ミリオンライブ!と私


 夏休みも終わるというのに、夏休みの宿題ができてしまった。アニメ版「アイドルマスターミリオンライブ!」の先行上映が始まり、いそいそと観に行った結果、自分のミリオンライブ!への10年分の想いを突きつけられて情緒が完全に狂ってしまったので、安定して人間生活を送るためにこの感情を整理することにした。一つ前のnoteが全国の靴屋に喧嘩を売っている内容の人間が急に何、って感じがあるのは仕方ないが、ここくらいしか長文で感情の整理なんてできないので仕方ない。
 本記事はアニメ版「アイドルマスターミリオンライブ!」第1幕のネタバレを含みます。
 また、本記事はn=1で書いているので主語がでかいと感じたらごめんなさい。
 この記事を書いているのはグリマスからの女性まつりPです。全編作文。怪文書かもしれない。
 追記。真面目にいろいろな人に見てほしいの方の記事を書きました。自我をなるべく消した記事を書いたのでこれは完全に作文です。
 追記2(8/23)。思っていた以上にPに見られていて、ミリアニへの「好き」を広めよう!の気持ちのきっかけになれているようで、真夜中に書いたラブレターみたいな文章を5000回近く見られる恥に耐えている甲斐がある。布教頑張りましょう。ただ、嫌がる人には押し付けない、相手の近隣の映画館事情や多忙さなどに配慮する、とかの人としての当たり前の礼儀は守っていこう。初見さんにはよかったら↓の真面目なnoteを使ってほしい。




そもそもアイドルマスターミリオンライブ!とは

 この記事をタイムラインに貼られる私のフォロワーがミリオンライブ!のオタクではないので、簡単にミリオンライブ!の辿ってきた歴史を確認しておく。

・2013年2月27日 GREE版「アイドルマスターミリオンライブ!」サービス開始
・2017年6月29日 「アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ」サービス開始
・2018年3月19日 GREE版「アイドルマスターミリオンライブ!」サービス終了
・2020年7月4日 アイドルマスターミリオンライブ!アニメ制作決定
・2023年8月18日 アニメ「アイドルマスターミリオンライブ!」劇場先行上映開始

 最初にこの世に送り出されて10年、キャストも口を揃えて「やっと」「ついに」と言うアニメのスタートが現在です。10年あればJKがくたびれた社畜アラサーになります。時間は残酷ですね。

私とミリオンライブ!の出会い

 そもそも、GREE版「アイドルマスターミリオンライブ!」(以下グリマス)が始まったのは、まだまだガラケー向けのぽちぽちゲーに元気があった頃である。モバマスが始まったのが2011年11月、一年半ほど遅れて始まったグリマスに私が触れたのは、そもそも私が元々GREEのヘビーユーザーだったのと、モバマスにしっくり来る女の子がいなかったのが理由だ。
 モバマスはものすごい数のアイドルがいるのは、たぶんシンデレラガールズの方のCMを見たことのある方なら想像がつくと思う。そんなアイドルたちの中に、私は自分の運命の担当アイドルを見出すことがなく、「まあこっちがダメならグリマスの方触ってみるか〜」くらいの気持ちで、メインフィールドだったGREEでのアイマスというのをそれなりに楽しみにして待っていた。


