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箱夢の詩集 第二集

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詩のようなもの
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記事一覧

【詩】魔法の部屋

あなたは魔法使いです。 どんな魔法も使えます。 どんな願いも叶います。 ただし、魔法の使…

Tome館長
4年前
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【詩】刺繍の糸

あなたの肌に わたしの針と糸で 刺繍をほどこすとしたら どんな絵柄が ふさわしいでしょう?…

Tome館長
4年前
15

【詩】黒い雪

君がいなければ  僕は光を失う  凍えるほどの  冷たさと寂しさ  真っ暗な冬の夜に  真…

Tome館長
4年前
21

【詩】モウセンゴケ

つまり 結局のところ  わかり合えない感性の人たちとは  永遠にわかり合えないのだな  と…

Tome館長
5年前
23

【詩】何処へ

何処へと 問われたれば 破滅へ と 答えたき世の めでたさや 嗚呼 めでたさや Where To Wh…

Tome館長
5年前
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【詩】苛立つ

夏の暑さに苛立つのではなく  夏の暑さに負ける自分に苛立つ  冬の寒さに苛立つのではなく…

Tome館長
5年前
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【語り】つまんないこと

そんなつまんないこと、やりたくないな。 上手下手とか関係ないよ。 第一、面白くもなんともないじゃん。 そうまでして達成したいの?  勝つ以外に楽しみないの?  相手が必要なのかな。  ひとりじゃ、途方に暮れるとか。  ああ、そうか。 反応が欲しいんだ。 歓声や拍手を聞きたいんだ。 相手いなきゃ、やる気になれなくて  観客いなきゃ、張り合いないんだ。 ふーん。 そうなんだ。 でも、そういうの、慰めにはなるけど  慰めにしかならないよ。 それでいいの?  ただ慰

【詩】別れの言い訳

どんなに愛しくても  いつまでも一緒にいられるものではない。 また仮に  いつまでも一緒に…

Tome館長
5年前
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【詩】Dala Dala

  おぞましき紅蓮の炎や 百目なる蝋の縁より    滴り落つる  熱き涎のそこもとに   …

Tome館長
5年前
21

【詩】初恋

  名も知らぬ ほの白き   その横顔       凛として   淡き恋     淡き夢 …

Tome館長
5年前
30

【論説】ヴェルレーヌ研究

フランス象徴派の詩人として名高いポール・ヴェルレーヌの いくつかの作品を分析してみたい。 …

Tome館長
5年前
26

【論説】断絶

世界は、意識である。 意識されなければ、世界はない。 世界は、現実ではない。 意識された現…

Tome館長
5年前
24

【詩】無常

確かなものなど  どこにも ありません  さっき それはそこにあったのに  今 それはそこ…

Tome館長
5年前
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【詩】希望

目覚めにより  形を失いつつあるそれでなく  与えられにより  労せずして得られるそれでもない  まだ形にならない それ  少しも頼りにならない それ  これから生まれるであろう それらへ  あえて手を差し伸べよう  なぜなら 手垢にまみれた希望は  すでに その輝きを失いつつあるのだから Hope It is not the one That is losing shape by awakening Nor is it obtained Without l