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2019年MLBドラフトまとめ

全体1位指名[BAL]
Adley Rutschman(C/21歳)
アドリー・ラッチマンは大学生No. 1捕手。スカウトは「世代を超えた才能」と称賛。総合力の高い両打ち捕手で、将来はポージーのような球界を代表する選手になることが期待される。2019年のゴールデンスパイク賞を受賞した。
大学最終年成績
17本塁打&.411/.575/1.327

全体2位指名[KC]
Bobby Witt Jr(SS/18歳)
ボビー・ウィットJrは高校生No. 1遊撃手として注目を集める5ツールプレイヤー。身体能力は今ドラフト屈指で、スーパースターになれる素質がある。ただ、荒々しい選手になる可能性も。父親は90年代に先発投手として活躍した。

全体3位指名[CWS]
Andrew Vaughn(1B/21歳)
アンドリュー・ヴォーンは大学生No. 1打者の座を不動のものとしている。巧打・長打・選球眼の全てを兼ね備えていて、将来の中軸候補として期待できる。守備はファースト限定だ。2018年にはゴールデンスパイク賞を受賞している。
大学最終年成績
15本塁打&.374/.539/1.243

全体4位指名[MIA]
J.J. Bleday(OF/21歳)
JJ・ブレイディは大学生No. 1、2を争う巧打の外野手。過去2年間で計6本塁打のみだったが、今季は26本塁打をマークするなどパワーが開花した。走力の評価は「40」とあまり期待できない。
大学最終年成績
26本塁打&.350/.464/1.180

全体5位指名[DET]
Riley Greene(OF/18歳)
ライリー・グリーンは高校生No. 1打者として注目を浴びている。打撃の将来性は高く評価されていて、強打の3番打者になれる可能性を秘めている。守備・走塁の評価はイマイチで、今後も両翼を守ることになるだろう。

全体6位指名[SD]
C.J. Abrams(SS/18歳)
CJ・エイブラムスは高校生No. 2遊撃手として評価されている。パワー不足との指摘もあるが、走攻守揃った身体能力には魅力がある。最大の武器は足で、将来はトレイ・ターナーのように年間40〜50盗塁は狙えるか。

全体7位指名[CIN]
Nick Lodolo(LHP/21歳)
ニック・ロドロは大学生No. 1左腕。高校時代から素質を高く評価されている。最速96マイルで平均は90〜93マイル程度。今季に入り与四死球率が1.00以上改善した。安定した先発候補として期待できるが、少し物足りなさを感じる。

全体8位指名[TEX]
Josh Jung(3B/21歳)
ジョシュ・ユングは特筆すべき点もないが、その一方これといった穴もない安定した大学生No. 1三塁手。守備・走塁は平均並みで評価ポイントは打撃面だ。成否の鍵はパワーだろう。
大学最終成績
14本塁打&.342/.476/1.111

全体9位指名[ATL]
Shea Langeliers(C/21歳)
シェア・ランジェリアーズは大学生No. 2捕手。打撃面ではラッチマンに劣るが守備力では勝り、また今ドラフトの中でもトップクラスだ。大学成績で四球が三振を上回ったことがない。
大学最終年成績
10本塁打&.308/.374/.904

全体10位指名[SF]
Hunter Bishop(OF/20歳)
ハンター・ビショップは今季大きく飛躍した大学生外野手。ダイナミックな選手になる可能性がある点は魅力だ。しかし、大学で1シーズンしか好成績を残していないのは一抹の不安だ。
大学最終年成績
22本塁打&.342/.479/1.226

全体11位指名[TOR]
Alek Manoah(RHP/21歳)
アレック・マノアは大学生No. 1右腕。平均で94〜97マイルの速球は威力抜群で打者を圧倒する。また、今季に入りコントロールが大きく改善しスカウト評価も右肩上がり。これが本物ならば将来ローテーションに食い込むことも可能?

全体12位指名[NYM]
Brett Baty(3B/19歳)
ブレット・バディは強打が自慢の高校生No. 1三塁手。長打に限ればライリー・グリーンより上との評価もあり、長距離砲に育つ可能性を秘めている。ただ、選球眼次第か。肩は強いが守備・走塁面ではあまり期待できない。

全体13位指名[MIN]
Keoni Cavaco(3B/18歳)
ケオニ・カバコはドラフト直前に評価が上がった高校生内野手。走攻守に平均以上のツールを備えている。ヒットツールに課題はあるが、中距離打者タイプとして期待できる。将来のポジションはセカンドかサードになると見られる。

全体14位指名[PHI]
Bryson Stott(SS/21歳)
ブライソン・ストットは大学生No. 1遊撃手。特筆すべき点はあまりないが走攻守揃った即戦力で、比較的完成度は高い。今季の四死球率は19.84%と優秀で、中距離打者になれればベスト。
大学最終年成績
10本塁打&.356/.486/1.085

全体15位指名[LAA]
Will Wilson(SS/20歳)
ウィル・ウィルソンはブライソン・ストットに次ぐ大学生遊撃手として評価されている。打撃・守備とも平均的なツールが多い点は不安だ。大学成績も四球より三振が多いため、将来の成否はパワー面か。
大学最終年成績
16本塁打&.339/.429/1.094

全体16位指名[ARI]
Corbin Carroll(OF/18歳)
コービン ・キャロルは打撃特化のグリーンと違い走攻守揃った高校生外野手として期待される。俊足巧打に加えパワー面で開花すれば5ツールプレイヤーになり得る。ただ、そのツールが伸び悩めば4番手外野手に落ち着く可能性も。