徳川まつり、私、グリマス

 結果、出会ってしまった。比較的外見が特徴的な子が多くないミリオンライブ!のアイドルたちの中で一際目立つアニメっぽい緑髪、ぽちぽちする度に出てくるぶっ飛んだ発言、明らかに作っているキャラクター。初見の時の感想は「なんだこいつ?」である。でも興味を持って適当に編成の中に入れて使っているうちに、どんどん惹かれてしまった。徳川まつりというアイドルのその辺の魅力はたくさんの同担Pが語っているので割愛するが、とにかくじわじわと徳川まつりは私の中で別格に大切なアイドルになっていった。
 でもこの時はまだ課金をしてガシャを回したり、イベランをしたりといったことはしなかった。正確に言うならできなかった。バイト禁止、小遣いでやり繰りし部活に明け暮れていたJKにはそんな金も時間もなかった。そもそもソシャゲに課金という概念がこの頃はなかった。その方が良かったかもしれない。
 他のPとも交流していなかった。たまにトレードのためにゲーム内でやり取りをすることはあったけれど、そんなに熱心にやっているわけでもなかった。
 グリマスしかない間は、そんな付かず離れずの距離でやっていた。ログインをちょこちょこして、スパドリを貯めて、トレードでちまちまとまつりのカードを集めるさもしい無課金の遊び方でまつりを眺めて満足していた。
 途中からログインでもらえるスパドリの仕様が変更になり、トレードに出ているまつりのカードをいいなぁ、と眺めていることが多くなった。当時の私はまつりの可愛いカードを眺めて、ちょっとぽちぽちする、というのがメインの遊び方だった。割安になっているHRなどはそれでも集めていたけれど、ミリシタが始まる半年〜1年くらい前になってくるとあんまりトレードできる感じでもなくなっていたと思う。熱心にやっていなかった分、このあたりは記憶が薄い。

グリマス時代に女性Pとしてあったこと

 これは、私だけの感覚の可能性もあることは改めて前置きとして書いておく。
 サービス開始から1年経たずにすっかりまつりのことが大好きになっていた私は、もちろん初めてのCDが出るという情報に喜んで、楽しみにしていた。当然のようにLTP10は発売日に買いに行った、と思う。寒かったことはよく覚えているので、少なくとも発売日前後には買いに行ったはず。
 本当に大したことではないのだが、アニメイト限定だったか、発売時限定だったかのポスターが必要かどうかを確認されて、咄嗟に反応できず、もらえなかった。アニメイトは当時かなり利用していたけれど、おまけのポスターが必要かどうかを確認されたのは後にも先にもその時だけだったと思う。正直あのジャケ絵のまつりが大好きなので、今でも心残りになっている。
 この時にふと気がついた。もしかして、このコンテンツ女のファンめちゃくちゃ少ないのでは……?ということに。元々男性声優のオタクもしているので、女性声優界隈のオタクと話していた時に聞いた男女比のことなどが頭にちらついた。
 1stライブの開催が決まった。頭をチラついたのはあの時一瞬感じたこと。行ってみたい、まつりの声優さんも出てる、見てみたい。その気持ちを、女性ファンはほとんどいないかもしれないという恐怖が上回った。申し込みすらしなかった。オタク系のイベントは女性ファンばかりのものにしか行ったことがなかったし、アイマス系のライブというものに一度も行ったことがなく、連番できる友人のあてもなかった私にはハードルが爆高かった。それを踏まえると765のライブに一人で乗り込んで行った未来ちゃんと静香はマジで度胸あると思う。中2ですよね?18時開演って書いてあったんだが、静香パパよくOKしたね。
 一回自分の中に行かない理由を作ると、人間なかなか勇気が出ないもので、ずーっと行かなかった。実際行った人のツイート見てると男女比は予想通りっぽいなー、としか思えなかったし、まあ好きなのはキャラで声優さんじゃないからなぁとか思っていた。アイマスを理解していなかったということである。
 グリマス全盛期の頃は割と別のアニメの二次創作を全力でやっていたりしたので、まつりのことはずっと好きでありつつもミリオンライブというコンテンツが真ん中にいることはほとんどなく、思い出したように徳川まつりー!って狂うタイプのオタクをしていた。Twitterでも積極的にミリPに絡みに行ったりしていなかったので、ライブ行ったオタクの感想をチラ見しても「ほーん、そっちも楽しそうにやってんじゃん」くらいの気持ちでいることが多かった。

