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暗室の中での親和行動

 これから彼氏彼女になるかもしれない状況で失敗に終わった残念な話しがある。
夕方外は暗くなり、男性の家に招かれた女性。部屋に上がり、お話しを楽しむ。男性は楽器を演奏し良い雰囲気。けれども部屋はとても明るく、電気あかあか、明るく過ぎてそのまま帰る時間になった。そして、帰ることになる。最後に女性は、「あんなに明るいと恥ずかしくて近寄れなかった。」と言った。男性は「何か近寄れる女性からサインが欲しかった。」と言った。
その後2人は自然消滅。

完全暗室までとは言わないが、まずは部屋は常に薄暗いぐらいに設定をおすすめします。

ガーゲンらの完全暗室中での行動観察実験 

 明るい部屋と暗い部屋での実験をした。
実験参加者は、明るい部屋とは違って暗い部屋では、最初は会話をしたが、30分以上過ぎると誰も話さなくなった。その代わりに、身体的活動が行われるようになった。意図的に触れ合い、抱きしめ合ったりした。社会的な制約から自由になると、人は非常に速やかに親和行動を行い、身体的に親密な関係を展開させることがわかった。

他にも親和行動の研究がある

マレーの欲求分類
「自分の味方になる人、自分に似ている人、自分を好いてくれる人に近寄り、喜んで協力したり、好意を交換したいと思うこと、友と離れず忠実でありたいと思うこと」
親和欲求の強い人は、友人に会ったり、電話やメールをしたりする回数が多い。また、親しい人に対する同調行動も多い。反面、自分に似ていない人を否定的に評価する傾向があるとされる。

シャクターの研究は、孤立状態が続くと精神的苦痛と不安を感じる。不安が高くなればなるほど親和欲求が強くなることを実験で実証した。

フェスティンガーの社会的比較過程理論では、自分の不安が適当かどうか、同じ様な状況の人と自分の心を比較しようとする。そのため一緒にいようとする行動が高まる。人は、社会的動物であり、人との関係がいかに大事かを示している。

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