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マシューさんとムックリ

私が中銀カプセルタワービルに住んでいた頃に、いろんな遊びの企画をみんなでわいわい楽しみながら実行していった中に、アイヌの文化を学びつつ楽器の演奏をみんなで鑑賞しよう、というものがありました。予め言っておくと、この企画を考えて実行してくれたのは、アーヤ藍さん。映画のPRを担当されていたのがきっかけで、私の市民上映会企画にゲストで来て下さったり、いつもとんでもない行動力と実行力で縦横無尽に活躍している素敵な方です。

この演奏会は、大成功。カプセルの空間に、ムックリという竹製の口琴楽器の音色が響いて、それはそれは幻想的な雰囲気でした。この時、演奏してくれたのが、アイヌ文化を継承するUtaEさんという方で、アニメ版『ゴールデン・カムイ』でもこの楽器を演奏した音源を提供しているとのこと。

一見簡単そうに見えるのですが、実際に演奏しようとしてもなかなか音が出ない。切り込みが入った竹を紐で引っ張って振動させ、その音を口の中で増幅してコントロールすることで音を出すという仕組み。UtaEさんの指導でなんとか音が出るところまでは到達しましたが、やっぱりあの迫力がある表現力豊かな音を出せるようになるには、かなりの修業が必要かと。

この時に、参加者として遊びに来てくれたのが、アーヤさんのお知り合いの、マシュー・チョジックさんでした。「世界まる見え!テレビ特捜部」のアメリカ担当で出演されているということで、そういえばテレビで拝見したことがありました。他にも、テンプル大学で教えていたり、出版の事業を行っていたりなど、マルチなタレントをお持ちの方。

この時、ちょうど本を出版したところだと伺ったので、その場でAmazonで購入しました。英語で書いて、日本語に訳したという本ですが、マシューさんご自身が日本語もできるのと、村上春樹さんの作品について造詣が深いこともあって、とても読みやすくて面白い本でした。

前述のテレビ番組でお見かけするたびに、中銀カプセルタワービルで一緒にムックリを教わった時のことを思い出します。


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個人的に思い入れのある本、大切にしたい本、知人が書いた本や、私がちょっとだけ載ってる本などについて書いています。

「日曜アーティスト」を名乗って、くだらないことに本気で取り組みつつ、趣味の創作活動をしています。みんなで遊ぶと楽しいですよね。