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読書感想「ソープランドでボーイをしていました」

 kindleを出版する位の私ですから、本好きですし、自分の人生を語ると、必ず本が出てくる。

 と、まあそんなことはさておき、今朝kindleで購入して、数十分で完読し、最後は涙した本を是非紹介したい。

 Amazonでお薦めに上がりました。500円以下でも有り、即購入。

お薦めに上がった理由は、おそらく、私がこの本を読んでいるからでしょう(これもお薦めですが、今回は、触れません)。


最初は、のぞき見心理で購入した。

 私は小説は殆ど読まず、ドキュメンタリー的なものを読むのですけど。
全く知らない世界ですよね、この世界は。
 特に私なぞ女だから、「興味有るから、お客さんで行ってみよう」ってことも難しい。難しいのは性別のこともあるけど、今回の本は「高級店」のことが書かれているので、なんせ料金が8万円だそう。多分、興味本位で行ける料金ではないのだけれども・・・。

全く知らない世界だとしても、必ず共感できるポイントが有り、引き込まれる本。


 この著者は、東日本大震災の被災者の方です。妻や子もいる50代。
住宅ローンも有り、多くの収入を得ることが、この職業を選ぶきっかけであったそうです。

 想像を絶する肉体労働の量、仕事をサボるのに新人の著者を怒鳴ってばかりいる人(こういう人、いますやねー)など、日々の日常がつづられています。

 実体験の為、そこで働く女性の方の話は少ししか出ません。
著者はボーイさんですから、先輩ボーイさん達との交流や、業務日記のような内容が大半です。

 3階建てを行ったり来たり、短時間で部屋のルームメイクを何度も繰り返す。
そして寮での生活。

 先輩から、「玉井(著者)はトイレ掃除が綺麗だなー。いつでも刑務所に入れるぞー」と、よく褒められています。

 艶のある話題は殆ど出ず、寮で先輩にもまれながらの過酷なボーイさんの日記です。

 夢中で読んでいて、途中から著者を応援しながら読み始め、近所のお店にガサ入れが入った話題のときは、もう心配になりました。


 最後に展開に急カーブが有ります。
そこは触れませんが・・・。

 是非お薦め!

Amazonのレビューも全部読みました。

いろいろな視点が有って面白かった。

私は、先輩にもまれて働く彼に、若い頃、先輩方と囲まれて
大変だったなーということを思い出し、共感しました。

著者の玉井さんと、自分の過去や背景など、何かしらが
重なる人が殆どだと思いますよ。

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