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薪の形と部屋の暖かさの関係

薪を薪ストーブで使用するためには、一定の長さ(30cm~40cm程度)に切り揃え、斧や薪割り機を使い、適度な太さ(5cm~15cm)に割った後で、1年ほどは薪棚で乾燥させる必要があります。

薪割り前の原木

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※乾燥していない薪も「木」ですから燃えますが…水分を多く含む薪は暖かくなら ないし、ストーブを痛めてしまう可能性があるので、おすすめできません。

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そのため、薪を作る過程で、どうしても「形の悪い薪」が出来てしまいます。

短い薪
節がありきれいに割れず薪棚に積みにくい薪
平べったい薪

薪割の過程で出てくる「形の悪い薪」

形の良い薪も、形の悪い薪も同じ。燃やせば熱を発して部屋が温かくなる。

と思っていたのですが、実際は形の悪い薪はなかなか部屋を暖めてくれません。
私の家の場合、理由は2つあると推測しています。

乾燥度と燃え方です。

乾燥度

形が悪いと乾燥状態が悪くなります。正確には乾燥に「ムラ」がでます。
太すぎる薪は中心まで乾燥するのに時間がかかり、樹皮に覆われた部分が多い薪ほど乾燥しにくくなります。
雨の当たらない風通しのよい場所で1年間保管していた。
だから乾燥しているだろうと思っていたが、乾燥していない場合があるのです。
そのため、薪に含まれる水分で熱を奪われてしまっていた。

燃え方

薪が燃えるには、空気(酸素)が重要です。多くの空気を取り込む事できれいに燃焼し多くの熱を出してくれます。
形の良い薪であれば下の写真のように、きれいに空気の通り道を作るように並べやすく、きれいに燃えてくれます。

空気のとおり道があれば薪はよく燃える

一方で形の悪い薪は、空気のとおり道が作りづらく、きれいに燃焼しない場合が多く、熱を作り出しにくくなってしまいます。

この乾燥度と燃え方に問題があるため、形の悪い薪を使うと、部屋が暖かくなりにくいと推測しています。

とはいえ、薪を作る過程で絶対に出てきてしまう、この「形の悪い薪」も薪である事に変わりはありません。

暖かくなりにくいですが、時間がかかるだけで、燃やし続ければ暖かくはなります。

乾燥期間を長くとって、きれいに燃える薪の投入の方法を考えながら今後も使い続けていきたいと思っています。


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