全体17位指名[WSH]
Jackson Rutledge(RHP/20歳)
ジャクソン・ラトレッジは最速100マイルの速球を誇る大学球界屈指の剛腕投手。コントロールが不安定など課題は残るものの素材としては非常に楽しみだ。球速、変化球とも高いレベルにあり先発投手として大成する可能性も。

全体18位指名[PIT]
Quinn Priester(RHP/18歳)
クイン・プリースターは最速97マイルを誇る高校生右腕。カーブ、チェンジアップを操る。投手として完成度は低いが、その分将来性は高く今後の成長に期待したい。高校生投手として今ドラフト最初の指名となった。

全体19位指名[STL]
Zack Thompson(LHP/21歳)
ザック・トンプソンは大学生左腕としてはニック・ロドロに次ぐ評価。多彩な変化球を備えているのは魅力だ。問題は速球がさほど速くない割に、コントロールがイマイチということだ。克服できなければ将来はリリーフに転向か?

全体20位指名[SEA]
George Kirby(RHP/21歳)
ジョージ・カービーは大学生上位指名投手の中ではコントロールが一番安定している。今季は与四球率が0.61。速球の球威はアレック・マノアほどではないが、完成度の高さは魅力だ。将来は先発3番手になれる可能性がある。

全体21位指名[ATL]
Braden Shewmake(SS/21歳)
ブレイデン・シューメイクはコンタクト面に優れた大学生遊撃手。大学での通算三振率9.37%/四球率6.69から見ても分かる通りである。昨年から打撃面での成長があまり見られない点はマイナス評価だ。
大学最終年成績
6本塁打&.313/.374/.848

全体22位指名[TB]
Greg Jones(SS/21歳)
グレッグ・ジョーンズは今ドラフト最高の走力を持った大学生遊撃手。しかし、打撃面に課題を抱えている。パワーレスに加え、コンタクト面に弱点がありどこまで通用するのか疑問が残る。
大学最終年成績
5本塁打&.341/.491/1.034

全体23位指名[COL]
Michael Toglia(1B/20歳)
マイケル・トグリアはパワー面に優れた大学生一塁手。三振が多いのは気掛かりだが、将来性溢れるパワーは魅力だ。外野手として育成に成功すれば面白い存在になり得る。
大学最終年成績
17本塁打&.314/.392/1.016

全体24位指名[CLE]
Daniel Espino(RHP/18歳)
ダニエル・エスピーノはスカウトによって評価が分かれるものの高校生屈指の剛腕投手。最速99マイルの速球は圧倒的なスピードを誇り、素材は間違いなくエース級だ。ただ、コントロールに若干不安が残り安定感に欠ける。

全体25位指名[LAD]
Kody Hoese(3B/21歳)
コディ・ホースは今年23本塁打をマークし評価を上げた大学生三塁手。三振率/四球率も大きく改善し、打撃指標全般で好成績を残した。これが本物ならば、かなり期待できるだろう。守備・走塁の評価はあまり高くない。
大学最終年成績
23本塁打&.391/.486/1.265

全体26位指名[ARI]
Blake Walston(LHP/17歳)
ブレイク・ウォルストンは最速93マイル(?)を誇る高校生左腕。アメフトのQBとして活躍していたということもあり、これからの選手だ。今後球速が伸びると見られていて、スカウトからの評価も高い。化ける可能性を秘めている逸材。

全体27位指名[CHC]
Ryan Jensen(RHP/21歳)
ライアン・ジェンセンは100マイル近い豪速球が魅力の大学生右腕。フォーシームは94〜98マイル前後で打者をねじ伏せ、スライダーやチェンジアップで空振りを奪う。コントロールに不安があるが年々改善されている。

全体28位指名[MIL]
Ethan Small(LHP/22歳)
イーサン・スモールは最速96マイルを誇る大学生左腕。フォーシームは86〜92マイル程度。カーブやチェンジアップで空振りを奪い、今年は奪三振率15.07をマークした。球速があまり速くないため、長打を浴びる危険がある。

全体29位指名[OAK]
Logan Davidson(SS/21歳)
ローガン・デビッドソンはストット、ウィルソンと並ぶ大学生遊撃手トップ3。遊撃手として長打力があるのは魅力だが、大学通算三振率20.16%は少し不安が残る。守備・走塁の評価は上々。
大学最終年成績
15本塁打&.291/.412/.985

全体30位指名[NYY]
Anthony Volpe(SS/18歳)
アンソニー・ボルペは打撃センスが評価されている高校生遊撃手。ただ、パワーレスという評価があり、今後長打力を身に付けることができるかが鍵となりそうだ。一部では巧打者になれるとの評価も。ショートには残れるだろう。

全体31位指名[LAD]
Michael Busch(2B/21歳)
マイケル・ブッシュはアプローチの良さが売りの巧打の大学生内野手。今年は三振率13.41%/四球率20.69%と高水準の成績をマーク。パワーも平均以上との評価だ。内外野を守る可能性あり。
大学最終年成績
16本塁打&.284/.436/.983

全体32位指名[HOU]
Korey Lee(C/20歳)
コリー・リーは今ドラフト1巡目指名最大のサプライズだった。MLB公式ランキングでは119位と完全にノーマーク。今年に入り開花した長打力と強肩が魅力の捕手。打力に関してはまだ伸びる余地がある。
大学最終年成績
15本塁打&.337/.416/1.034

おまけ
全体89位指名[NYM]
Matthew Allan(RHP/18歳)
マット・アランはスカウトから高校生No. 1投手として評価されている。最速97マイルの速球とカーブ、チェンジアップを操る。まだ速球に関しては伸びる余地を残していて、将来性も高い。今後スライダーを習得する可能性も。

契約金等の情報はMLBドラフト2019年に掲載しています。

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