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今朝、猫に脱走を許してしまった話

僕は猫を飼っています。

といっても、実際に世話をしているのは祖母。(これじゃあ飼っているとは言えないか)

マンション内二世帯みたいになってて、10階の広めの家が4人家族の僕の家、11階の家がおばあちゃんの家になっています。(祖母が留守の時は、基本的に僕が上がっていって世話をしてます。)

この猫を里親として引き取ってきて半年と少し経ちます。最近は、外の世界に興味があるのか、はたまた飛んでるコバエを目で追っかけるのが楽しいだけなのか、よくベランダの窓から外を見ています。

今日の朝、初めて小さな(と言っていいのだろうか)事件が起きました。

僕、母、祖母で構成されている猫のライングループより、祖母から「チョウちゃん(猫の名前)が見当たらないので助けに来てー!!」との連絡がありました。

祖母は家の中でもよく猫を見失っているので、「ちょっと大袈裟だけどタンスとか押入れのなかに隠れてるんじゃないのー?」と思いながら、眠い目をこすりながら(朝の8時)上がっていきました。

祖母は「朝刊を取りに一瞬玄関を開けたときに出て行っちゃったかも」と言っていたので、これはやばいんじゃないかと事態の重大さに気づきました。

一応、家の中を手っ取り早くかつ隅々まで探したんですが見つかりません。

全く目星がつかないのでとりあえずマンション内をくまなく探すんですが、見つからず、まさかマンションを飛び出して...などの不安に駆られました。

なんで朝刊を取る時に内扉を閉めておかなかったんだと、少し祖母に怒りも覚えましたが、今はそんなことを責めても意味がありません。最終的にはマンションの管理人さんにお願いして猫が脱走した旨のチラシを掲示板に張り出してもらおうかとなりました。

捜索を諦めて外から祖母の家の玄関に向かう途中、一家に一台ずつ設けられているガスメーターBOXの中を探していないことに気が付いた。除いても暗くてよく見えないし飼い主がそこで名前を呼んでいるのに出てこないんだからこの中にいる可能性は無いだろう思いつつも一応可能性だけは潰しておくために懐中電灯を持ってきて中を照らしてみました。

そ こ に い た か 。

凄い奥の方に顔を「ヌッ。」と覗かせました。このガスメーターボックスは家によって開けられる所と開けられない所があるんですけど、猫が入っていたのがたまたま隣の家のボックスで、開かないようになっていました。

手でジェスチャーしたり、僕・祖母・母の皆で呼んでも一切出てこようとしないので、考えた末、最終兵器。チャオチュールの登場です。

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(余談ですがこれは先日カインズで安くなってたので買ったチュールセット。爪切りやブラッシング等のご褒美として与えるだけで、頻繁にはあげません)

秒で出てきました。すごい。チュールすごい。ありがとう、いなばさん。

と、いうわけで一件落着を得たのでありますが、2限の講義を受けに大学へ向かう途中、これはどげんかせんといかんと思いながら様々なことを調べました。これは猫を飼うものとして一番最初にやっておかなければならないものだったのかもしれません。

その場にいて状況を見ていたわけではないので分からないんですが、脱走なんてしないであろうと、僕たち全員が甘く見積もっていたんです。

今回の事件を踏まえて先ほど猫柱合会議(仮称)を開いた結果、まずは祖母に「玄関を開けるときは内扉を閉めて一時的に猫が出られないようにする」努力をしてもらうと共に、市から少額の補助が出ているという猫へのマイクロチップ(施設、団体等に保護されたときに身元が分かるようになる)の埋め込みを近々行うこと、また、できればGPS内蔵の首輪等を着けることを検討することを定めました。

後からよく考えたんですが、猫って知らない所に元気よく飛び込んではいくものの恐怖で動けずに固まってしまうんでしょうかね。実際懐中電灯で見つけた時もブルブル震えていた気がします。一番不安だったのはお前だったよな。すまん。

しかし、当猫は、祖母に抱きかかえられて家に入ってからは何事もなかったかのようにくつろいでたらしい(すぐに大学に行ったのでその後を知らない)し、今はススで少し汚れたホワイトソックスの部分を毛づくろいしながら「なんかここちょっと汚れてんなー」くらいに思ってそうな感じ。(ちょっと一部黒っぽくなってるのはアレなので明日明後日あたりに初めてのシャンプーをしてみようと思う。)

でも、よーく観察してみるとなんとなく人にベッタリしてます。いつもはツンツンなチョウちゃんですが、今日は祖母や僕にすごい懐いてきます。やはりショックではあったんでしょうか。

こんなことがあったというのに祖母は「まあ一回出てって怖い思いしただろうからもう出てかないとは思うけどねー。」と余裕の表情でした。猫と飼い主って似るんですかね。

まあそんなことはさておき、大事には至らなくて良かったです。

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