【読書記録】ゼロ秒思考

ここ最近、物が少ないシンプルな生活に憧れて、断捨離決行中のtomamiと申します。
考え方もシンプルにしたいと思っていたところ、ぴったりな本に出会ったので記録として残します。
初投稿となります。お手柔らかによろしくお願いします。


■書籍概要

著書:ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング
著者:赤羽雄二

2013年初版。
著者の赤羽氏はマッキンゼーにて14年間活躍。


■はじめに

「一生懸命考えているつもりで、実際は立ち止まっている、という人が意外に多い」
この最初の一文を読んで、思わず心の中で手をあげてしまいました。
もともと頭の中で色々なことを考えてはいるものの、考えがまとまらずに実行に移せていないタイプなので、現状を打破できるきっかけとなればと思い、読み始めました。


■日本人はどうすれば「深く考える」ことができるかを知らない?


米国:学校の授業で意見を戦わせることがある

日本:小学校のときから考える訓練・効果的に考えをまとめる訓練がほとんどなされていない。
自分の考えをどのように深めていくのか、という教育は若干の作文の時間以外ほとんどなされない。授業中の発言も、教師からの質問に答えることがほとんど。

⇒多くの人が自分に自信を持てず、せっかくの能力を宝の持ち腐れにしている。もったいない!


心の整理をし、考えをまとめ、深めることで成長できる!

著者いわく、「深く考える訓練」を積むことで今やるべきことが明確になり、素早く行動に移せたり、言葉を的確に使いこなすことでコミュニケーションを取りやすくなり、ストレスが軽減する効果もあるとのこと。


■ゼロ秒思考とは?


課題が整理され、問題点の本質と全体像を押さえた確実な対策が打てるようになる状況。
⇒そうした思考の「質」と「スピード」、双方の到達点が「ゼロ秒思考」

“ゼロ秒”とは、瞬時に現状の認識をし、課題を整理し、解決策を考え、どう動くべきか意思決定できること。
迷っている時間はゼロ、思い悩んでいる時間はゼロ。

・普段から企画や事業について考え抜いている人が突然の変化にすぐ対応できる
→「ゼロ秒思考」が身についているからだともいえる。自然と先が読めてしまう。

・「考えをどんどん深めていくこと」=「ウェイトトレーニング」
→鍛えれば鍛えるほど力がつく


■ゼロ秒思考を身につける“メモ書き”とは?


心のもやもやを「かまわず」“メモ(紙)”に書き出してみる!
何も遠慮することなく、紙に吐き出す!

イメージや感覚を言葉にすることに慣れる

自分の気持ちや思っていることを的確に表現できるようになる

コミュニケーションも相手に伝わりやすくなり、お互いの理解力も上がる

難しい状況でも冷静に建設的なミーティングができる

仕事がスムーズに進むようになる

メモに書き出すことで、目をつぶろうとしてきたこと、考えないようにしてきたこと、だけど実際は非常に気になっていたことが見えてくる。
そんな「つい、うっかり、気づいてみたら」が重要なポイントとなる!

<具体的な方法>
・横書きA4用紙に1件1ページ
・1ページには4~6行のみ、各行20~30文字
・1ページ1分以内
・1日10ページ


1日あたり10分で、頭や感情の整理に即効性がある。
数ヵ月続けると、瞬間的に全体像が見えるようになり、「ゼロ秒思考」に近づいていく。


■「メモ(紙)」である意味とは?

著者のメモ用紙のおすすめは“A4用紙の裏紙”を使用すること。
パソコンでメモをする場合と比べて、以下の利点があげられるという。

・思いついたときにすばやくメモを書く
・さっと図を描く
・並べて整理する
・フォルダに分けてほかのA4資料等と整理する
・紙に書き込むことで生まれる爽快感

記録というよりはダイナミックに頭の外に書き出していくイメージのこの作業には、やはり紙がいいらしい。

■まとめ


情報化社会の現代において、情報の取捨選択は非常に難しいと日々感じている。多くの情報に囲まれた生活の中で、自分にとって本当に必要な情報や今やるべきことが見えにくくなっていた自分にとって、アナログに立ち返ってシンプルに情報整理するこの方法は一度じっくり取り組んで見るべきことだと感じた。
本書には具体的なテーマやメモの書き方も図解でわかりやすく書かれているので、それを参考に、まずは3週間ほど実践してみたいと思う。

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