するという。誰かに何かをしてあげつつ、さらに自分の利益ににもなっているというような。前にも書きましたが、有償ボランティアでも全然良いと思います。「自発的に労働力やサービスを提供する」という前提があれば、そこから報酬をもらうのも問題ないと思うのです。どうも、ボランティアというと、一方的な無償奉仕みたいなイメージが強いので、そこは変えていった方が良いなと思います。

私のボランティアのモチベーションは、明らかに「人」ですね。お世話になった方への恩返し。その人のために、こちらから労働力やサービスを提供するというもの。そしてそれは、公平なギヴ・アンド・テイクであることが望ましい。

例えば、優美堂再生プロジェクトの場合は、中村政人さんへの恩返しということになりますね。以前、3331 Arts Chiyodaの地下の教室をまるまるシェアアトリエとして使わせてもらって、約半年の間そこで自由な作品制作と展示発表をさせてもらったことがあります。その後も、ギャラリーショップにしばらく作品を置かせてもらったり。あるいはその場所でいろんな人たちと会って、つながりが広がっていったなんてことも含め。その恩返しのために、優美堂の施工ボランティアや、作品の提供などをしています。

まぁ、あとは単純に、優美堂での作業がとても楽しくて、学びが多く、みんなでゴールに向かって試行錯誤しながら活動をするというのが面白いから、ずっと続けているのですけど。そこでの体験はとても貴重だし、学びや気づきにも価値があります。だから、仕事終わりに手伝いに行ったり、週末に汗と埃にまみれながら作業を手伝ってきた、と。

これからも、面白そうなプロジェクトやイベントを見つけたらどんどん飛び込んでいきますし、自分でもそういった企画をつくっていきたいと思います。

そういった活動のために、noteで「大人の遊び場」というサークルをつくったので、よかったら登録してください。なにかイベントをやるときは、こちらでお知らせします。みんなで一緒に学びながら遊びましょう。


「日曜アーティスト」を名乗って、くだらないことに本気で取り組みつつ、趣味の創作活動をしています。みんなで遊ぶと楽しいですよね。