「好き」を共有できない

 さて、そうこうしているうちにデレステがリリースされる。一応触った。やっぱり私は出会えなかった。やっぱり私には徳川まつり以上のアイドルがわからない。当時の二次元アイドルは圧倒的にμ’s(私も好きだった)かデレかだった。でも私はミリオンライブ!の徳川まつりが好きで、しょっちゅうミリオンライブ!もいいんだよという話をツイートしては完全に独り言になっていた。Twitterの本来の使い方なんですけど。
 なにしろもうスマホがだいぶ普及してきていたのにまだぽちぽちゲーしかないということへの焦燥感がすごくあった。これは当時からのPには伝わる感覚ではないかな、と思っている。この頃になるといい加減Twitter入り浸りオタクになっていたのでミリオンのオタクの観察もある程度していた。繋がる気は皆無だった。
 ミリオンライブ!の最初の目標とも言える武道館でのライブが決定していて、ミリオンのオタクがそわそわするかしないかくらいの頃にある報が飛んできて、私はすごく動揺した。
 「アイドルマスターsideM」のアニメ化の発表である。
 私は正直、デレがアニメやったしそろそろミリオンもアニメやるんだろうな(流石にもうぽちぽちゲーだけじゃ無理だろ、の意味もあり)、そしたらいろんな人がミリオン知ってくれてもっと話ができるんだろうな、布教頑張ろ〜、なんて考えていたので、ものすごくショックだった。リリースの順番で言うとデレ→ミリ→Mなので、順番を抜かれた、とはどうしても思ったし、男は歩幅が違うから的な発言にキレ散らかした。ミリオンライブ!はどうなるんだろう、このまま知ってもらえずにひっそりとオワコン化まっしぐらなのか?と思った。
 今たぶんMのオタクたちはこの時の私と同じような焦燥感の中にいるんだろうなと思う。しかもいつその焦燥感に打開策を打ち出されるかもわからない。辛いだろうな、と思う。自分の担当を信じて愛して待つしかないと思う。強く生きてほしい。
 こんな風にMのことを思えるようになったのは正直ミリオンライブ!のアニメがめちゃくちゃ良かったからでしかない。ミリアニを見るまでは合同で見てもどこで見ても恨めしくて仕方なかった。全然みんマスとか思えなかった。気にしてないPもたくさんいたと思うけど私は本当に嫌だったので、ミリは盛り上がってていいよねとか言わない方が絶対にいいと思うなーって思いながら少し前の荒れている人たちを見ていた。
 話を戻す。このままミリオンライブ!が終わってしまうんじゃないかと不安になってから、めちゃくちゃミリオンライブ!の情報を集めるようになった。4th武道館、参戦してないくせに情報だけはかき集めていたので種ちゃんの諸々にぐっと来てた。そして何より、ミリシタの発表である。

