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「魔改造の夜」を越えて ー「星空は私の原点。」“好き”を追いかけ、学びを深めるかけがえのない日常。

みなさんは「魔改造の夜」を見たことがありますか?
NHK総合で月1回放送されている、超一流のエンジニアたちが極限のアイデアとテクニックを競う技術開発エンタメ番組です。

魔改造の夜 - NHK

 人工衛星など幅広い事業の世界的企業N社として、小さなパンダちゃんのおもちゃを改造し、重さ4キロの大玉を25m転がすモンスターを生み出したあの夜には続きがあったのです。編集部では「魔改造の夜」に参加したメンバーの日常について、全3回に分けてお伝えしていきます!
今回はその第1回として、N社最年少メンバー・畑さんにお話を伺いました。

第2回、第3回の記事もあわせてご覧ください!

畑さん
NECスペーステクノロジー株式会社
技術本部 電源技術部 
2022年入社。衛星搭載機器の電源設計開発に携わっている。小さい頃からずっと宇宙と星空が大好き。

実は、参加をためらっていたんです。


ー「魔改造の夜」に参加したきっかけは何ですか?
高校生の時に参加したJAXA主催の宇宙関連イベントで一緒になった方が出演していたこともあり、面白そうな番組だと思っていました。
そんな折に、社内SNSで参加者募集のお知らせが届いて!ただ、知識も経験も足りない私が参加して役に立てるのかとためらっていたんです。そしたら、先輩社員の方が「迷ってるくらいなら、参加するといいよ!」と背中を押してくださいました。上司も「やるなら全力でやっておいで!」と。若手の挑戦を後押ししてくれる環境に感謝です。

ー素敵な職場環境ですね!
 NECスペーステクノロジーに入社した理由を教えてください。
小さい頃から宇宙や天文に興味があり、宇宙開発に携わる仕事がしたいと考えていました。学生時代に超小型人工衛星を開発した経験を通じて、これからも衛星の設計や開発をしたいと考えるようになり、入社を決めました。NECグループが宇宙事業に取り組んでいると知ったのはいつだったかな。はっきりと覚えていないのですが、はやぶさ(※)が帰還する頃には、もう知っていました。当時中学生でしたね。
(※)はやぶさ: 太陽系を知る | NEC

ー生粋の宇宙好きですね!普段はどんなお仕事をしているんですか?
衛星搭載機器の電源設計開発に携わっています。衛星は安全に運用するために、多くの装置で構成されています。そして、私が担当している電源はあらゆる機器に搭載されています。そのため、電源を設計/開発するためには機器のことを知ることも重要です。そんな業務の中で、様々な機器のプロと携われることが、私にとって非常に魅力的なことです。


先輩方のようなエンジニアになりたい。


ーどんな想いで「魔改造の夜」に挑んだのでしょうか?
NECグループ各社の技術者が集まる機会ということで、人脈と視野を広げたいと思って参加しました。特にものづくりのプロの方々と一緒に活動する中で技術や考え方を知りたいなと思ってました。
 
あと実は、学生時代に打ち上げた超小型人工衛星は上手くデータを受信できなかったんです。それが本当に悔しくて。今も研究室の後輩たちが改善を重ねてくれているのですが、私は卒業して社会人になり、今度こそ、「成功した!」「やりきった!」と思える経験がしたい、という想いが強かったかもしれません。

ー参加してみて、畑さんの心境や日常は変わりましたか?
様々な分野のプロと関わったことで、ものの見方や考え方が変わりました。ものを作っている方の責任と、そこに注がれている愛情を感じることができました。
たとえば、このスマートフォン。こんなに小さくするまでに一体どれだけの工夫があったんだろう。と考えるようになりました。そして、その過程には技術者の皆さんの責任感や愛情が詰まってるんだろうなと。

また、放送を見ていただいた方には分かると思うのですが(まだ見てない方ネタバレすみません!)、「魔改造の夜」の本番(2試技目)で失敗しちゃったんです。「私のせいなんじゃないか」と責任を感じて、悔しくなったのですが、参加メンバーが客観的な視点で、失敗の原因を分析・解析し、どうすれば次は失敗しないのか改善策をすぐに考えている姿を見て、失敗から次につなぐ、その考え方や行動は、今後業務においても十分に応用できると考えています。私も先輩社員の方々のように、製品に責任と愛着をもって妥協することなく取り組み、失敗から次につなげられるエンジニアになりたいです。


「魔改造の夜」でのご縁を大切に。


ー業務とは一見関係のないような活動も、巡り巡って業務に活きてくるんですね。最後に、畑さんにとって止まらないでほしい「かけがえのない日常」は何ですか?
星空を眺めながら自転車を走らせる時間です。
星空は、私の仕事の原点です。学生時代に打ち上げた衛星は今も宇宙空間にいる。将来は、自分が業務上、携わった衛星が宇宙に存在するかもしれない。そんな気持ちで空を見上げて、じっくり自分を振り返りながら、モチベーションを高めています。
 
あとは何より「魔改造の夜」でご一緒した皆さんとの雑談はかけがえのない時間です。皆さんが経験を通じて得た知見や考察をお聞きできて本当に学びが多いです。実は「魔改造の夜」の挑戦が終わっても、先輩方に今も色々教えていただいていて。ご縁を大切に、学びを深めながら、生活者の皆さんに、安全・安心な日常を届けるプロのエンジニアになれるように頑張ります。

―編集後記―――
なんと、編集部メンバーと畑さんは大学の同級生だったことが発覚!きっと同じ入学式にでていたはずのあの頃から、それぞれに専門を深め、今は同じNECグループ社員として、皆さんに「安全・安心」を届けられるような存在になれたらいいなと、自分の業務を楽しそうに話す畑さんの姿を見て、心に誓った暑い夏の日でした。

そんな畑さんが参加した「魔改造の夜」についてもぜひご覧ください!
NHK「魔改造の夜」 NEC特設サイト


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