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女子カテゴリ始動! アンプティーサッカー

アンプティサッカーとは、主に 下肢又は上肢の切断障害を持った人々により行われるサッカー。1980年代にアメリカ人の切断障害者であるドン・ベネット氏がこの競技を考案したのが始まり。日本においては、元アンプティサッカーブラジル代表のエンヒッキ松茂良ジアスが来日したことをきっかけに2010年から普及活動が開始された。現在は国内各地で9のクラブチーム96名(うち女子3名)の選手たちが活動している。

第1回女子練習会が、2024年2月17日に芝浦小学校(東京都港区)で開催された。女子アンプティーサッカー選手として参加したのは5名。選手登録されている3名と最近クラブに入会した1名と今回が2回目という小学生。

  • 秋田真弓(FC九州バイラオール)

  • 西川永利子(INVITES兵庫AFC)

  • 久光直美(AC MilanBBee千葉)

  • 齊藤瑠奈(FC-ONE TOP)

  • 村山夢和(小学生)

(右上から)齊藤・久光(右下から)西川・村山・秋田
(右奥から左に)齊藤・久光
(右手前から左に)西川・村山・秋田

今回の練習会にはボランティアとして東京女子体育大学サッカー部も参加していた。初めてのアンプティサッカーに苦戦しながらも時折笑顔も見せて練習会を盛り上げていた。

選手達と東京女子体育大学サッカー部部員によるミーティング

練習会は、ストレッチから始まりボール操作に関するトレーニング、さらにミニゲームが行われた。

パスの練習をする村山(画面中央)
シュートを蹴った齊藤
マッチアップする西川(左)と秋田(右)
ミニゲームで点数を決める久光

練習会後に選手達へ今日の感想を聞いたところ、村山「慣れないことをやるのは苦手だけど、段々慣れてきて楽しかった。チームで協力してやれることも良かった」久光「初めて同じ女性の切断者の方とボールが蹴られて、すごく嬉しかった」齊藤「男性とはまだレベルの差があり威力も違うと感じた」西川「普段女性が入ると男性が気を遣ってくれている感があるが、そういうのがなく和気あいあいと出来てとても楽しかった」秋田「試合であっていてもチームが違うと話したり練習したりすることができないので良い機会だった。次回以降はサッカーとしての形を作っていく場になるといい」など好反応だった。

JAFA技術委員会 半澤真一氏にも上記の質問と今後の活動内容について伺った。「時間はかかったが今日第1回目が開催できて良かった。新たな一歩として身が引き締まる思いがした、今後については、定期的な練習会の開催や選手獲得のための選手募集のチラシの配布等告知活動を行っていく、そのために練習などに参加しやすい環境を整えていく。将来パラリンピック種目になることも見据え、選手獲得を行う。まずは国内で女子だけの公式戦もできるようにしていきたい」と力強く語った。

筆者は、今後も女子選手の活動を追い続ける予定だ。男子ともども盛り上がることを期待する。

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