ミリシタの開始、腰まで沼へ

 ミリシタの発表がされた時、本当に嬉しかった。前から希望していたアプリでの配信、ミリオンの強みだと思っていた楽曲が活きるリズムゲームという形式、その時にできる最善が来たと今でも思っている。
 何よりこの時私が思ったのは、「布教がしやすい!」でした。後々思うと本当に認識が甘かったんですけども。あと当時ビートストリームとかいう今は亡き音ゲーにハマって結構やっていたので、リズムゲーということに浮かれた。好きなコンテンツで、担当アイドルが歌って踊るリズムゲーできるの、シンプルに最高。これは今も思っている。
 とにかく布教したかった。ミリオンライブ!って素敵なんだよ!っていうことを伝えたかったけど、あの頃は今更GREEのアカウントを掘り出してやってくれとも言えず、ちょっと露出の過激めなカードも多くて女オタク同士では話がしづらく(何より私自身がこの点に引っかかって風花さんのことほとんど知らなかった)、何より私自身が深くハマっていたわけではないミリオンライブ!のことをうまく説明しきれなかった。悔しかった。
 ミリシタが始まるのに便乗してめちゃくちゃ騒いでいたけれど、あんまり響いてなかったと思っている。少なくとも、私はうまく周りに話ができていなかった。トキメキの音符になっての動画にわくわくして待ちつつ、周りにいたオタクには全然何もできていなかった。
 ミリシタがサービス開始した日のことは今でも鮮明に覚えている。指折り数えて待っていたので、当然のように事前ダウンロードしたし、サービス開始したと聞いて用事が済んだらすぐに起動した。チュートリアルのBrand new theater!でボロ泣きした。その時画面で歌って踊っていたのは担当のまつりではなかったし、ミリシタ開始のタイミングでは全然他の子には愛着がなかったのに、涙が出て止まらなかった。嬉しかった。感動した。ミリオンライブ!のリズムゲームがここにある、ということが嬉しかった。やること済んですぐに起動したせいで街中で画面見ながら号泣してる不審者になったのはもう仕方がなかったと思う。
 ミリシタを遊んでいるうちに、どんどんまつり以外の子達も好きになった。メインコミュは全部じっくり読んだ。顔は知っていたのに全然知らなかった子達のことを知れば知るほど大好きになった。綺麗なSSRのイラストも更新される度にワクワクした。担当はどんなイラストが来るんだろう、衣装が来るんだろう、とずっと考えていた。1枚目のSSRが出揃うまではイライラすることもあったけれど、今となってはいい思い出だ。
 でもイベントは結構適当だった。ミリシタ配信当初は上位の一定の順位に入らないとイベントランキング報酬のカードがもらえなかったので、そこまで全員やるモチベはなかった。最序盤の頃に実装されたイベントは今と仕様もかなり違ったので、なんかひたすら2mが最高効率とかいう文字を見て速攻で諦めた記憶がある。
 そんな最中に、グリマスのサービス終了が決定する。当時は「まあしょうがないな……」としか思えなかった。自分もミリシタが始まってからはグリマスにほぼ触らなかった勢なので、そうとしか言えなかった。でも後悔はした。そう、課金である。最後まで私はグリマスにお金を払うことがなかった。もし少しでも課金して遊んでいたら?という後悔は強く強く残った。結果現在の「実質無料!」と言いながらバカスカ課金するオタクが出来上がっている。
 最初の転機となったのは「Theater Boost」だ。お題と配役が提示され、役に合うと思うアイドルに投票をする。まつりは前回惜敗していたということだけは知っていて、絶対に負けたくなかった。役をあげたかった。結果として負けてしまったのだけど、この時にすでにミリシタに課金することに何の抵抗もなくなってきた。この頃はまだ無(理のない)課金である。
 グリマスがサ終して、最初のまつりのSSRが実装されて、いよいよ1周年の周年イベである。それなりに周年イベは走っている方だと思うが、1周年イベが一番しんどかった。それでもグリマスで走らなかった後悔を解消するために全力で走って、まつり100傑に入ることができた。副業関係で本当に大事な予定が入っていた2周年を除き、毎年まつりの100傑には入り続けることができている。今後もできる限り継続したい。それはいいとして。
 1周年イベントの前に、予兆はあった。5thライブ。ミリシタ1stライブとも言えたこのライブについてはいろいろな意見があるけれど、私は行けば良かったと後悔しているライブである。行きたいなー、でも勇気が出ないなー、と思いながら感想ツイートを眺めていた時、あるツイートが目に止まった。
『ぴょんさんが毎回『女の子のプロデューサーさん!』って声かけてくれるの嬉しい』
 このツイートが、ライブに行くのを怖がっていた私に、最初の勇気をくれたと思う。もう当該ツイートは発掘できないし、覚えているのもニュアンスだけだけど、女性Pでもライブに行っている人がいて、演者さんたちもそこを忘れずにいてくれるんだというのが嬉しくて、応えたいな、と思った。
 そんな気持ちがあったから、最初のミリシタ感謝祭に応募した。ご用意された。されてしまった。
 めちゃくちゃ楽しかった。忘れられない。ミリアニ1話の未来ちゃんを見て、この時の自分が重なって見えた。みんなミリオンライブ!が、少なくともミリシタが好きで、ここにワクワクして集まっているんだ、という空気が満ちていた。映画のマシンガンの弾倉みたいなペンライト装備してるオタクがいたり、なんかすごい大荷物の人がいたりして、ペンライト一本で参戦した私はめちゃくちゃ戸惑った。男女比はやっぱり圧倒的に男性が多かったけど、何を怖がっていたんだろうっていうくらいに平和で、ただ楽しかった。ちなみに私はオリメンラストアクトレスを現地で2回見ている。最高。全力でパフォーマンスしてくれる演者さんたちと、キャラの色に染まる会場と。待ち受けプリンスでバッキバキに折れるUOと。全部、全部楽しかった。それこそTopのシーンの未来ちゃんみたいにうろ覚えのコールを全力でして、ミリオンのライブ、めちゃくちゃ楽しい!という気持ちをしっかり植え付けられて帰った。あのぽやーっとなってる未来ちゃんと静香の気持ちが本当によくわかる。初めてあのライブの熱狂を浴びたらああなる。

