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快進撃を続けるツインズが大型補強に乗り出す!

開幕から絶好調のツインズは地区2位のインディアンスに8.5ゲーム差をつけて、現在地区首位に立っている。2010年以来の地区優勝に向け、夏のトレード戦線では投手陣の補強を目指す方針だ。

◯オフの補強が全て成功?
◉FA市場で獲得した選手
ネルソン・クルーズ(1年1430万ドル)
ジョナサン・スコープ(1年750万ドル)
マーウィン・ゴンザレス(2年2100万ドル)
マーティン・ ペレス(1年400万ドル)
ブレイク・パーカー(1年180万ドル)

◉ウェーバーで獲得した選手
CJ・クロン(fromレイズ)

オフに補強したクルーズが13本塁打&OPS.877、スコープが13本塁打&OPS.790、ゴンザレスが9本塁打&OPS.743、クロンが17本塁打&OPS.877、ペレスが16試合(82回)に登板し防御率4.28と期待通りの活躍を見せている。特にスーパーユーティリティとして獲得したゴンザレスが若き主砲ミゲル・サノー(3B)の離脱を見事にカバーし、計算通り?の補強となっている。また、先発のペレスは最近調子を落としているとはいえ、フォーシームの平均球速が約1.5マイル程度上昇し、新球種カットボールを見事に習得した。クロンに至ってはウェーバーで獲得と美味しい補強となった。

◯開幕前に契約延長した2人の若手が大活躍中!
2/14にツインズはホルヘ・ポランコ遊撃手と5年2575万ドル、マックス・ケプラー外野手と5年3500万ドルの契約延長を結んだ。今シーズン、前者はOPS.923&WAR3.8、後者はOPS.898&WAR2.8と完全に開花し同球団の快進撃を支えている。また、2015年開幕前のMLB公式サイトのプロスペクトランキングで全体1位に選ばれながら故障などにより伸び悩んでいたバイロン・バクストンが打撃面で大きな改善が見られる。メジャー過去4年で三振率が30%程度あったが、今季は22.5%まで下降している。また、打球速度が4マイルほど伸びているなどパワー面でも開花の兆しが見られる。その他にも、ミッチ・ガーバーが捕手でありながら12本塁打&OPS1.038をマークしている。

◯カイケル、キンブレル争奪戦に敗れ、ジャイアンツのウィル・スミス獲得に動く?
今月上旬にツインズはFA市場に残っていた球界を代表する守護神クレイグ・キンブレルと元サイ・ヤング賞投手ダラス・カイケルに興味を示し、獲得に動くも失敗に終わった。
その後、地味な補強ではあるが不調によりエンジェルスからリリースされた前インディアンスの守護神コディ・アレンを始め、カルロス・トーレス、イアン・クロール、ドリュー・ハッチソンなど次々とベテランリリーフ投手とマイナー契約を結んだ。これは真の補強ではなく、7/31までの繋ぎ、保険としての補強に過ぎないと見られている。

昨日、ジェフ・パッサン記者が「ツインズがジャイアンツのマディソン・バムガーナーとウィル・スミスに興味を示している」と伝えた。こちらが真の意味での補強策だ。
バムガーナーに関してはジャイアンツのファーハン・ザイディGMが「マディソン・バムガーナーの交換要員が要求に満たされない場合、放出しない」と関係者に述べたと@extrabaggs氏がレポートしている。ここからは憶測だが、バムガーナーが今オフにFAということもあり足元を見られないための他球団への牽制的意味を含んだ発言ではないのかと思われる。

現状の先発投手陣はホゼ・ベリオス(防御率2.84)、ジェイク・オドリッジ(防御率2.58)の二枚看板に加え、カイル・ギブソン(防御率4.26)、マーティン・ペレス(防御率4.28)、マイケル・ピネイダ(防御率5.02)というローテーションだ。もう一人、ローテの柱となる存在が欲しい状況である。
先発補強候補はジャイアンツのマディソン・バムガーナー、メッツのザック・ウィーラー、ブルージェイズのマーカス・ストローマン、レンジャーズのマイク・マイナー辺りか。

一方のリリーフ陣は17年オフに2年1675万ドルで獲得したアディソン・リードを5月にDFAとし、現在はブレイク・パーカー、テイラー・ロジャース、ライン・ハーパー、タイラー・ダフィー、トレバー・メイ、マイク・モリン、マット・マッギル、トレバー・ヒルデンバーガーといった面々で、絶対的に信頼を置けるリリーバーは見当たらない。クローザーとして活躍しているジャイアンツのウィル・スミス、パドレスのカービー・イェーツらが補強候補か。
スミスは19年オフに、イェーツは20年オフにFAとなる予定だ。

ツインズのデレク・ファルビーGMは2017年ドラフト全体1位のロイス・ルイス遊撃手、2016年ドラフト全体15位のアレックス・キリロフ外野手、将来のエース候補であるブルスダー・グラテロルのプロスペクトトップ3についてはアンタッチャブルな存在として、放出を拒む可能性が高い。
そのため、次点のプロスペクトである2018年ドラフト全体20位のトレバー・ラーナック外野手、今季急成長を見せ評価上昇中のジョーダン・バラゾビック投手、未来の4番候補ブレント・ルーカー外野兼一塁手、昨年夏にエデュアルド・エスコバーの交換要員の一人として獲得したホアン・デュラン投手、期待の若手投手ブレイン・エンロー、オーストラリア出身のルイス・ソープ投手らがツインズにとって放出できる最高のプロスペクトとなる。また、ラーナック、バラゾビックを手放す場合はトレード市場の目玉選手との交換になり得るため、補強の成否を握ることになりそうだ。

同地区のインディアンスにはツインズが補強ポイントとする先発のトレバー・バウアーやクローザーのブラッド・ハンドがいる。一部でそれらの選手はトレード候補として名前が上がっている。しかし、同チームも勝率.550でワイルドカード進出に十分な位置に付けている。また後半戦次第では地区優勝を狙える可能性もある。そのような状況下で、わざわざ同地区のチームに有力な選手を放出するとは考え難いため両選手をツインズの補強候補からは除外した。ただ、何が起こるか分からないのがトレードデッドラインである。

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