ライターだけど文章を読むことは好きじゃない

webライターになってから気づいたことがある。文章を書くのは好きなほうだけど、文章を読むことはそこまで好きじゃない。私以外にもそんな人はこの世の中にたくさんいるのではないかと。そんな考えに辿り着くと、自分が頑張って何かについて書き尽くしたところで読まれる文章ってほとんどないということも。

私が書いているwebメディアでは長文のものがほとんどで、いわゆる読みもの記事。専門的な言葉があったりするので、わかりやすく柔らかい文章にしないと、読む人に考えさせることになってしまう。正直、長文を書いていながらも読むのは面倒だしスクロールするのも疲れる。

一方であらゆるwebメディアが生まれている中、文章のクオリティが高いものってあまりないように思う。食べ物やスポット紹介の記事はいかにも本数稼ぎで、きちんと取材したのかは謎、他人事のように説明している気がする。

そんな両極端な文章がある中、自分の文章を選んで読んでくれることはどんなに有難いことか。読者あっての記事だということ、それを考えてからいかに相手に文章を読ませるか、楽しませるか、最終的に言いたいことを伝えきれているか、の3つを私は意識するようになった。

特に1番web記事を書いていて思うのが、最初のリード文で相手に興味を持たせないとそれで終わり。いくらその記事に時間をかけていても、リード文が最悪だったら見られるのはたった1秒ほどで終わるのだ。

といっても、私はまだライターになってから間もなく、クオリティの高い文章を書くことはまだできていない。けれど日々の積み重ねからか、手ごたえを感じる文章が書けるようになってきた。

ここでいう日々の積み重ねというのが、仕事先のTwitterの運用だ。140字(記事のURLを貼り付けるので)の言葉で伝えるのは難しい。最初は苦労したけれど、だんだんとコツが掴めるようになって、フォロワーの増えるスピードも早くなった。とにかくユーザーがはじめましての相手だと意識した。

難しい言葉や専門用語は分かりやすい言葉に言い換える。記事を読んで自分の発見や、ここだけは読んでほしいと思う注目ポイントを書く。文章のリズムも大事。あとは、〜についてご紹介します、の紹介という言葉をあまり使わない。

Twitterの運用を任されてから、引用RTが増えユーザーの反応も増えた。それまでいいねが20ほどだったのが60〜100超えるように。最高で2200いいねされたこともあった。中盤で述べた、3つを意識する訓練としてTwitterは最適なんだと思う。

というわけで、ここまで全て140字以内でいくつかツイートをするように書いてみた。正直文章を書くこともそこまで好きではないけれど、こうしていくつかのパーツを作って組み合わせていくのが好き。どうやって書けばいいか悩んだらまずはこうしてパーツからつくる。もちろん読む人への配慮も忘れずに。

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