頭まで沼へ

 ライブも楽しんでこそのミリオンライブ!で現地に行く楽しさを覚えたらそれはもう頭まで沼に浸かっているのと同じことだろう。
 6thライブは基本ライブビューイングではあったものの、全部参加した。神戸day1はリア友がチケットを当ててくれたので、初めて周年ライブに現地参加することができた。Pr公演は微笑み日和しか勝たんの顔になる。あのワクワクした気持ちは、今も周年ライブになると湧き出てくる。担当色を化粧や髪の毛に仕込んだり、ライブT着たり担当を意識した服を着たり、現地できるとなると毎回事前2週間くらいはそんな準備をしている。この辺は女性Pの特権だと思うし、会場で見かける女性Pも髪型凝ってたりネイル可愛かったりするので楽しいです。ロリータ系の服着てきてる方もいたりして、気合入ってるなぁ!と勝手に嬉しくなったりしてます。
 課金もそれなりにしつつミリシタと現地ライブに参戦してると、やっぱりアニメが見たい!という気持ちは強くなった。私がまず見たいし、他のジャンルで仲良くしてるオタクに布教するならゲームよりアニメの方が圧倒的にやりやすいので。
 ミリオンライブ!に熱中するようになっても、私は基本、ミリシタと何か女性向けジャンル、という二本柱でオタクをしている。そうなると、もう片方で仲良くしているオタクにミリオンライブ!の良さを知ってほしいと思うのは必然である。割と周囲のオタクが布教する時は全力なので、ちらっと話題に出すだけで漫画が送りつけられてきたりするのである。今思うとゲッサンとか送りつけてもよかったかなと思うのだが、52人見てほしいしなぁと思うと難しかった。数本アニメを見たりドラマを見たりする代わりにミリシタをインストールさせることには成功したけど、やっぱりソシャゲだけだと布教の成功は難しかった。
 他のアイマスはアニメがある、というのは本当に強みだな、といつも思っていた。アイマス?知ってるよ、なんか家族が友達が昔アニメ見てたよ!という返事、この6年以内で何度聞いたかわからない。確かにそのアイマスもいいんだけど、私が知ってほしいのはここにいる39人なんだ、と思うと複雑だった。毎回周年ライブのアンコール前にアニメ化はないか、アニメ化はまだか、と私はずっと思っていた。もうアニメはいいよ、と言っている方もたくさん見かけたけれど、私はずっとアニメが欲しかった。見たいし、欲しかった。
 2020年、アニメ化の決定の報が出た時は、本当に嬉しくて号泣していた。このタイミングでまた便乗して複数人のフォロワーに布教してガンスルーされた。たぶん私の布教が下手くそなんだと思う。そこから3年、待ちに待ったアニメの公開である。嬉しくないわけがないけれど、10年かかっているアニメ化には期待2割、不安が8割だった。

ミリオンライブ!のアニメ

 絶対に布教に使ってやるという強い決意の元、ムビチケ39枚セットを買った。女オタクがムビチケをばら撒いている場面はアイナナとスラダンで見たので。金も時間も用意してもらうのはなかなか難しいが、こちらが金さえ用意してしまえば大抵のオタクは時間を用意してくれる。オタクは金のかかった力技の布教が大好きなので(参考:某遅効性SFの全巻送りつけてくるオタクたち)。最悪全部自分で見てやる、ミリオンライブ!って名前ならクソアニメでも一緒に沈んでやんよというつもりで、どきどきしながら一枚目のムビチケで近くの映画館の初回上映会を予約した。最速予約したオタクが私以外にもいたらしく、広々した劇場なのに隣になってしまったのは事故だなぁ、と思う。
 始まるまで全然ミリオンライブ!のアニメとか信じられないなと思ったし、4回くらい見るまでまだ信じられてなかった。オタクたちの感想を見てやっと現実なんだなぁ、と思っている。幸せだ。
 ミリオンライブ!が好きすぎて8/19までで4回見た。8/20は予定があったので見られていないがたぶん8/21も見に行くし毎週行く予定である。信者とでも何とでも言ってほしい。二期が見たいんだから金を落とすしかないので。オタクにできるのは金を使うことだけなので。
 皆口を揃えて言っているけど本当によかった。劇場まで見に行く熱心なオタクならポジティブな感想で当然だろ、という声も見かけるが、10年ものの拗らせた重たい感情を持っているオタクたちがほぼほぼ喜んでいるのが答えだと思う。ポジティブな感想はオタクを呼ぶので、ここからもガンガン「好き」を伝えていこうぜーと思っている。好きの原動力って偉大だしすごいんだよ。最初の2回は感無量すぎて良……しか語彙がなくなって何にも言えなかったんですけど、3回目くらいからすごく凝っている作りに目が行き始め、4回目で細かいキャラクターの表情が見られるようになった。ミリオンライブ!大好きオタクは何回でもリピしたらいいと思う。映画館のふかふかの椅子で金払って爆睡するのも快適なのでおすすめ(別のアニメ映画のリピの時にやってました)。担当が大活躍していて本当にいいんですか???の顔をずっとしている。何回見ても姫の登場シーン、めちゃくちゃ可愛いですね。スカートふんわりしてるのお姫様だ〜!!!ってなる。最高。担当は最高。

私の夢

 アニメという絶好の機会に、本当に本当に新規Pが増えてほしい!と願っている。その中でも私が求めているのは、女性Pの増加だ。
 ミリオンライブ!の演者さんたちは、毎回女性Pに向けて誰かしらが声をかけてくれる。「プロデューサーちゃん」「お姉ちゃんたち」「女の子のプロデューサーさん」これがどれだけ嬉しいか。いつも必死なくらい全力で返事をしているけど、もっともっともっとでっかい返事を演者さんたちに伝えたい、というのが私の夢だ。なんなら、女性Pだけでもライブできるんじゃない?ってくらいの人数が来てくれるようになってほしいと本気で願っている。
 ポートメッセなごやで女子トイレに列ができていた時に、もしかしてトイレ足りないくらい女性P増えた!?と思ったらポートメッセなごやのトイレが1箇所だったというオチがついてしまったが、SSAでも武道館でもスッカスカだった女子トイレが困るくらいに女性Pがいる現場になってほしいと思う。生きていく元気をくれる素敵なアイドルたちが、ミリオンライブ!にもたくさんいるのだから。
 これを読んでくれたフォロワー、今すぐ私からムビチケを受け取ってください。
 これを読んでくれたミリのオタク、今すぐ知り合いに映画館のチケットかムビチケを送りつけてください。
 ミリオンライブ!が末長く、より多くの人に愛されるコンテンツであることを祈って、作文を終わります。

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